この記事は
2014年視聴全アニメレビューです。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
アニメ記事が無い
このブログの名前は「アニメな日々、漫画な月日」です。
アニメも漫画も平等に扱っていきますよという顕れのつもりなんですが、最近…いやいや、今年に入ってからかな。
アニメの記事が激減してしまいました。
理由は色々とあるんですけれども、それは置いときまして、これではいかんだろうということで。
今年を振り返るという意味も込めまして、2014年のTVアニメの総括をしてみます。
簡単にですが、「全話視聴した作品」の個人的な感想を書きます。
ただ申し訳ありませんが、通常は「作品を貶さない」・「悪い点は(なるべく)触れない」事を基本理念(大袈裟な言い回しですが)としていますが、今回は率直な感想を述べて参ります。
ご了承下さいませ。
※2014年12月現在完結していない作品は除いております。
※☆の数でざっくりと僕の総評を表しています。(5段階評価で3以上で大変楽しんだという意味合い)
2014年1月スタートアニメ
▼いなり、こんこん、恋いろは。
☆☆☆
原作既読。キャラデザが凄い良かったですね。
原作のタッチを再現しつつも今時のアニメっぽさを加味したような絶妙なバランス。
とても好きなデザインでありました。
ストーリーは基本的には原作準拠であり、ラストがアニメ用に変えられていた位でしょうか。
「未完結のラブコメ」をアニメとしては終わらせないといけなくて、その為にいなりとうかの絆にクローズアップした締め方は、「原作連載中のアニメ作品」の在り方を考えさせられるものでした。
▼Wake Up, Girls!
☆☆☆
正直に言えば、面白かったと手放しで迎えられるような作品ではありませんでした。
キャラデザ、ストーリーとも「垢抜けなかった」という表現が自分の中ではピッタリと嵌るような作品。
作画は近年の深夜アニメと比べてしまうとどうしても見劣りし、キャストもメインを新人で固めていた為どうしたって拙さが見える。
ただ、WUG7人が中の声優陣もキャラもラストに向けてどんどん”成長”していく様に惹かれて、真剣に楽しみました。
全てにおいて「大人しく静かな」空気感が僕にとっては居心地良かったのかもしれません。
▼最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。
☆☆☆
序盤に散見されたエロ規制は、僕としては嫌いな表現でありました。
シュミレーションゲームのような画面作りをしたり、規制の中でも遊ぼうという気概は伝わってくるんですけれど、「地上波放送を見越した作品作り」…つまりは、エロで規制されないような作りを最初から出来ないのかなと。
とはいえ、これを作品に対しての批判としてしまうと面白い作品を駆逐してしまいかねないので、規制している側(TV局等々)に言わないといけないんですけれどね。
深夜アニメレベルのエロ表現をいちいち規制してたらキリが無いと思うのです。
原作が少年漫画だという事も考慮に入れつつ、この程度は見逃して欲しいな。
やや逸れましたが、作品としては序盤は「関係の無い絵が延々流れている」状態だった為面白いと思えなかったんですが、中盤以降キャラに親しみが湧き始め、バカバカしくも楽しいドタバタラブコメに引き込まれました。
規制の無い完全版を改めて見直せば、僕の評価はさらに上がると思います。
表現規制に面白味を削がれてしまった作品の1つですね。
▼桜Trick
☆
ガチ百合って嫌いじゃない。どちらかと言えば大好物な筈なんですが…。
どうもダメでした。
縦軸となるストーリーが無い作品は、キャラを好きになれるかどうかが最大の焦点になってくると思うのですが、僕としてはそこまで好きになれなかったんですよね。
「キスをさせる」という行為を見せる為だけに逆算して物語もキャラの思考も作られているだけに感じてしまって、あまりにも単純な構造に見えちゃったのです。
あ。OP曲は好きです。今でも聞いてる位。
▼生徒会役員共*
☆☆☆
原作既読。安定の面白さw
下ネタって好きじゃ無いのですが、この作品はやっぱり違いますね。
ただ単純に「下ネタを吐き出すだけ」だったら見ていない。
しっかりと下ネタを笑いに転嫁してるから見てるんです。
まるで空気でも吸うかの如く下ネタを吐き続けるキャストの演技とそう見せる演出。
下ネタギャグをきちんと拾って、的確なツッコミを入れることで笑いに変える浅沼さんと矢作さんの”芸人”としての腕。
演者と演出、双方が下ネタの調理具合を心得ていて、原作と同じ笑いを作り出せている部分が大満足。
最高レベルのアニメ化作品と言えるんじゃないかな。
▼中二病でも恋がしたい!戀
☆☆☆
1期は立花と勇太が付き合うまでを描いたものでした。
ラブコメでゴールまで描いた先の物語ってどういうものだろうか…という問に対する1つの解だったのかもです。
恋敵の七宮を出して2人の間をかき乱すことで、立花自身が「本当に好きになるとはどういうことか」を中二的なイベントをこなしつつ学んでいく物語だったかな。
キスという具体的な行為は必要ない程、心理的に2人の恋路が深まった様な纏め方であり、「ゴールの先のラブコメ」として「こう来ましたか」と。
あとはモリサマーと凸守が付き合うまでを描いたスピンオフがあれば完璧ですね。
▼ディーふらぐ!
☆☆
前半はメッチャ笑った。
キャラの濃さとギャグの濃さが高いレベルで融合して、笑いの波状攻撃を喰らって腹を捩れさせたのですが、徐々にそれに慣れてしまい、後半は胸やけしてしまいました…。
濃厚すぎる作品の中、高尾部長と船堀さんが一服の清涼剤でした。
▼となりの関くん
☆☆
原作読んでいた時から15分以下のアニメになると面白いかもなと思ってたら、本当にそうなってビックリしたという記憶があります。
元々がショートコメディである為か、短時間アニメのお手本のようなアニメ。
一発ネタは飽きるのも早いので、このように短い時間であっさりと見せてくれる方式がピッタリ。
▼ニセコイ
☆☆☆
原作既読。シャフトの過剰演出が良く出ていた部分とくどさを覚えた部分。
両方の特徴がみられていたかな。
もう少し薄味にしてくれた方が原作のイメージに近いですので、2期では抑え目を希望。
(調べたら、シャフト角度とかって名前が付けられてるのねw特にこれの多用は控えて欲しいです。)
こちらも原作の絵を良い意味でアニメとして再構成してくれているキャラデザ。
シナリオについては、諸事情で20話となったのが良い方向に作用してくれたと思う。
過不足なく、区切りの良い点で締められましたので。
▼未確認で進行形
☆☆
中毒性の高いエンディングに心打たれました。
ただ、お話自体の印象が薄く、真白がネッシーばかり当ててた事くらいしか思い出せずなんでだろうとググって解決。
非常に共感出来る感想を見つけました。(下記リンク先参照)
確かにラブコメとしては白夜のキャラ性が弱すぎたかな。
だからこそ真白に出番があるんでしょうけれども、無口キャラをラブコメの相手方にすると、日常コメディとしての比重が高く映ってしまうものなんですね。
参考:あにこれ べぇたばーじょん2.5
2014年4月スタートアニメ
▼彼女がフラグをおられたら
☆
最初から最後までダメだった〜。僕には合わないアニメでした。
コメントにひどく困るので、これ以上の言及は止めておきます。
▼金田一少年の事件簿R
☆☆☆
懐かしい。主要キャストが再結集し、音楽も一緒。
キャラデザは一新されましたが、当時の記憶が蘇ってきました。
何も変わってないかと言えばそうではなくて、原作長編をアニメ4話に纏める術は、当時より上だったかな。
原作の取捨選択が僕のイメージと一致したのか、「何故そこをカットしちゃうの?」ということが無かったです。
1つ不満は作画かな。動画と言った方が適切?
キャラの動きが不自然で、この辺東映アニメーションの悪い部分(CGの使い方が残念)が出ていたと思います。
▼健全ロボ ダイミダラー
☆
ド直球のエロロボットもの。
ロボットにエロ要素を加味した作品は色々とありますが、ここまで直接的な作品も珍しい。
キャラ、お話共に個人的な嗜好の範囲外であったのですが、最終回のメッセージ性(?)が素晴らしいものでした。
「妹ちょ」で触れた規制に真っ向から立ち向かうかのようなメッセージで、まさしくその通りだなと。
やりたいことを初志貫徹したという部分では、今年一番と言えるのかもです。
▼ご注文はうさぎですか?
☆☆☆
シャロ命。
冗談抜きで彼女がいなかったら、ここまで好きになれなかったです。
「きんモザ」と違って、笑いのツボにあまり嵌らなかったということもあり、序盤はやや退屈だったんです。
が、シャロが出て来てから加速度的に嵌っていき、景色が一変。
キャラ萌えって大事だよね。
▼ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
☆☆☆
台詞回しとかリアクションがいちいち大袈裟なのが特徴の1つかと考えているのですが、そこをしっかりと再現しているスタッフに今作への愛情が窺えます。
1期は未視聴(原作も未読)なのですが、途中からでも入っていける作りだったので問題無し。
アジアを舞台とした壮大なスケールと次々と迫りくる謎の追手とのスリリングなバトル。
キャラの個性も強く、人気があるのも分かるシリーズですね。
後半2クールが楽しみな作品。
▼ハイキュー!!
☆☆☆☆
原作既読。
「アニメーションを見た」という満足感を与えてくれる至高のアニメ。
間違いなく上半期No.1でしょう。
今作もまたキャラクターデザインが素晴らしく、また、それが動いても素晴らしいというね。
気合いの入った迫力一杯のアニメーションが本当に眼福で、ぼけーっと見ているだけで幸せになれる。
もっと評価されて良いアニメですよ。
▼僕らはみんな河合荘
☆☆
原作の笑いどころって、細かいやりとりにもしっかりと仕込まれているんですが、アニメではそれをメインの芝居の後ろで重ねてしまっている事が多く、個人的にそこが残念に思えました。
音量が絞られてしまう&メイン芝居の方の台詞が被さっているので、バック側の台詞が聞き取れないんですよね。
ただこれが芝居のテンポを良くしていたのも確かなので、アニメとしてはアリなのかとも思います。
色彩が独特で、光(紫をメインに置いた夕陽)の演出は作品に合っていて、若干崩れがちな作画を補っていた気もします。
キャラクターデザインは律が少々残念。
原作の頬から顎にかけての丸っこさが見れず、シャープな感じ(若干面長な輪郭)に纏められていたので、僕としては原作律の方が可愛いと感じましたね。
▼魔法科高校の劣等生
☆
超絶難解なアニメだったな〜と。
魔法という不可思議な現象に、科学・物理で論理的肉付けをしている為かかなり設定が作り込まれている。
ここがこの作品の重要なエッセンスだと思うのですが、活字ならば難なくクリア出来る点も映像に落とし込むとこうも難しいものになるのかと。
キャラが淡々・長々と設定説明をして、それを即座に理解しろというのはハードル高いです。
よほど集中して見るか、繰り返し視聴でもしない限り、ついていくのも難しい筈。
この点視聴者を選んでしまい、僕は振り落とされた側。
▼ラブライブ!
☆☆
ストーリーを捨てて、キャラ描写に比重が割かれていた印象。
キャラ物としての強みを活かしていて、この判断はファン的には良かった気がします。
いかんせんラブライバーでは無い自分には、そこまで響いてはきませんでした。
第11話でガチ泣きした程度です(充分響かされてる)
▼龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
☆☆☆
導入部が最高に面白くて、いっきに引き込まれていきました。
上質なミステリを読んでいるようなどんでん返しにワクワクが止まらない〜。
然しながらスタートダッシュには成功したものの、ゴールラインの割り方が残念。
2期が決まっているならまだしも、あのような投げっぱなしとも見える幕引きはどうだったんだろうかと。
原作が続いているとはいえ、アニメとしての最終回を用意して頂きたかったです。
2014年7月スタートアニメ
▼グラスリップ
☆
P.A.Worksのオリジナルは「花咲くいろは」以降個人的にヒット作を連発して外れ無しだったんですが、今作だけはのめり込めませんでした。
確かなのは、ぼけーっと見ているだけでは「作品の本来持つ面白味」に気づけないタイプの作品だという事。
「作品を楽しむんだ」という視聴者の積極的な姿勢が試されている作品。
参考:NAVER まとめ 「グラスリップが意味不明な人のための各疑問に対する考察」
▼月刊少女野崎くん
☆☆☆
キャラが好きで、笑いのツボもビシビシ突かれる。
こういう作品を好きにならなければ何を好きになるのというレベル。
齟齬と誤解を巧みに駆使した会話ギャグを基本とし、一癖も二癖もあるキャラ達が笑わせてくれる。
1人1人のキャラが濃い為下手するとくどくなり過ぎるところ、純すぎる千代ちゃんの可愛らしいボケが場を和ませてくれる。
萌えと作品のバランスを提供してくれる千代ちゃんフォーエバー(イミフ)
▼さばげぶっ!
☆☆
「なかよし」連載の少女漫画…なの?
濃さで言えば間違いなく「ディーふらぐ!」とツートップを張れる程。
一見すると萌えキャラに見えるモモカらを全然可愛く見せようとしない姿勢が、確かに少女漫画と言えるの(not萌え漫画)かもしれないし、アニメでもそこを徹底していました。
ギャグアニメを作り続けてきた太田雅彦監督チームなだけに、ギャグ方面の作りは申し分なし。
その分シリアスな話がやや浮いていたような気もしますが…。
▼ソード・アート・オンラインⅡ
☆☆☆☆
「ゲーム内のバトル」は、死とは切り離された安全なモノの為緊迫感が無いのがボトルネックで、しかし、その回避策が上手いと途端に面白味が増します。
「アインクラッド編」の回避策は例えば「.hack//SIGN」を(ゲーム内に閉じ込められているという一部分に於いて)彷彿とさせましたが、「ファントム・バレット編」は斬新に映りました。
設定も分かり易く、バトルに緊迫感がある。
キリトも格好良いし、アスナらヒロインも可愛い。
改めてこのシリーズは面白いなと。
▼ハナヤマタ
☆☆☆
色鮮やかで華やかなアニメでした。
放送開始前に原作を読み始め、比較しつつ視聴していたのですが、しっかりと原作シナリオを踏襲しつつも、大胆な解釈で再構成した部分(特に最終回)もあって倍楽しめました。
ヨサコイなど動きが重要なダンスシーンは、やはりアニメの強みだよな〜と。
全話かけて描けたのは部の正式な出発点に立っただけで、本番はこれからというところで最終回になってしまったのが唯一残念な点でしょうか。
▼ばらかもん
☆☆☆☆☆
田舎暮らしはアニメで描かれてる程良いものじゃない。
このような意見はネット上でもしばし散見されますが、実際その通りなのだと思います。
彼らは実体験からの意見ですからね。説得力が違いますよね。
でも、都会には都会なりの「良いものじゃない」部分があるんです。
便利=住みやすいは事実かもですが、便利=良いとは必ずしもならない。
田舎の人が都会に憧れを抱くように、その逆も然りなんです。
荒んだ心を自然と温もりのある人々に癒されたいという願望が。
(自然の怖さ・過酷さ・厳しさ。そういう厳しい面を無視してるから”願望”なんです)
原作者の故郷を舞台とし、同郷の声優さんが出演と方言監修をしているから、空気感はバッチリ。
日本人の誰しもが持っているであろう原風景である田舎の夏で、都会で荒んだ心を現地の子供達に”遊ばれる”事で少しずつ癒し、また、成長していく。
郷愁感に駆られながらも、楽しくて、ちょっぴり切ない夏のひと時を過ごす彼らに釘付けとなりました。
小野大輔さんの演技力(ツッコミ力)も然ることながら、特筆すべきはやはり原涼子さん(小学生ですが、ここは「ちゃん」等では無く敬意を込めて「さん」付けでしょう。)。
彼女の力は、作品の魅力を100から200にも300にも釣り上げておりました。
▼普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。
☆☆
タイトルに偽り非ずという所が好感触。
全国区のトップアイドルを目指すのではなく、あくまでも地元・流川市のローカルアイドルとして励む姿を描いていて、偶像にはない親近感を覚えやすかったです。
深夜にのほほんと気楽に見れるアニメでした。
▼Free!-Eternal Summer-
☆☆
1期よりかは楽しめました。(個人的に1期はダメだったんです…)
泳ぎのアニメーションは見ていて楽しく、迫力も十分なんですが、いかんせんキャラに感情移入が出来なかったです。
掘り下げが少なかった訳でも無いので、これは単純に僕の好みの問題ですね。
▼Persona4 the Golden ANIMATION
☆☆
リメイクに近い形で、ゼロから描き直すのかと思いきや1期では描いていなかったエピソードを断片的にアニメ化するという構成でしたね。
原作ゲーム未プレイなのではっきりとは言えないんですが、「P4G」の新規シナリオだけをアニメにした感じでしょうかね?
そんな訳で原作や前作を知らない人を置いてけぼりのアニメ。
そんなの続編もの全てに言えますが、時間軸が飛び飛びなので、今作は続編モノの中でもとりわけ難解な作品になっていたと思います。
レンタルDVDで1期を見ていた僕はついてはいけましたが、比べてしまうと補完的意味合いが強い為どうしても1期には劣ってしまうかな。
最終回の「頑張ってねっと」だけは繰り返し再生しています(中度の花澤さん病患者なのでw)
▼モモキュンソード
☆☆
「かわいいな〜竹達さん、竹達さんかわいいなあ」ってアニメ。
間違ってないはず(笑
とても手堅く作られていた印象。
作画も一定した水準を保ち、シナリオもどんでん返しありで捻られており、キャラも立っていました。
あと竹達さんアニメだった。(最終的な結論)
▼RAIL WARS!
☆☆
評価というか総評が難しいアニメ。
電車に詳しいとまた違ったのかもしれませんが、やはりどこか置いてきぼり感があったかなと。
キャラも割と好みでしたし、ラブコメ+アクションのノリも悪くなかった。
けれども突き抜けた良さも見受けられなかったのも確か。
2014年10月スタートアニメ
▼甘城ブリリアントパーク
☆☆☆☆
楽しくて賑やかで掛け値なしに「遊園地みたいなアニメ」。
最初は可愛げの欠片も感じなかったパークのスタッフ達も、西也の陣頭指揮の下様々なトラブルを解決し、結束を深めていく様を見ることで、ずっと彼らの活躍を見続けたいという気分になりました。
落ち込んだ時でもこのアニメを見れば、きっと楽しく前向きにさせてくれるはずです。
僕にとってはそういう作品となりました。
▼異能バトルは日常系のなかで
☆☆☆☆
時折「キルラキル」っぽくなるシーンがあって笑った。
ノリツッコミの鳩子が可愛すぎてヤバいんですが、安藤も良い奴過ぎてヤバい。
キャラもシナリオも設定もラノベの王道を行ってるんですが、安藤のキャラがしっかりと立っているので、全体にブレがないというか。
バトル要素はどこにあるのだろうと思いきや、彼らの知らないところではしっかりとバトルがあって、安藤らが敢えて蚊帳の外に置かれているという部分は新鮮であり、面白くしている点。
あくまでも日常が主役で、バトルはその中に潜んでいるという恐さがあり、最終回でその片鱗を覗かせて原作へ興味を持たせる。
先が気になる方は原作読んでね的に締められていたけれど、アニメはアニメで一つの区切りを提示してくれていたので尻切れトンボと感じる事もありませんでした。
個人的には秋期アニメ四天王の一角という評価です。
▼俺、ツインテールになります。
☆
一見ヒーローモノと思わせつつ、その実やっていることは正義VS悪でもなんでもない。
「趣味嗜好に対する愛情の深さ」を競い合っていて、フェティシズムの大切さを問うかのような作品。
こういう場合、主人公のフェチ(ツインテール)に共感を抱ければ〇。
そうでなければ、(良い意味で)バカバカしい内容と捉えられるかどうかに委ねられるのですが、変に真面目な内容でバカさに突きぬけていない。
最終回は作画的に見所一杯でしたが、全体を見渡すと低空飛行だった故にビジュアル面でも引き付けられることは少なく。
ツインテールは好きっちゃ好きですが、愛情を抱くレベルでもないので感情移入は難しかったですね。
タイトルに興味を引かれて視聴していましたが、つまらなくも面白くも感じないという中途半端な感想を持ちました。
▼繰繰れ! コックリさん
☆☆
放送前は女性向けなのかなというイメージを持っていました。
そのイメージは決して間違いではなかったもののしっかりとギャグをしていて驚きました。
ただ笑いのツボにはなかなか入って来ず。(山本君には大笑いしましたがw)
良い感じにまったりと見れるアニメだったかなと。
▼天体のメソッド
☆☆☆☆
秋期アニメ四天王。
キャラの心情描写を追えるとグッと面白く感じれるタイプの話に感じて、実際感情移入できる程のめり込めたので満足度高めです。
キャラでは汐音を好きになれるかで評価も別れそうです。
僕は彼女の気持ちの推移が分かり易いなと思った為、より楽しく視聴出来ていました。
ラスト2話の展開は唐突で面食らいこそしましたが、僕としては以下のように解釈しました。
(長くなるので、別記事としてアップしました)
豊崎さんが久々に美少女キャラを可愛く演じていらっしゃったのもプラスポイントですね(笑
▼デンキ街の本屋さん
☆☆☆
先生の赤ちゃんモードの可愛さに打たれ、ひおたんの恋する乙女モードに撃ち抜かれ、カメ子のいじらしさに報われて欲しいなと思っちゃう。
腐ガールがソムリエ君にキスして真っ赤な顔して走り出す様も良かったですね。
主人公が全然主人公してない女性店員による女性店員の為の女性店員による漫画専門書店アニメ。
ギャグも恋愛描写も彼女達が中心になっているので、彼女達を気に入る事が出来れば絶対楽しい。
気に入った僕は心底楽しみました。
エンディング映像が斬新でとても好きでした。
▼結城友奈は勇者である
☆☆
絶望的な設定の数々を提示しておきながら、それらを解決させる訳でも絶望を受け入れさせる訳でも無く、ぶん投げたまま終わってしまった感が強かったですね。
「結城友奈の章」と出た所から推察するに、スタッフ的には続編なりの構想がありそうで、とするとアニメの最終回は全体からみるとほんの触りだったのかもしれません。
ならば納得なのですが、そうでないならば自ら構築した世界観設定を持て余していたのではと勘繰ってしまいますね。
敢えて日常に重点を置いた前半から、その裏ではどうしようもない絶望感が待っているというネタばらしが落差を引き立てていた中盤までの構成は面白かったので、その解決に筋を通してくれていたらより良かったのですが…。
2014年個人的トップ3
「甘城ブリリアントパーク」
「ハイキュー!!」
「ばらかもん」
トップ5とか10にしたかったのですが、絞りに絞って厳選。
単純な楽しさを求めるのであれば、突き抜けた賑やかさを提供してくれた「甘城ブリリアントパーク」を。
京都アニメーションなので、肝心のアニメ部分は折り紙つき。
嵌れば、どこまでも嵌れる作品であると思います。
「アニメってやっぱり動きだよね」というようなセリフを「SHIROBAKO」の絵麻も申しておりました。
心から「アニメすげええ」と感動したのが「ハイキュー!!」。
僕にとっては作画、演出の双方が高いレベルで融合した「ザ・アニメ」という作品となりました。
「ばらかもん」は笑いと癒しを与えてくれた大傑作。
頭1つも2つも飛び抜けていました。
終わりに
冒頭「今年」って何度も書いてあるのは、この記事が2014年12月中旬から少しずつ書き進めていた名残です。
2014年内に更新する予定が、気づいたら年越しちゃいました。
面倒くさいので直さずにそのままにしておきました。
さて、今年はどれだけアニメを視聴できるのか…。
出来る限り多くの作品に触れ、1つでも心に残る作品に出会えたら嬉しいな。