この記事は
2019年の冬アニメの総括記事です。
ネタバレあります。
はじめに
豊作だった冬アニメ。
楽しい時間はあっという間。
総括を始めさせて頂きます。
上野さんは不器用
第4話:実験その7「ウエノ13号」が個人的ベスト。
ウエノ13号の気持ちを隠さない態度がツボでした。
もっと言うと声の演出が良い。
あからさまなロボットぽい喋り方。エフェクトをちょっと効かせて、より強調。
たどたどしい喋りで、全力で甘えてくる。
イイね。
取り敢えず全編に亘って原作愛に溢れていたので、とても楽しめました。
唯一の不満は、OPで示唆しておいてやってくれなかった「アンダーゥエア」。
原作で一番好きなエピソードだったのにぃ。
まぁ、他にも本編でやらなかったエピソードあったので「そういう仕様」だと思えば文句言えないんですが。
「タナカ、ナデナデシロ」
えんどろ~!
日常コメディに全振りしたアニメでしたか。
ストーリーを打ち出したものになるんではと勝手に想像してましたので、ちょいと意表を突かれました。
総評としては可もなく、不可もなく。
声優さんの力である程度可愛くは見えましたが、あまり魅力的に映らなかった勇者パーティー然り。
どことなく滑ってる感があった日常のノリ然り。
かといえば、たまに面白いかもという回もあったりして。
積極的に見たいと思える作品では無かったですが、最後まで見たことは事実なので「普通」だったのかと思います。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
最高でした。
別の記事でも書きましたが、キャスティングがファインプレイ。
ナレーションとかぐやは特に嵌り役。
大いに笑わせて頂きました。
その上で最終回では大好きな花火エピソードにたっぷりと尺を取ってくれていて、構成面でも花丸。
2期を期待しちゃいますね。
逆転裁判 ~その『真実』、異議あり!~ Season2
「逆転裁判3」をベースに、オリジナル長編1本、短編1本を追加しての2クール。
ややキツキツの構成だった1期と比べて、しっかりと丁寧にアニメ化して下さっていたという印象が強いです。
最終話の「華麗なる逆転」は全7話と言う贅沢な構成となっていて、集大成に相応しいものになっていました。
然しながら、やっぱり演出が弱かったです。
なんでもそうですけれど、初めてというのは印象に残り易く、特に良い印象と言うのは美化されがちだとは思います。
中でも「主人公になりきって、自分でプレイする」ゲームなら尚更かもしれません。
それを考慮しても、追いつめられたギリギリのスリル感が原作ゲームと比べて雲泥の差でした。
もっともっとナルホド君が追い込まれてるんだということを視聴者に理解してもらわないと、逆転時の爽快感が味わえません。
異議ありと叫ぶ際に、プレッシャーで相手を戦かせるという演出が入るのですから、これをより活かすためにも瀬戸際まで追いつめられているんだということを訴える演出が欲しかったです。
五等分の花嫁
原作の可愛さを声優さんの力で十分に発揮して下さっていました。(OPだけで可愛さ全開でしたね)
回によっては作画が怪しく、近年の深夜アニメのクオリティからして見れば低調と言わざるを得ないのかもですが、声優パワーで補強。
5人ともそれぞれキャラにあっていて、とても良かったのですが、強いて1人MVPを選ぶなら三玖役の伊藤未来さんかな。
7話での四葉のモノマネが良すぎました。
似てる上に可愛い。
全体的にも三玖の魅力を声で引き出されていたという感想を持ちました。
構成的には、「続きは原作でね」にしては、区切りが良かったと思います。
これは原作から「仮想最終回」的な構成を何度も何度も取っているからですね。
そのうちの1つを実際にアニメの最終回に持ってきているので、どことなく終わった感を持って終われたのかなと。
そうそう。
第11話が神がかってました。
この回だけ頭1つ抜きん出ていた印象。
作画、演出共に気合い入っていて、非常に素晴らしかったです。
ソードアート・オンライン アリシゼーション
まさかの分割4クール。
「あれ?作画怪しくない?」って回も割と多くて、その度に1年間だから仕方ない部分かなと考えていたのですけれど、分割なのだとしたらちょっと考えを改めないと…。
やはり人気作なので、もう少し気合い入れて欲しかったところではありますかね。
物語については保留。
一応当面のラスボスを倒しましたが、あまり盛り上がらなかったなぁ。
世界観というか作中用語が難しくて、よく理解出来なかったからと言うのが要因になってるかな。
仮想世界の中の出来事で、今の所現実世界への影響(被害)がほぼ無く、危機感を覚えずに淡々と見れてしまったというのも理由の1つですね。
一先ず後半の巻き返しに期待したいです。
とある魔術の禁書目録III
上条さんって理解力半端ないよね。
特別頭が良いわけでもないし、魔術に造詣が深いわけでもない。
それなのに、ちょっと説明を聞いたりしただけで、会話にすんなり入れるどころか、先読みまでして会話の主導権を握ったりも出来ちゃう。
天才かよと、全く付いていけてない僕は思いつつ視聴していました。
これまでも原作既読者の解説を手放せませんでしたが、今期は今までの比じゃない程難解でしたね。
というか、カットしちゃいけないシーンまでカットしてませんでした?
話の理解云々の前に、カットとカットで繋がってない感を頻繁に覚えたのですが…^_^;
そのせいなのか、元々原作通りなのか、作品の長所でもある魅力あるキャラも「置き去り感」が凄かった。
上条さん嫁候補ランキングのトップグループに躍り出てきた五和が、急速に影が薄くなったと思ったら、ポッと出のレッサーが終盤の相棒役に収まったり…。
絹旗も超居なくなるし。
新キャラが唐突に出て来ては、何の紹介も無しに話の核心に混ざってくるし。
…原作9巻分を2クールと言うのは詰め込み過ぎだったんじゃないかな。
ラストも原作通りなのかもですが、締まらなかったこともあって、とっても消化不良気味でした。
ただまぁ、一方通行さんが面白かったので良っかなと。
20話での「あのガキの笑顔だけじゃ止まンねェんだよ!」には笑いましたw
ロリの笑顔に癒されてた悪党さんには草不可避。
初登場時の悪辣さからは想像出来ない方向に素敵なキャラになりましたねw
ドメスティックな彼女
最終回の締め方がヒドイ(汗
仕方ないっちゃ仕方ないのかもですが…もうちょっとどうにかならんものだったのか。
救いは作画かなぁ。
際立って良かったという訳では無いんですが、ルイがしっかりと原作通り可愛かったので満足。
BanG Dream! 2nd Season
個人的に残念な部類だった1期。
苦手なフルCGになってしまったということもあり、全く期待してなかった2期ですが、見事に泣かされました。
ポピパ以外のバンドのキャラは殆ど印象に残らなかったのですが、それが全く気にならない程終盤のポピパのドラマが良かった。
会話の少なさが生む誤解やすれ違いというのはよくあるシチュエーションですけれど、面と向かっていてもすれ違ってしまうのは、これはこれで辛い。
兎に角チュチュのスカウト方法が巧妙。
「友達思いのハナゾノはきっと皆さんに遠慮しますよね?」とか「いい返事を期待しています。友達思いの皆さん」とか。
こんなこと言われたら、おたえの為には…って悩んじゃいますよね。
バンドもスポーツも芸術も。
技術の向上を目的の1つに置いたものに取り組んでいれば、誰だって上手くなる道を示されれば、そっちの方が良く見えてしまいます。
「RAISE A SUILEN」は自分達の目から見ても凄かった。
ギタリストとしてのおたえの為には、自分達とやるより「RAISE A SUILEN」でやった方が良いんじゃないか。
おたえは本当に自分達に遠慮してるんじゃないか。
「友達想い」ってどういうことなのか。
ぐるぐると思考が巡って、チュチュの思う壺ってね。
チュチュとしては、正々堂々とメンバーの前で引き抜きを宣言し、考える猶予まで与えたのですから、非難される謂れはちっともありません。
あくまでも正攻法で、しかし、搦め手を用いて、引き抜きに来ていた。
それ程おたえを欲していたという証左でもあるし、余計に彼女の行動を否定出来ません。
だからこそ残された4人の葛藤は、大きなドラマを生んでいたと思います。
そんなドラマの締めを歌で決める。
バンドだから、歌に魂を込めて。本音を込める。
この流れは本当に神でした。
メインである彼女達のドラマが一際輝いていた。
2期は素晴らしいアニメでした。
火ノ丸相撲
端折りすぎじゃないのと感じていた1クール目ですが、高校生編を2クールで纏めると分かってからは考えを修正しました。
JC18巻分を2クールというのは、かなり無茶な挑戦だったとは思います。
が、「小兵の火ノ丸がプロの力士になるまでを描いたドラマ」としての側面を強く打ち出すことで、しっかりと体裁を整えられていたと感じました。
インターハイで2クール目丸々使っていたのが、こういう印象に繋がっていたのかなと。
欲を言えば、最後の追い出し相撲はしっかりと入れて欲しかったなぁ。
仲間があっての角界入りだったので、「仲間達との最後の相撲」はカットして欲しく無かった。
約束のネバーランド
原作でストーリーを知っているにも関わらず、毎週ドキドキして、見終わっては興奮を覚えていました。
「おもしれぇぇぇぇぇ」って叫びそうになる面白さがありました。
少し前に上げた単独記事でも書きましたけれど、演出が図抜けてましたよね。
意識が画面に釘づけにされて、ただならぬ緊張感を与えてくれました。
声優陣の熱演も加味されて、正味20分どっぷりと世界観に浸れるアニメでした。
2期に期待です。
私に天使が舞い降りた!
今期の癒し枠。
出てくるロリみんな可愛い。
ついでに髪掻き上げたみゃー姉も、その程よいムッチリ感も相まって可愛かった。
気付いたらBDポチってました。
このアニメ、何が素晴らしいかって、キャラクターデザインですよ。
最高でしたね。
ほっぺたのぷにぷに感をこれでもかというほど表現したデザインは、それだけで幼さを感じさせてくれます。
まさに「可愛い幼女の描き方」を極めたと褒めちぎりたい至高のキャラデザ。
1週間の癒しだった。
終わりに
とても良かった作品と微妙だった作品が真っ二つに分かれた格好になりました。
前者では、「ネバラン」を筆頭に「かぐや様」、「わたてん」とレベルの高い作品が揃っており、1週間を楽しく過ごす事が出来ました。
このレベルのアニメが週に3本もあるのは、本当に贅沢だったと思います。
年間でも上位に必ず入ってくるようなくらい良かったので、全体の総括としては豊作だったと言えますね。
以上です。