この記事は
フランス版「シティハンター」の感想です。
ネタバレ無しで書きます!!
はじめに
最初にお断りしておきますが、記事名の「笑いたい方必見」というのは、この記事に対してではありません。
映画に対しての一言感想です。
91分間笑いっぱなし。
ここまで笑えた映画は久々ですよ。
勿論皮肉じゃありません。
原作ファンの1人として、「CITY HUNTER」の実写版として満足できる映画でありましたので。
ただただ純粋に面白くて笑える映画です。
是非ご覧になって頂きたいので、ネタバレ無しで感想を綴ります。
素晴らしき「シティーハンター」感
主演・脚本・監督を務めたフィリップ・ラショーさんの作品への愛がひしひしと伝わってくる映画。
基本的にはオリジナルストーリーでありながら、原作の名シーンを随所に散りばめたものになってました。
いや、まさか原作以外でユニオンテオーペの名前を聞ける日がこようとは思っても見ませんでしたよ。
アニメ版には出てきませんでしたからね。
流石にミックとか海原とかは出てきませんでしたが(出したら流石に脚本が破綻してしまうだろうから出てこなくて正解だったとは思う)、槇村の死の真相をしっかりと扱っていたりして好印象でした。
原作屈指の名シーンであるガラス越しのキスもあのシチュエーションまで盛り込んだならやって欲しかったと見ながら思ってましたけれど、これもあのオチをやるならカットで正解なんだよね。
うん。こういうところの線引きが凄くしっかりしてたな。
ファンが作るとややもすると暴走しがちになります。
あれも入れたい、これも再現したい。
熱意が溢れて色々と詰め込み過ぎて、結局シナリオが破綻してしまう。
先述のミックや海原を出さなかった点を含めて、しっかりと取捨選択されている。
オリジナル部分においても、リョウはスケベという点に比重を置いてしっかりブレずに描いているからこそ、纏まった出来になったのだと思います。
とにかく笑える
嗅がせた相手を好きにさせる香水。
奪われた香水を取り戻すというのが今回のミッションとなりますが、笑いにも徹底的に利用してきてるところが良い点。
香水の効力を試すために自分に少量を吹き付ける依頼人のオッサン。
その香りをリョウに嗅がせます。
少量だったので効力が薄いもののあろうことかリョウはオッサンにどんどん惹かれていって…。
女子高生以下は範疇に無いとはいえ、無類の女好きであるリョウ。
フランス版でもその面が強調されすぎてる節があるにも関わらず、男の、それも老齢のオッサンに惹かれていくという凄まじい展開。
どんどんオッサンに惹かれていく描写は、笑い無しでは見られません。
同じく香水の力に惑わされることになるパンチョも良いキャラしてたな。
衝撃のオチを含めて最後まで目が離せませんでした。
彼のハイライトは、愛する香に向けられた銃弾に飛びついたところですね。
予想外の結末にこの映画で一番笑いました。
日本の漫画やアニメが広く浸透しているフランスだけあって、小ネタも満載。
亀仙人には笑いました。
ちょっとブラックな笑いもありましたが、ファミリーで見ても十分に楽しめる笑い溢れる映画でしたよ。
本当笑えました。もう1度くらい見たいかも。
終わりに
ところで、オチ(リョウの態度が変わらない)ですけれど原作にもあったような…。
気のせい?