この記事は
今更2018年回顧記事です。
はじめに
去年も書きましたアニメ映画自選トップ3。
今年も書かせて頂きます。
本当は今日「ミステリと言う勿れ」の感想記事を上げる予定だったんですけれどね。
ちょっと訳あって延期して、急遽こちらを書くことになりました。
…うん。僕はいつになったら「ミステリと言う勿れ」の感想を書き上げられるんだorz
脱線しました。
ちょっと今年は迷いました。
トップ5にしようかなと迷ったのですが、泣く泣く2本を外しました。
「名探偵コナン ゼロの執行人」と「リズと青い鳥」です。
特に「リズ」は繊細な表現と鮮やかな心理描写で流石山田監督という珠玉の出来であって、外す理由は全く見当たらないんですが。
ちょっと他3本がほんの少しだけ良かったかなと。
「コナン」は「から紅」の好印象に引っ張られすぎて、実像以上に低く見積もってしまった感があって、その僕が改めて感想を書くのはちょっと違うかなという事で外しました。
という訳で、本論に入ります。
僕が選んだ3本はこちらです。
(順位では無く公開順で書いてます。)
「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE~2人の英雄~」
バトル漫画を題材にした映画の最も難しい部分はバトルシーンの長さです。
敵の強大さ、スケール感を演出するには、どうしたってバトルシーンは長めにとる必要性があると思っています。
簡単に倒しちゃったら白けるし、とはいえ、長すぎてもダレるし、なによりドラマパートが薄くなってしまう。
しっかりと満足感の得られる長さとカタルシス溢れる決着劇を堪能したいんですよね。
その点、この映画は本当に絶妙な配分でした。
ドラマパートにしっかりと尺を取って、キャラクターの背景を丹念に描写。
クラスメイトも「出しただけ」にせずに、1人1人見せ場を与えつつ、「出した意味」を提示。
その上で、十分な尺とド迫力の作画で魅せる熱いバトルには、途轍もない充足感を覚えました。
全てのジャンプ漫画原作映画の中でもトップクラスに入れていい位の出来栄えでした。
nuruta.hatenablog.com
「若おかみは小学生!」
児童小説を子供向けにせずに、万人の鑑賞に堪えうる上質なアニメーションにしていたのは、原作が元来有していた力なのか高坂希太郎監督の手腕なのか。
原作未読なので何とも言えませんが、両方なのかな。
死生観をテーマに置きつつ、決して説教臭くならずに楽しく道徳を学ぶことが出来るという意味ではお子さんの情操教育に適しているのでしょうし、直向きに生きる主人公・おっこの姿に大人は涙できる。
正直この映画を「子供向けだから」と侮ったり、忌避してたら勿体ない。
君に言ってんだぞ、友人A。
僕が「『若おかみは小学生!』面白かった」って言うなり「ロリコンだな~」と小馬鹿にしてた友人A。
タイトル聞いただけで、どんな映画なのか知ってた君は人の事言えんからな。
兎も角ですね、老若男女安心して見れるアニメであることは間違いないです。
寧ろ子供より大人に見て欲しい映画。
こういった素晴らしい作品はもっと脚光を浴びるべき。
nuruta.hatenablog.com
「ドラゴンボール超 ブロリー」
「ヒロアカ」での話では無いけれど、今までの「DB」映画ってドラマパートをかなぐり捨てて、バトル一辺倒なことが大半でした。
ドラマパートはあくまでバトルパートの導入でしかなく、あってないようなものでした。
それでも子供心には大満足していたのですけれど、冷静に振り返ってみると、そのバトルパートも原作と比較すると物足りなさがあったんですよね。
どうしても尺が短くて、敵の強さが十全に表せていなかった。
困った時の元気玉で解決というのが大半でした。
鳥山先生が本格的に関わってきた直近2作品も系統的には同じでしたね。
ただ、今回はガラッと変えてきました。
ブロリーのドラマを「ちょっと長すぎない?」とさえ思えるほどしっかりと描写。
「Z」の頃のブロリーの印象を残しつつも新たなブロリー像を構築しつつ、強さの表現もこれまで以上に濃密に。
チライがブロリーの気持ちを代弁する役目を担っていて、ブロリー本人は殆ど絶叫台詞なのに彼の気持ちが明確に出ていた点も特筆すべき点。
これまでのどの敵キャラよりもキャラが立っていました。
また、CGを巧みに駆使した映像は、迫力とスピード感を伴ったバトルシーンを創造していて、見応え抜群。
気功弾に頼らず、肉弾戦を主体にしていたのも、このド迫力を演出していた一因だったと思います。
「無印」からの全ての「ドラゴンボール」映画の頂点と言うべき傑作。
イチ「DB」ファンとしては、やはりこれは選ばないと嘘でしょうと。
nuruta.hatenablog.com
*1:「ラブライブ!サンシャイン!!」でトップ3の最初の1枠は既に埋まりました。悪しからず