この記事は
「ビビッドレッドオペレーション」の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
金曜アニメが熱い
今期は金曜が激熱!!!
そう確信した今、予定に無くブログ書いちゃってますw
うん。
関東の金曜はアニメが多い。
中でも今期始まった「ビビッドレッド・オペレーション」と「ちはやふる2」。
いや、まあ、まだ「ちはやふる」の方は録画だけして見てないんですけれど…。
間違いなく鉄板の面白さを誇ってくれている事でしょう。
僕的に大きかったのは前者「ビビッドレッド・オペレーション」の方。
なにこれ、メッチャ良さげじゃないですか。
あまりにも面白くて、ついつい予定に無かったブログを書以下略。
高村監督というと、やっぱり「ストライクウィッチーズ」。
僕は「スト魔女」を第1期第1話しか見ていないのですけれど、それでも流れているスピリットは同じなんだと感じました。
今回は、この「ストライクウィッチーズ」を見た時の感想と比較しつつ、「ビビッドレッドオペレーション」について見てみます。
世界観の説明が上手い!!
何といっても説明が相変わらず上手いです。
現実には無いSF要素を加味した作品の場合、世界観や独自の設定の説明って作品の成否を左右するほど大きい事な気がするのですね。
基本どんな作品も第1話冒頭(若しくは第1話以内のどこか)で世界観の説明が入ります。
どういう世界を舞台としているのか。その世界の理や常識等、作品を描く上で必要な設定が語られます。
この説明が難解であったり、独りよがりなものであったりすると、酷く興醒めしちゃうんですよ。
初っ端から作品についていけなくなり、余程でない限り興味が戻らない。
あくまでも僕個人の事ですけれど、こういう事って多かれ少なかれ誰でもある事ではないでしょうかね。
その点「スト魔女」は簡潔であり、分かりやすかったです。
すんなりと作品世界に入っていけました。
それは今作でも健在。
主人公であるあかねのキャラ紹介も兼ねつつだったので、寧ろ進化していたのかもしれません。
冒頭だけで、彼女の大まかな性格からトラウマ(高所恐怖症)も分かったし、世界観も知れた。
「スト魔女」が魔法の世界ならば、今作は科学の世界。
それが分かるだけで、取り敢えずはOKなのでしょうし、それは冒頭の説明だけで十二分に理解出来ました。
世界世界を分かりやすく説明する演出
細かい設定も上手く説明出来ていた1話。
例えば、一色家の経済事情。
世界を激変させた第一人者である一色博士と同居しているにも関わらず、貧乏だという一色家。
どうやら母親のお見舞いに掛かる交通費すら心配しちゃうほど、困窮しているようです。
しっかり者のあかねの妹・ももが財布の紐を握って、どうにかやりくりしているみたいですね。
何故、こうも貧乏なのか?
博士が色々と発明に纏わる部品などを買い漁っているからというだけでは、納得出来かねる部分。
公式サイトでは、これが一色家の貧乏の主原因とされてますけれど、今一つ納得しかねるんです。
でも、物語が後半に及ぶ事で、この些細な疑問も解消。
博士は、「7年前の事故の責任を取らされ」研究所を追放されてしまったと説明が入りました。
追放という事は、示現エンジンから生み出された(恐らく)莫大な利益の恩恵には、ほぼ与れなかったという事でしょうね。
普通に一研究者としての賃金しか貰っていなかったのかもしれません。
それでも、一サラリーマンよりかは高給だったのでしょうけれども。
では、この「事故」とは何か?
これは更に物語が進むと、ちょっぴり描かれる。
あかねの母も示現エンジンの研究者だったのでしょうかね。
示現エンジン実験号機の暴走に巻き込まれてしまったようで、高い場所で宙づりとなってしまった幼き日のあかねと母。
これが、あかねの高所恐怖症の原因となった事も分かり、また、母親が入院する原因にもなったのでしょうね。
更には、この「暴走」がどうやら物語の敵であろうアローンが起こした事。
この事を主張した博士が、周りから馬鹿にされつつ、事故の責任を負わされ追放となった事等。
物語の根幹に関わりそうな様々な事が窺えました。
描かれるシーン一つ一つが、結び合い紡がれていく事で、全体の大きな物語をも語っている。
当たり前の事なのかもしれませんけれど、こういう点も非常に丁寧であったかなと。
それと、変身バンク。
正直流れから判断すると、唐突ではありました。
突然変身バンクに移行したので違和感も覚えました。
けれど、これは必要だったから敢えて1話のこのシーンから組み込んできたのかなと思いました。
例えば、もっと簡易にパレットスーツを装着させる様を見せる事は出来た筈です。
あかねとあおいを落下させながら、そのままの体勢で装着させればいいわけですから。
その方がシーンとしては自然に見せられるし、違和感も少ない。
ただ、それをやると、何の力で変身したのかがイマイチパッとしない。
当然きっちりと話を追っていれば、博士の開発したアイテムで変身したと判断できるけれど、必ずしもその発想に辿り着ける訳でも無く。
人によっては、魔法か何か超常的な力で変身したのかもとか思うかもしれない。
でも、そう思われては困るんですよね。
あくまで科学の発達した世界の物語だから、魔法なんて概念が出てきてはいけない。
そこで、変身バンクですよ。
このバンク、どっからどうみても機械で構成されていると分かる作りとなっていました。
ただの布に見えている部分も、実はごっつい機械で出来ていると分かり、彼女たちが浮いているのも機械の力だと分かる。
これは事前に「空飛ぶバイク」を紹介していた事も大きい。
「重力制御が出来る科学力」を持った世界(博士にその技術がある)だと刷り込みがされるから。
「スト魔女」でも、魔力の見せ方が工夫されていました。
その時は、猫耳と尻尾でしたけれど、今回は変身バンクがそれに当たるのかなって。
絵でも脚本でも。
演出の力で、作品の世界観を自然に理解させる事に長けている作品ですね。
まとめ
今期の新アニメの視聴は、この金曜日でちょうど一周終わりました。
まだまだ始まっていない新作もありますけれど、それはさておき、やはり「ビビッドレッドオペレーション」が頭一つ抜き出ていたかなと個人的には感じました。
やはり分かりやすすぎる程分かりやすい丁寧な作りで、それだけで作品に没頭出来てワクワク出来るというモノです。
勿論、全てを分かりやすく説明していた訳でも無く、しっかりと引っ張る部分は引っ張っていました。
冒頭の謎(公式サイト見れば、謎でも何でも無いですがw)の少女の事とか。
作品に浸る為に最低限必要な事だけを分かりやすく描いて、それ以外に秘する部分は伏せたままにする。
絶妙な塩梅でした。
「ちはや」と合わせて僕の金曜がとっても充実したものとなりそうです。
…まあ、土曜は基本仕事なので、リアルタイムで見れる事って中々無さ気なのが辛い所ではありますけれども(汗
といいつつ、明日も仕事なので、ここらで筆を置きます。
ふ。寝不足確定ですw
でも、このアニメを見れて満足なので、後悔はしてない。