はじめに
「約束のネバーランド」の記事を用意していたのですが、急きょ予定を変えました。
週刊誌の記事とはいえ、なんとも酷い記事に出会ったので。
主演のせいにするのは楽だよね。
本当にこの手の批判には辟易しているのだけれど。
実写映画「BLEACH」に関しても出ていました。
問題にしているのが「週刊新潮」が配信しているこちらのネット記事。
www.dailyshincho.jp
一言でいえば、「BLEACH」の初動結果が4位に終わったのは、主演を張った福士さんの演技力が無いからだ云々。
ドラマにしても映画にしても主演俳優に責を負わせたい体の記事が多すぎます。
特に若手女優やジャニーズなど「一般的に美形・美女と言われている役者」が対象になる事が多いです。
だから、ただのやっかみにしか見えません。(実際そうなんでしょうけれど)
ヒットしようがコケようが、役者の責任なんて様々な要因の中の1つに過ぎません。
少なくとも大きな割合を占めるものではないでしょう。
僕は出演してる役者で見る/見ないを決めてる訳ではないので、正直理解出来ない部分がありますが、世の中には確かに出演者で見るかどうか決める人たちもいます。
そういう人たちが、じゃあ、視聴率とか興行収入を左右するかといえば、そんなことないですよね。
仮に「福士さんだから見ない」って人が10万人、「福士さんだから見る」って人がゼロだったとして、アンチ全員が見たとしても1億2千万円~1億5000万円ほどです。
(大体映画の平均単価が1200円~1500円ほどなので)
実際には「福士さんの代わりの役者さんのアンチ」が”見ない”ので、ここから更に下がるでしょう。
予算や公開規模にもよりますが、最終興行成績が1億プラスマイナスしたところで、「興行成績だけで見た作品の評価」は変わらないでしょ?
10億円でコケ認定された映画が、11億になったとしてもヒット認定に覆るなんて無いんですよ。
そもそもが興行成績だけで作品の良し悪しなんか決まりません。
良し悪しは、役者の人気も勿論関係してますが、出演者の演技力、演出や音楽、脚本など総合的な「中身」で決まります。
それなのに興行成績、しかもたったの2日間の記録だけを抜き出して、役者のせいにして貶める。
なんだかなって思う。
せめて役者の演技力のせいにしたいなら、具体的に「BLEACH」の中のどのシーンがダメだったのか提示して欲しいですよね。
それすら無くて、本当に数字しか見てない。
同世代のイケメン役者の実績と比較する前に、「黒崎一護」としてどこがどうダメだったのか具体的に指摘しなさいよ。
嫌な記事ですね。
シナリオを大事にして欲しいよね
漫画の実写化で大事なのって、見た目を原作に寄せるかどうかじゃ無いと思うの。
なんだか最近は、ビジュアルを寄せてる事を強みとして宣伝してる作品が多い気がするけれど。
散々そこで叩かれた歴史があるからなのかな?
似せることで、脊髄反射的に集まる批判を抑止する効果はあると思うのですけれどね。
ビジュアルは二の次で、やっぱり個人的に重視したいのはシナリオかな。
100分前後の短い尺の中で、原作のどこからどこまでを切り取って、再構成するのかって大事だよね。
個人的には「BLEACH」はここがダメでした。
福士さん繋がりでいえば「曇天に笑う」もシナリオが駄目だったなぁ。
終盤の登場人物達の動きが不可解過ぎて、全く話に入り込めませんでした。
「BLEACH」のシナリオについては、僕は散々別記事で批判しましたけれど、良い面もあったんですよ。
「死神代行篇」は、1話完結のエピソードが多いです。
雨竜の初登場エピソードやグランドフィッシャー戦は複数話に亘る中編ですが、それ以外は短編が主。
そのまんま素直に原作準拠でシナリオを作っても、ブツ切れ感が残ってしまったと思います。
恋次達を「エピソード間の繋ぎ」の役目にする事で、この課題については上手く解消されていました。
ただそれ以上に悪い面が目立ってしまって、全体的にも良い印象を持てなかったのです。
1本の映画として成り立つ構成をしつつ、原作の「らしさ」をしっかりと取り入れる。
シナリオでこれが出来てれば、漫画原作映画の興行成績は最終的にはそれなりの数字に収まって来るんじゃないかな。
完全オリジナル映画に比べれば、公開前からある程度の数字が見込めるのですし。
「曇天に笑う」は多くのファンにとってそれが出来てなかったって事なんじゃないの?
役者のせいじゃなくて、さ。
まぁ、「BLEACH」に関しては、その判断が下るのはまだまだ先のお話。
もし最終的に20億とか30億とか、それ以上になったらこの記事書いた人はどうするんでしょうね。
掌返すんかな。
終わりに
益体もないというか、主張が見えない記事になっちゃいました。
反省。
まぁ、愚痴です。