「青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない」感想【青ブタシリーズ第12巻】

この記事は

「青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない」の感想です。
ネタバレあります。

待望の第12巻!!!!!

待ちに待った「青ブタ」最新刊の発売だ!!!!!
当たり前のように有給を取得して、ガッツリと世界観に浸ってきました。
お久しぶりの「青ブタ」の心地よい世界。
やっぱり良いわぁ。癒される。

感想です。

子供の恋愛ごっこ

主人公を基準とした年齢比較って割と大事だったりします。
早い話、「大人」と「子供」の「違い」を克明に描き出せるという点で。

やっぱり同じ後輩キャラでも朋絵とは違うんですよね。
咲太と1つしか年が変わらない朋絵とは「恋愛」の経験値とか考え方も似たり寄ったりで当たり前で、恋愛の描き方もとてもストレートと言うか。
純粋な恋愛話に終始できた。

けれど今回の後輩・紗良は、3つも下。
大人の3歳差なんてあってないようなものですけれど、彼らにとっての3歳差は大きいですよね。
自分の頃を思い返しても、3つも年上だと全然違って見えましたし。それこそ大人と子供くらいの差は感じてました。
咲太と紗良に関しても同じような印象を持ったのです。
「大人」の咲太と「子供」の紗良。
作中で紗良は子供ではない的な表現をしてましたけれど、こと恋愛においては子供だったのですね。

振り返ってみるとヒントはふんだんにありました。
先述の「子供じゃない」ってエピソードも彼女が一面ではまだまだ子供だということをより印象深くする為。
虎之介の恋愛観も大きなヒントだった。
紗良とは1つ違いの年上の幼馴染。
これまで紗良に抱いていた感情は恋では無かったと彼が気づいたというのも、恋を知った虎之介と知らない紗良という対比が効いている。

お話のエッセンス的には朋絵の時と同じなんですよね。
「後輩の女子との恋愛」という点で。
けれど、全く異なる展開と読み味になったのは、咲太との年齢差が違うから。
もし、紗良が咲太と1つ違いだったら、咲太は篭絡されてたかも…ですね…。

麻衣に迫る危機

これまで何でもお見通しで、余裕たっぷりの「大人の女性」だった麻衣さん。
咲太や大事な人の危機でもない限り基本は余裕しゃくしゃくですが、今回珍しく(?)取り乱した感じでした。

麻衣の計算よりもずっと紗良が「子供」で、行動が読み切れなかったんでしょうね。

こんなところからも、紗良の子供っぽさを感じられました。

さてさて、紗良と麻衣の危機には関係が無かったと分かった今回。
麻衣さんが危ないの真意はどこにあるのでしょう。
ヒントは、やはり最後の引きの部分になるのかな。

数多くの若者が似たような夢を見た。
その中で、麻衣だけが夢を見なかった。

一連の「#夢見る」に纏わる思春期症候群。
麻衣の危機もここを起点とするのならば、「麻衣だけが思春期症候群の対象にならなかった」ことが重要なんでしょうね。
それがどう危機に繋がるのかは分かりませんが、麻衣がハタチを迎えた=思春期を終えたこととは無関係とは思えません。
(一般的に思春期は18歳までと定義するというサイトもありましたが、分かりやすく20歳未満を思春期と作中で定めていたとしても不思議ではないかなと)

あれかな。
思春期の人物からは、大人は認識されない…とかかな。
「バニーガール先輩」の亜種。

いや、おかしいか。
霧島透子も20歳超えてるし…。

分からん。

終わりに

早くも次が気になるぅぅぅぅぅ。
一刻も早く新刊を届けてください。お願いします。

 

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