総括[2] 「ブラック★ロックシューター」

この記事は

2012年冬アニメ総括記事2つ目は「ブラック★ロックシューター」です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

笑顔が最高

とっても重苦しかったアニメでした。見ていて。
でもですね…。最後のユウの笑顔を見ただけで何だか感動してしまって。
良いアニメやったなぁと。

最初はブラック★ロックシューターの世界とマトの世界の関連性が分からず、非常に戸惑いました。
前知識ほぼゼロの状態で視聴した為です。
ただ単に迫力あるというか、凄く動くバトルシーンだなぁと。
深く考えないで視聴していたのです。

物語も終盤に入って、その関連性が説明されて…。
それでも正直物語にのめり込めていた訳では無く。
ボーっと無心で見ていたのです。
深い事とか意味とか何も考えないで見ていて。
単純にアニメーションを愉しんでいたのかもです。
やたら派手で見栄えが良かったですしね。
お話の構造自体も分かってみれば実に単純で、裏を読んだりする必要も無かったというのも大きいですかね。

そんなこんなで最後まで見ていたのですが…。
上にも書いたようにユウの笑顔を見て、本気で泣きそうになりました。
本当に障りしか描かれていなかったものの、ユウの人生は壮絶でしたもの。
現実に絶望して、あんな何も無い…僕から見れば現実以上に辛く厳しく寂しい世界に逃げ込んだのですよ。
作中で描かれた以上の苦悩があったに違いない。
そんな世界から戻って来て、不安と恐怖と…色々な負の感情で綯交ぜになっていたであろう状態でマトのクラスに転入してきて。
マトの笑顔に救われたのでしょうね。

ストレングスが己の存在までかけて救った少女が、最後の最後に幸せそうな笑顔を見せる。
最高じゃないですか。

と、最後まで見終わってから振り返ってみると、実に物語に一貫性がありましたね。
他人を傷つける事を恐れたら、友達なんて出来ないっていうメッセージ。
これに尽きる物語に思えました。

人付き合いってそういうものですよね。
どんなに注意してようと、自分の言葉で他人を傷つける事が往々にしてありますから。
それを気に病んで臆病になってしまうと、正直何も話せなくなってしまう。
相手が傷つき、それに気づいたならば、反省し改めれば良い。
傷ついて、傷つけられて、それを乗り越えることで仲が深まるというか。

思春期ならではのテーマだったような気がしますし、丹念に、そして目新しい方法でこれが描かれていたな〜って。
とっても良かったですね。

まとめ

しかし、ギルクラ同様、視聴者を選んでしまう作品ではあったかなと。
空気が重いってだけで苦手な方は躊躇しちゃいますしね。
1話も難解で、敷居が高かったと思いましたし。

ただし、テーマが一貫しているので最後まで見ると非常に爽快な気分になれる良い作品だと思います。
全8話と短いのも見やすくて良いかもですね。

取り敢えず。最終話まで見て良かったと心から思えた作品でした。

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