「千歳くんはラムネ瓶のなか」第9巻感想 on your mark,Ready…

この記事は

「千歳くんはラムネ瓶のなか」第9巻の感想です。
ネタバレあります。

これがギャップ萌えか!!

ラノベを読んでいると「ここで挿絵が欲しい!!!」と強烈に想わせられることが頻繁にあります。
このシーンをイラストで見たい!!
想像する楽しさもあれど、出来ればオフィシャルの見解を拝みたい!!
そんな時に、「ほらほらこれが見たかったんやろ」と神絵師のイラストが差し込まれていると、あまりの神々しさに召されそうになります。

今回で言えば、当然あのシーンとあのシーン。
ヒロインズがアイドルしてる名場面を!!
あの普段は大人びた子がにゃんにゃん言ってる御身を!!
ものすご~く拝みたかった!!
過去形にするのはおかしいですね。
夢が叶っていたのだから。
(読了後に理解した。そのシーンだったのかと)

んで、ここで語りたいのはもう1つ。
そうですよ!!!

ザ体育会系、ガサツで男勝り。
そんな普段の美咲ちゃん。これまでの美咲先生。
それが平成時代のギャルファッション的高校の制服姿でパラパラを踊っているんですよ。

見たいに決まってるじゃないですか!!!
その上、本文中では羞恥でなのか顔を紅潮させているという。
恥ずかしくて顔を赤く染めてる女性の破壊力を分からない男は居ないと思う。
かくいう僕だって、そういう女性の姿は大好物だ。

嗚呼見たい。
reamz先生の美麗で可愛らしいイラストで描かれた女子高生美咲ちゃんが見たい!!!!!

そう思ったのさ。

 

絶対に保存しようと誓ったよね。

第9巻の感想です。

欲を言えば恥ずかしがっている姿を

心の中で大感謝しましたよ。
reamz様、ありがとうございますありがとうございますと拝み倒したよね。

美咲ちゃんの女子高生姿を拝見できるなんて。
ギャップ萌えって凄いわ。

千歳朔杯、真のファンファーレ

やっぱり8巻から続いてるんだなと実感したお話だったなぁと。
当たり前っちゃ当たり前なんですけれど。

8巻では、紅葉が悠月を焚きつけて、最終的に悠月が本当の意味で(千歳杯の)スタートラインに立った。
今回は逆。
朔の「千歳朔」たる部分に惚れたと理解したからこそ、そこから外れた朔の言動が許せなくて、悠月が行動し、紅葉がスタートラインに立てた。

これで全ヒロインが改めて千歳杯のスタートに並んだ気がします。
“予選”で誰よりも早くスタートダッシュを決めた夕湖が大逆転でゴールテープを切るのか。
周回遅れながらもギリギリ間に合った紅葉が得意の脚力を活かして、全ヒロインをまくるのか。
誰よりも先に出会っていた明日にゃんが駆け抜けるのか。
優空、陽、そして悠月も当然1着を狙っている。

今回までで長い長いプロローグが終わり、いよいよ本格的にレースが幕開けしそう。
誰が朔を射止めるのか。
朔は誰の手を取るのか。
楽しみですね。

歌詞は?

ところで。
青組の応援合戦で披露されたヒロイン6人によるバンド。
夕湖と紅葉がボーカルを務め、悠月が作詞したオリジナル楽曲ですが、どうして詩が”無かった”のでしょう?

情景描写や比喩表現に力の入っている本作。
裕夢先生自身も拘っているという本文は詩的で、本作の大きな特徴の1つだと思っています。

情感たっぷりの詩。
悠月が認めた、悠月らしい歌詞。
裕夢先生がこだわりを持って実際に作られそうじゃないですか。

けれど、本文に歌詞は一切なく、なんでだろうと。
正解は神(裕夢先生)のみぞ知るなのだけれど、焦点がブレるのを避けたかったのかもな~と考えてみました。

「悠月が考えて作った詞」。
本文から引用すれば

真っ直ぐでがむしゃらで、青臭くて痛々しくて、切ないのに美しくて、まるで青春そのもの

裕夢. 千歳くんはラムネ瓶のなか 9 (ガガガ文庫) (p.281). 株式会社小学館. Kindle 版.

とのこと。
恐らく、悠月自身の気持ちを歌いあげたものではない。

けれど、歌詞があるとどうしても作詞者の気持ちが代弁されていると考えてしまうもの。
「悠月の言葉」に変換して、ああでもない、こうでもないと想像の翼を広げる読者だっていただろう。

それを嫌ったのかなと。

このシーンの魅せたいところ、語りたい思いは、悠月個人の気持ちではない。
だから、歌詞を書かなかった。

という想像でした。

終わりに

アニメ化おめでとうございます。
絶対に見ます。

最新情報をチェックしよう!