この記事は
2012年秋アニメの総括記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
はじめに
今回で3回目です。
今期僕が見た作品は以下の通りです。
タイトル | 詳細 |
---|---|
となりの怪物くん | 全話視聴 |
中二病でも恋がしたい! | 全話視聴 |
ひだまりスケッチ×ハニカム | 全話視聴 |
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ | 全話視聴 |
To LOVEる-とらぶる-ダークネス | 全話視聴 |
めだかボックス アブノーマル | 全話視聴 |
ソードアート・オンライン | 全話視聴 |
7作品でした。
今期は意外と少なかったようです。
ではでは。
マイ・ベスト・エピソードの発表です。
ベストエピソード「ソードアート・オンライン」第25話「世界の種子」
□メインスタッフ
脚本:中本宗応 / 絵コンテ・演出:伊藤智彦 / 作画監督:川上哲也 足立慎吾(総作監兼務)
□あらすじ
オベイロンと決着をつけた後、キリトはアスナと現実世界での再会を固く誓いあい、《ALO》からログアウトした。
現実世界に戻るやいなや、明日奈が入院している病院へと急ぎ向かう和人。
ところが、病院の入り口で和人を待っていたのは憎悪と痛みに顔を歪ませた須郷だった。
復讐に駆られるまま、ナイフを手にした須郷は和人に襲いかかる。
現実世界で初めて直面する命の危機に、和人は為す術もなく体を丸め……。
(公式サイトより引用)
□感想
正直凄く迷いました。
直前まで「ソードアート・オンライン」第22話を選出しようとしていたのですが…。
いや、だってあの話数、凄かったですもの。
まず殺陣が凄い。
物凄くカッチョイイ空中戦&剣戟シーンに身震いしつつ、圧倒的な敵の数に戦慄し。
まさに壮観の一言というか。
セルアニメ時代では出来なかったんではないかと思える画面を十二分に堪能した後は、キリトの”正体”がいよいよリーファに判明してしまうという流れは、見ていて興奮しっぱなしでしたね。
個人的には、直葉にバレる展開を待ち望んでいたので、楽しくて仕方なかったのです。
彼女が想像と違って、本気で傷ついてしまっていたのには驚きましたが…。
って、やっぱり22話の感想になっている。
うん。そんな個人的ベストと呼んでも良い22話を選ばず、最終回を選んだ理由。
なんといっても、非常に綺麗なラストを迎えていた点です。これに尽きます。
未完の(続刊中の)原作のアニメ化作品にも関わらず、まるでオリジナル作品かの如く見事なまでに纏めていて。
「俺たちの戦いはこれからだ」的に終わるのが一般的な中、全てを描き切ったかのような構成に拍手です。
素晴らしかったです。
ちょっと反則な事を書くかもですが、「ソードアート・オンライン」全話の構成が素晴らしかったからの、このラストであって。
そう言った意味で、今作全てがベストであったと言ってもいいかもしれません。
「となりの怪物くん」 階段演出を一歩進めていた第12話
twitterでも呟いてしまった点ですが、「となりの怪物くん」は、階段を使った演出が随所に使われておりました。
原作通りなのか、はたまたアニメオリジナルの演出なのか。
原作未読である僕には分かりませんが、兎に角キャラクターを階段上に配置した上での物語展開が目立っておりました。
参考:「『となりの怪物くん』第7話のメモ」 あしもとに水色宇宙さん
階段の段差を活用し、
人間関係の上下関係を表していたり――心理的優劣の表現。
ステップアップ=成長を表現していたり。
色々な使われ方がされていた気がして。
さて第12話にも、この階段でのシーンがありました。
上に佐々原君で、下に夏目さんという構図です。
この直前のシーンで、夏目さんが佐々原君のチームメイト相手にちょっと嫌な態度を取ってしまいました。
それを諌めるという訳ではありませんが、どちらかというと、心的に佐々原君優勢での会話である為、2人の位置関係はこのようになっているのかと解釈しました。
単純に上に居る方が優位な立場にいるという事ですね。
この直後、佐々原君が「(夏目さんは三沢さんの事が)好きだからでしょ」と夏目さんにズバッと言うと、2人の関係が一瞬だけフラットになります。
今まで意識してなかった気持ちを佐々原君に言い当てられ、きょとんとしてしまったのかな。
それまでの「反省」的な雰囲気は霧散して、対等な友人関係に戻った瞬間だったのかもしれません。
この時、画面を斜めに傾けて、2人の目線が同じ高さに見えるようになっていました。
またすぐに元の上下関係に戻ったのは、本心を隠したい(気付かなかった事にしたい)夏目さんと追求したい佐々原君の立場を表現していたんじゃないでしょうか。
2人の目線の高さを画面の角度を変える事で表現していて。
うおおおお、すげええと。
面白いな〜と。
んで、この後、ハルが闖入してくるんですよね。
すると画面が常に斜めに傾いている。
今度は3人の目線が平行になるように見せているのです。
ハルという、この場に於ける第三者の登場によって、3人の関係がフラットな友人関係に戻っているという事を表現しているのかもしれません。
カメラの傾きだけで、キャラクターの心的な位置関係をも変化させていたシーンだったような気がしますね。
「おにあい」第2話Cパートが至高過ぎる件
そうそう、この間「おにあい」BD全巻を衝動買い(予約)してしまいました。
昨日なんて届いたばかりの1巻を見てたら、ほぼ徹夜ですよ。仕事だったのに。
なにやってんでしょうね。
とはいえ、僅か50分程度。映像特典まで含めても1時間無かったんじゃないかな。
それなのに徹夜気味になるまで何してたんだという話ですよね。
何してたかというと、繰り返し第2話Cパートを見てました(笑
秋子が秋人に向かって「秋人さん」と呼んでいるだけの1分程度のCパート。
もうね、秋子の、いやさ、中の人である木戸衣吹さんの演技が最高過ぎて。
同じ「秋人さん」という短いセリフなのに、発する度に性的に興奮して行く様を僅か14歳の少女が見事に演じていて。
スゲェな〜と感心しつつ、その素晴らしい演技が面白すぎて。
実は今期ベストエピソードに、この「おにあい」第2話Cパートを選ぼうかと真剣に検討までしたのですが、流石にマニアックすぎて自重しましたw
でも、本当にここは最高だと思う。マジで。
まとめ
終始頭一つ抜き出ていたのが「ソードアート・オンライン」でした。
僕の中では、この作品からベストエピソードが出て来るのは必然と云えたのかもしれません。
また、原作・シリーズファンとして「ひだまり」、「とらダク」は言うに及ばずの出来。
1話時点ではあまり嵌れなかった「となりの怪物くん」も、回を経るごとに面白くなっていって、これは収穫でしたね。
あ。「おにあい」は、今期最大のダークホースでした。
逆にちょっと残念だったのは「中二病」。
物語というよりはキャラ描写に関してですが。
勇太と六花以外のメインキャラの印象がイマイチ薄かったかなと。
くみん先輩とか凄くキャラデザは好みだったんですけれどね。活躍場所が終盤にちょろっとあっただけだった気が…。
そんな中でも、凸守が頑張っていたのは救いですが。
ラブコメで、ラブ部分に深く関わって来ないキャラは、どうしても印象が薄くなっちゃうな〜と改めて思った作品ではありましたね。
総じて面白かった事は確かですが。
さて、次期。
本当に本当に早いモノで、もう冬アニメなのですね。ビックリです。
グングン面白くなってきた「さくら荘」と本命の「ロボノ」が今の所有力…かもしれません。
この2作を脅かす新番組に出会えることを期待しつつ、筆を置きます。