この記事は
「名探偵コナン」第79巻感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
File.239「消えた赤面の人魚」
キッド編解決編。
トリック面白。
しかもこれ、ベルツリー編が伏線になってたのかなと。
キッドが世良の声を聞けたチャンスは2回。
ベルツリー急行の事件時とトイレで世良を襲った時ですね。
後者の場合も無い訳では無い。
けれど、素直に前者の時と考えた方が自然な気がします。
あの時、世良とキッドは直接会話こそ交わしてませんけれど、声を聞けた機会は会ったはず。
だから今回キッドは世良に変装出来たんでしょうね〜と。
ま。考えすぎですが。
さてと、世良の帽子の件。
全く気付かんかったというかw
後述します。
File.240「自殺トリック殺人事件」
なんだろうね。79巻もの巻数を数えて来ているのに、トリックの全体的な”質”のようなものが全盛期に近づきつつある気がします。
惜しげも無く2つもトリックを使ったり。量的にも。
タブレットを使ったトリックは、若しかしたらワタルブラザーズの事件の際に思い付かれたのかも?
現代的かつ視覚的なトリックで、面白かったです。
天樹先生が良く言う「文章だと陳腐なトリック」を地で行ってるような感じでしょうか。
漫画(映像作品)ならではのトリックだったと思いました。
物語も、短い話の中で急展開させるような作りになっていて、凝っていたという点も面白く読めた一因ですね。
File.241「吸血鬼の計画」
全7話の大長編。
これがまた、凄い!!!!!!!!
どんだけトリックを注ぎ込んでるんだ!と。
しかも「猟奇殺人」・「クローズドサークル」と本格ミステリとしての雰囲気も良いですし、大傑作の予感が。
事件の事はちっとも分からんかったですが、解決編に期待ですね。
きっと餃子が滅茶苦茶重要になってくるんだと思うのですが、どうなんでしょ。
にしても、なんか凄い萌えキャラが(笑
桧原ひかる。
裏表紙の鍵穴にまで描かれていて、これで彼女が犯人だったら怒りますよ?w
それは冗談として、良いですね。
どんだけ腹減ってたんだとwwwwww
正直なんとなく予想はついてたので、驚きとかはなかったんですけれど、「コナン」では珍しいキャラ描写で好感度が鰻登りにw
鍵穴の絵も、最初は「吸血鬼」に託けて牙を見せてんのかと思ってたら、ようくみたらヨダレだし(笑
腹ペコメイドとして、ぜひ準レギュラーにして欲しい。
そうそう。
守代殺しのトリックについて思いつきを。
小五郎の言うように、空を飛ばしたんだと思う。
といっても、放り投げるのは平次が言うように流石に無理なので、転がしたのかなと。
でっかいタイヤ状に固めた塩を2つ用意し、予め冷凍庫で凍らせておく。
守代を殺し、棒に縛った後に、そのタイヤ状の塩を棒の両側に嵌める。
巨大なバーベルの出来上がり。
あとはこれを、屋根の上から転がして落とす。
屋根や塀の高さ、屋根から塀までの距離等、考慮すべき点は多いですけれど、それが可能な構造…なんだと勝手に解釈(笑
屋根をごろごろ転がった死体付き塩バーベルは、塀を乗り越えて、落下。
衝撃で塩が割れ、その時に土が抉られ穴が空き、落ちる際の衝撃などで腕の打撲痕、両手指先の傷が出来た…。
あとは雨が塩を溶かし、洗い流してしまう…とか。
これ、着地時に大きな音がしてしまうので、爆発音と重なるタイミングで実行したんじゃないかな…。
うん。単なる思い付きでした。
それと、アニオリ「ドラキュラ荘殺人事件」の虎倉氏とは何か関係があるんでしょうか、今回の寅倉一族は?(笑
他人とは思えんですw
世良真澄を考えてみる
ベルツリー急行の事件で、赤井の妹だと分かった世良。
でも、まだまだ彼女周りには謎が残ってます。
76巻での台詞
(新一の事を)知ってるさ…ず〜っと前からな…
77巻での
(怪我したコナンを手当てする蘭の様子を見て)やっぱボク…悪い子だな…
等々。
77巻の方は、恐らくコナンを自分に、蘭を赤井に見立てたのかなと。
「危険を犯してまで日本に来て、赤井の行方を捜しに来たボクは、シュウ兄の心配する気持ちも考えない悪い子だな」みたいな。
この推測を元にすれば、赤井と世良は歳の離れた兄妹と見做せそうです。
実際、2人の歳は離れているように思えます。
赤井の年齢は公開されていなかったと記憶しておりますが、まあ、若くても20代後半ですよね。
世良が17歳としても、10近く離れていても不思議ではない。
76巻の台詞の方はどうか。
これは素直に解釈し、ず〜っと前。子供の頃から新一を知っていたと解釈します。
それはどういう事なのか。
考えられるのは2パターン。
推測(1) 幼少時近所に住んでいたorクラスメートだった
これは十分有りえそうです。
ただ、蘭の存在が引っかかります。
世良にしても蘭にしても、お互い「過去に出会った事がある」という素振りを見せていないのが気になります。
近所に住んでいたりクラスメートだったり…。どちらにせよ、当時出会っていても不思議ではない状況ですよね。
なんせ新一と蘭は幼馴染。
常時という訳ではありませんが、一緒にいる事は多かったでしょうから。
それを一度も目撃した事が無いとは考えにくい。
ただ、新一と蘭は、ずっと同じクラスだった訳では無さそうです。
15巻にて蘭たちの小学校時代の担任である米原先生が
わざわざ隣のクラスから乗り込んできた、あの小生意気な探偵気取りのチビスケ
と新一の事を評しています。
当時小学4年生なので、少なくとも小4の時は新一と蘭は別のクラスであり、この時新一のクラスに世良がいたのかもしれません。
本当に極々小期間、新一と同じクラスに居て、直ぐに転校してしまった。
だから、蘭の事を当時見かけていても覚えて無く、クラスメートだった新一の事だけを記憶している‥としたら一応辻褄は合いそう。
なので、この推測は完全に否定できないのですけれど、僕自身は無いかなと考えております。
「忘れた」のではなく、本当に世良も蘭も今になって「初対面」だったのではないかな。
推測(2) 親を介して、何度か会った事がある
新一には会った事があり、かつ、蘭には会った事は無い。
これを踏まえると、考えられるのはこの推測。
親に連れられ、プライベートな場で出会っていたケースですね。
いくら幼馴染とはいえ、四六時中一緒という訳ではありません。
クラスも違えば、休日の過ごし方も当然違う。
蘭の居ない場所で、親を介して出会っていた可能性はあるんではないでしょうか。
この推測(2)と赤井と世良の年齢差を考慮して、以降推測を進めていきます。
赤井の謎
77巻、工藤優作の未解決事件。
このエピソードにも回収されていない謎がいくつかありました。
・長いカツラの髪の毛
・コップについた口紅
・新一の事を知らなかった昴
昴=赤井とほぼ判明(断定は出来ないですが)した今となっては、想像が付くかなと。
コナン自身、自分が工藤新一だと赤井には内緒にしておきたかった筈です。
FBIの誰にも言ってない事ですし。
だから、コナンから何も聞かされていなかった赤井は、新一の家とは知らず匿われていた可能性が高いです。
ま、このエピソードで、バレてしまいましたがw
ただ、コナンと無関係の家に住ませるというのも、オカシナ話で、赤井も不審に思うでしょう。
そこで、有希子と会わせ、有希子の家に匿うという名目だったのかなと。
有希子を呼んだのは、当然変装が最大の理由ですね。
カツラの髪の毛と口紅は、共に有希子が最近工藤家を訪れていた証拠なのでしょうね。
さて、では、どんな理由で「最近」有希子が訪れていたのか。
前項で世良が怪我したコナンと、それを手当てする蘭を見て涙ぐむシーンについて触れました。
その際、コナンを世良に、蘭を赤井に見立てているのではと推測しましたが…逆ではどうでしょう。
つまり、コナンを赤井に、蘭を世良に見立ててみる。
すると、怪我を負った赤井の治療を世良がしている図になります。
前から謎だった赤井の首筋の件。
世良が付けてしまった大きな傷跡が、今も赤井の首筋にあるんじゃないかな???と、ふと思ったのです。
灰原も赤井の首に傷がある事を知っているんではないか。
それを確認した上で、昴と赤井が同一人物だと調べようとしていたのかな…と。
有希子が訪れたのは、メイクで、この傷を隠す為だったのかな〜と思ったんです。
77巻で、灰原が昴の首元を確認しようとした際は、まだ傷は隠してなかった。
けれど、この件を切欠に「見られちゃまずい」と焦って、有希子を呼んで隠して貰った…とか。
さて。
この空想を元に更に空想を展開。
有希子を簡単に呼び出せる昴=赤井。
コナンが間に入れば可能そうですが…。もし、コナンがこの件は知らなかったら?
優作と赤井って友人関係にあるんじゃないかなとふと思ったんです。
もしくは赤井の父と優作が友人で、赤井もまた優作に会った事があって…。
その際に、有希子とも旧知になり、また、小さな世良と新一も会っていて…。
あああああああ。ダメだ。妄想でしかない。
この辺、次巻予告を見る限り少しだけ進展しそうなので、80巻を待つ事にします。
世良の帽子
ベルツリー急行の事件での回収されなかった謎。
確かに、帽子の件はそうですね。
気付きすらしなかった。
78巻を読み返してみると、昴が世良を世良の自室に運んだ際には、ちゃんと帽子は世良の部屋にあるんですね。
(78巻 FILE.6「ミステリートレイン[排煙]」)
で、灰原に扮したキッドを助けるべく(?)、バーボンの前に現れた時に被っていた帽子は、きっとこの世良の帽子なんでしょうね。
使用後、世良の部屋に戻せなかったので廊下に捨てて、それを蘭が拾い、世良に手渡した‥。
という事は、今世良が使っている帽子には、赤井の指紋が付いているのでは?
これがバーボンの手に渡ると、ややこしい事になりそう。
それにしても、うん。
なんで、昴?は、元の姿に戻ってまでバーボンの前に出て行ったんでしょうか。
折角バーボンに赤井は死んだと思わせられたのに。
灰原を救う為という訳では無いですし。
組織の目を自分に向けさせる為?
いや、それならば死んだふりし続けている意味が無くなるし…。
コナンの正体を知った事が関わってくるんでしょうか。
バーボンの興味がコナンに向く前に、興味を自分に留めておくためとか…。
もしそうなら、世良の帽子にわざと指紋を残して、バーボンに調べさせて、自分が生存している事を分からせたい…とか?
わ、分からんですね。
おわりに
79巻の感想以降グダグダ長々と訳分からんことを書いてしまいました。
なんていうか、最近本当に面白すぎて、色々考えちゃうんですよね…。
兎も角、「コナン」は本当に最終コーナー付近にまで来ているんじゃないかなと思ってます。
バーボンによって、いっきに停滞気味だったドラマが加速されそうなので。
多分近いうちにコナンの正体がバーボンにばれてしまい…。
そこから怒涛の如く物語が急展開を見せそうなんですよね。
さておき。
第80巻ですよ。
吸血鬼事件の解決やコナンと世良の関係の進展等々。
気になる事ばかりで、7月が楽しみになってきました。
- 作者: 青山剛昌
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/04/18
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