基本がなってるから面白い。
「僕たちは勉強ができない」。
良い感じに面白いです。
何故こうも面白いのかを僕なりの根拠を示しつつ書いてみたいと思います。
第17話はうるかが可愛い
第17話は、ヒロインの1人武元うるかが主役の回でした。
うるかは、成幸のことを好きなヒロイン。
その恋がどこまで本気なのかが読者に伝われば、この回は成功なのです。
1ページ目。
自転車に乗って成幸とうるかがどこかへ向けて疾走しています。
何故焦っているのか。
どこへ向かっているのか。
読者に疑問を投げかけて、物語は始まります。
よくある導入ですが、しっかりと興味を引かれる引きになってます。
話は数日前にさかのぼります。
とある家庭の事情で、成幸のお昼御飯がパンの耳だけになったと知るヒロインズ3人。
それを聞いた翌日、うるかは行動に出ます。
「いつもギリギリまで寝てるくせに早起きしてお弁当作りなんて、どういう風の吹き回し」とさらっとうるか母が言います。
ここでしっかりと情報を入れて来るのが上手いです。
成幸の為に、普段はしない早起きをして、しかも、弁当を自作する。
彼女の本気が見て取れます。
しかし、初日は失敗。
2日目も頑張って作っていくも、ここでも失敗。
他のヒロインズ2人もうるかに負けじと成幸に差し入れをしてました。
うるか以外のヒロインのフォローも完璧です。
2日連続で失敗したうるか、やけ食いのシーン。
このコマが最後のオチに繋がるので、大事なコマとなってます。
更に翌日。
最終日。
つまり、1ページ目と同じ日ですね。
ここでようやく1ページ目に繋がります。
うるかの弁当が入ったバッグが購買のパン屋さんのトラックに間違って積み込まれてしまったと。
成幸がうるかの悲しそうな表情から察して、友達からチャリを借りてまで全力出していたことが分かります。
うるかの為に頑張る成幸。
体力無いのにうるかに交代もせずに、必至に自転車を漕ぐ姿を描くことで、「ヒロインが惚れてる男の株」を上げる訳ですよ。
1話の短い中で、うるかは成幸のこういう面を好きなんだなと伝わってくるシーンを入れてくるのがもう凄い。
頑張りは報われ、バッグは無事戻ってきて…
んで、これです。
最高に可愛いです。
んで、最後にオチがちゃんとある。
3日連続で、普段はしない早起きをしてお弁当を作り続けた。
そして、愛情いっぱいの弁当を成幸に渡せた。
もうこれだけで、こちらもお腹いっぱいですよね。
彼女の本気度はこれでもかという位伝わってきました。
まとめ
1話の中にテーマがあって、起承転結がしっかりとしている。
主人公の成幸にしっかりと見せ場を作りつつ、彼に惚れているヒロインの可愛さを描き出し、その恋の本気度を読者の心にしっかりと刻む。
故に面白い。
1話からこれを繰り返し繰り返し描いてきてるから、このマンガはラブコメとして最高に面白いのです。