この記事は
漫画の実写化反対作品TOP5という記事です。
あの映画のファンの方には先に謝っておきます。ごめんなさい。
実写化は批判されやすい
漫画、アニメの実写化には必ず付き纏う反対の声。
実写化の話が上がると、必ずこの声が大きく聞こえてきます。
漫画のアニメ化に際しても否定意見はありますが、その比じゃない程、どんな作品であれ反対の声が大きい。
その反対の意見には主にどういうものがあるのでしょう。
第一にキャスティング。
絵と実写の間には大きな違いがある為、配役の選定というのがどんな作品であれ、最大のネックになってくるのでしょう。
イメージ通りの配役というとなかなか難しい。
逆に言えばここさえクリアできれば、その実写化は一定の成功を収めたと見てもいいのかもしれません。
次に大きいのは、世界観の再現度でしょうか。
漫画やアニメの世界観を実写でどこまで再現できるのか?
ファンタジー色の強い作品ほど、ここは大きい。
1つに舞台装置。
村枝先生が過去のインタビューで「漫画は少ない予算で何でも出来る」というような主旨の言葉を残されていますが、この点「絵で表現する作品」の大きなメリットです。
未来都市だろうと宇宙ステーションだろうと恐竜跋扈する白亜紀だろうと、筆一本で描く事が可能。
これを実写で再現しようとなると、やはり莫大な予算が必要となります。
1つにエフェクト演出。
バトル漫画の技の表現をどこまで再現するか…ですね。
身体に纏う気。
手から発射される気功波。
エトセトラエトセトラ。
漫画、アニメならではの技の表現の再現というのは、しかし、然程難しいものではなくなってきました。
VFX技術が発達し、昔のように見てハッキリと違和感を覚えるようなものは少なくなり、自然と映像に溶け込み違和感の無いレベルの表現が可能になっています。
とはいえ、ここも気になる点ではありますね。
脚本は二の次。
漫画、アニメの実写化は取りも直さずビジュアル面への注目が最も高く、より厳しい目で見られると思うんです。
髪型や恰好(衣装)等ユニークなキャラクター達をどう再現し、世界観を構築するのか。
コントにならず”真面目”に再現しようという試行錯誤が見えると、「制作陣は原作を愛しているな」と伝わってくるし、ちょっと見てみたいという気になるものです。
ここで難しいのが、原作の設定だけを借りてきたような原作に似ても似つかない作品となった場合。
似たケースで言えば、漫画がアニメ化された時のシナリオ再現度も同じような話になるのかなと。
メディアにはそれぞれ得手不得手があるし、「忠実に再現すれば良い訳では無い」というケースは多々あります。
原作に忠実では無いというだけでメディアミックスを叩くのは早計であり、メディアの特性を見極めた上で変更すべきだったかどうか考える必要もあるのではないでしょうか。
しかしながら、設定から何から何まで変えられてしまうと話は変わってくる。
まるでタイトルだけを冠してるようだとメディアの特性うんぬんというレベルで見る事は出来ません。
それならそうと最初からオリジナルで勝負してよと言いたくなります。
原作へのリスペクトがまるで感じられない実写化は、個人的には認めたくないんです。
実写化されたという事実を無かった事にしたいなと。
ここまでを念頭に置いて頂きまして。
僕が愛読してる作品のなかで、実写化して欲しくない漫画トップ5を理由と共に紹介します。
ここで条件としては、過去に実写化をした事の無い作品に限定させて頂きます。
実写化反対作品第5位 「生徒会役員共」
現代の日本の一般的な高校生達の日常を描いている為、ドラマ化向きではあります。
でも僕としては実写化して欲しくないんです。
理由は単純で下ネタがメインだから。
下ネタの多いドラマなんてそれこそ掃いて捨てるほどあるんではないかな?
掃いて捨てるほどというのは大袈裟で、数としては決して多くは無いかもですけれど、きっとある筈です。
下ネタがいけない訳では無い。
でも、この作品の…というか、氏家さんの作風の利点がドラマ化で失われちゃうんですよね…。
個人的な感想ですけれど、この作品の特長は「何も知らなそうな顔した見た目無垢な美少女達が息をするかのように下ネタを吐きまくる点」にあると考えます。
それが面白さになっている。
けれど、実写になるとこの点が失われます。
仮に現役バリバリ一線級のアイドルを配役したとしましょう。
一見すると無垢な美少女が下ネタを吐くというギャップが生まれ、面白くなりそうではあります。
若しかしたら、原作そのままに笑えるようなドラマになるかもしれません。
けれど、実際の人間が「演じる」とどうしても、生々しさが画面から滲んでしまう。
早い話「人間、下ネタを話さない訳無いよね」という話。
下ネタが嫌いで、自分から口にしない人だっていますけれど(僕自身そのタイプだったりw)。
生身の人間が演じてる時点で「下ネタを口にしそうも無い」という部分が嘘くさくなってしまう。
するとギャップに因る笑いの効果も軽減されるのではないか。
故に僕は今作の実写化には反対の立場です。
実写化反対作品第4位 「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」
似たような理由なんです。
えと、エフェクトの部分。
具体的にはララ達デビルーク人の尻尾だったり、ヤミ達のトランスだったり。
先述したようにこれらは違和感無く見せてくれるのではないかな。
反対理由としては、「生徒会役員共」と似てます。
特長である「少年誌ギリギリのえっちい描写」。
うん。これを生身の女性が演じちゃダメでしょうと。
ただのAV‥とまでは言わずともアダルティックなだけの映像になりそうで嫌なんです。
何度も書いてる気がしますけれど、今作のえっちい表現の良さって年齢制限を逆手に取っている点かなと。
少年誌(「SQ.」は青年誌に格付けされることもありますが、「月ジャン」の後継誌ですし)の限界ギリギリに挑んでいる表現が受けていると思っています。
アニメ「銀魂」と同じ。
午後6時という子供も見る時間帯で、「これアウトじゃない?」という演出に挑み続けたり、番組Pが各方面に土下座回りしないとならないキワドすぎるネタを仕込んだり。
原作をより誇張した演出をしまくったアニメ「銀魂」と「To LOVEる」は似ている。
実写には真似できない漫画ならではの特徴を活かした作品ですから。
実写化反対作品第3位 「仮面ライダーSPIRITS」
元々実写(特撮)を原作とした漫画なんですけれど、実写化には反対なんです。
オリジナルキャストが出演できないからという、僕のわがままな意見もあるんですが…。
世界観の再現が、少なくともTVシリーズとしては難しいでしょうから。
「世界中で戦い続けていた戦士たちが、最大の危機に集結する」という「サイボーグ009」を彷彿とさせる設定が活かされた第1部。
TVシリーズになるとこれが「日本各地」にグレードダウンさせられそうですし…。
バダンの圧倒的な戦力描写もCGを使えば可能でしょうけれど、限界もあるのかなと。
といっても、今の「仮面ライダー鎧武」見てると、この辺クリア出来るんではないかとも思えたりもするんですけれどね。
ヘルヘイムの森が日本とは思えない幻想的な風景を見せてくれてますから、「ライスピ」に登場する各国もそれっぽく見せる事も出来るんじゃないか…とか。
まあ、ライダーが多い分例年に比べて怪人が少ないので、この辺で予算のやり繰りされてるのかな〜と穿った見方もしてしまって、やっぱり難しいなとも。
予算さえ潤沢にあれば再現は可能でしょうけれど、現実的ではありません。
世界観の再現は「To LOVEる」みたいにあまり予算が必要無さそうな感じだと十分に実現可能と思えるけれど、今作のようなスケール感がデカくなると難しい。
この問題は多くのバトル漫画に当て嵌まってしまうのかもしれませんね。
実写化反対作品第2位 「けいおん!」
昔今作の実写化反対というネタだけで1本記事を書きましたけれど、要約すると「漫画やアニメじゃないとダメ」という事。
今作のような日常萌え作品の強みは、云うまでも無く「萌え要素」。
何気ない日常描写を愉しめる由縁の大部分をキャラクターが担っている。
これは実写には真似できない。
見た目で対抗出来ても、”中身”に目を向けるとやはり芝居臭くなってしまうから。
漫画やアニメだと可愛いと思える性格も、実写になると「いやいや、無いから」とどうしても否定的な立場になってしまいます。
「あんたの為じゃないんだからね」。ツンデレ少女もアニメだと可愛いけれど、実写だと面倒くさいだけだし。
猫耳付けてにゃんにゃん言って許せるのもアニメ、漫画のみ。
アニメ、漫画の記号化された萌え要素って、やっぱり絵の中だけの代物なんですよね。
一部のアイドルや特定の職場(メイドカフェとか)に務めている女性が「萌え萌え」言ってますけれど、あれは仕事だからと冷めた目で見てます。
悪く言えば、萌えキャラの大半は「男性に媚びた性格」をしてますよね。
「男から見て可愛いと思える仕草や性格をしている」。
それも素で。
漫画だと素だからこそ「可愛い」と受け入れられるんです。
この「素」か否かが大事で、役者が演じると(ただでさえ”演じている”のに余計に)「作られた」性格になってしまう。
早い話こりん星なんて無かったんですよ。
(ググると、ご本人が「あの頃は頭おかしかった」とまで言ってるんですね。そこまで言わんでも ^_^; )
ちょっと話がおかしな方向に言ったので軌道修正して。
「けいおん!」ですね。
今作を実写化して欲しくない最大の理由は、
平沢唯の可愛さを三次元で再現なんて出来ない
という一点に集約されますね。
アニメで豊崎さんの声が付くともう無敵です。
向かうところ敵無しです。
かわ唯のです。
僕はただの平沢唯信者です。
実写化反対作品第1位
「DRAGON BALL」