「彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!」第1巻の感想。

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「彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!」第1巻の感想です。
ネタバレあります。

単純に僕がレズ風俗に興味があった。

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」という作品があるじゃないですか。
世間(?)で話題になった時期に知って、どういったものなんだろうという興味がありました。
女性向けの女性が行う風俗店があること自体知らなかったので、当初はフィクションなのかと思っていたのですが、どうもそういうお店は実在するということも分かり、俄然興味が強まりました。
しかしながら、興味を持ちながら作品に手を出すことも無く。

そんなこんなしていたら、「レズ風俗漫画」が増えてきたという印象があります。
いつかどれかで読んでみたい。
そんな時でした。
「コミック百合姫」で「彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!」の存在を知ったのです。
可愛らしい絵、明るくコミカルな雰囲気に「これだ!!!」とビビッと来たのです。

コミックスが出たら買おう!!!
あの誓いから数か月。
発売されていたので、買ってきちゃいました。
簡単にですがレビューです。

簡単な感想

性に関する悩みや葛藤という重たいものは最初からありませんでした。
主人公の彩純(あすみ)も大学の先輩の謳歌(←名前ね)も女性が好きだと自覚し、隠してもいない。
(周囲に明け透けにしてるかは不明。あくまでも仲間内では公開しているということ)

冒頭から作品のスタンスが見て取れたので、話に入りやすかったですね。
「レズ風俗で働いているかもしれない初恋かもしれない幼馴染のお姉さん」を探すために、彩純がレズ風俗に通い詰めるというコミカルな内容もそういうものなんだと素直に受け入れられました。
もっとお堅い入り方してたら、なんでやねんとツッコミを入れそうな設定だもの。

基本的には1話完結で彩純が色々な女の子とちょっとエッチな体験をしていくという構図。
その中で、探し人である麻衣とどう再会するのかが焦点となっていっています。
1巻収録の5話で遂に麻衣が彩純の存在に気づきました。
早くも再会なるか…というところで2巻へ続くわけですが、このまますんなりと再会できるのか。
はたまた波乱があって、すれ違いとなるのか。
絶妙に興味を引く終わり方でした。

重たいテーマ性を孕んだ作品を楽しみたいという方の期待には応えられないかもしれませんが、コミカルでちょっとエッチなタッチをお望みであれば、楽しめる漫画になってると思います。

ところで、女性って気になる相手の「処女性」って気にしないんでしょうか。

レズビアンと処女

女性にとっては引いてしまう話でしょうけれど、男って恋人には処女であることを求めていたりします。
全ての男がそうとは言いませんが、基本男って独占欲の塊だと個人的には思ってるんですよ。

好きな子が処女だったら嬉しいし、そうじゃなかったら相応に落ち込んじゃう。

勿論小学生じゃないんだから、成人女性に純潔を求めたりなんてしないけれど、口には出さずとも「可能なら処女ならば…」と胸の裡には秘めていたりします。

こういう事って女性はどうなんでしょう。
意中の男性が経験無い方が良いとかあるんでしょうか?
…とてもマイナーな考えな気がします。
遊び人は言語道断にしても、過去に1人や2人の経験はあっても気にしないって方が一般的なんじゃないでしょうか。

ではでは、レズビアンの方はどうなんでしょう?
彼女は処女であって欲しいのかな?
それとも気にしないのかな?

少なくとも1巻時点における彩純も麻衣も気にした素振りを見せていません。

彩純なんて麻衣を探すためだけにレズ風俗に通ってるのだから、なにも性的行為をする必要は無いんですよ。
初回は流されただけで言い訳が立っても、2度目以降は「話をするだけ」という選択肢を取れたにも関らず、そうはせずに行為に及んでいる。
それに、麻衣がレズ風俗で働いているかもしれないという点に憤りとか不満とかマイナスな感情を持っていない。
確信に至ってないからかもしれないけれど、処女かどうかを気にするのならば、もやった方が普通だと思うの。
このことから彩純は、好きな女性が処女か否かなんて気にしてないのだと確信できちゃう。

麻衣も同様っぽいんだよね。
彩純がレズ風俗に通っていると分かっても、そのような感情を表してないから。
これから表面化してくる可能性も否めないけれど、どうなんだろうね。

これが作品のスタンスに背く「重いドラマ」になりかねないから、敢えて描いてないだけなのか。
はたまた、多くのレズビアンにとって処女かどうかなんて大した問題では無いからなのか。

変な視点で捉えているのでしょうけれど、妙に気になった点でした。

終わりに

「レズ風俗」という初めて触れた世界観を楽しめました。
明るくコミカルな作風は元々趣味なので、このまま最後まで付き合えそうです。

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