「名探偵コナン コンサート」 イベントルポ

この記事は

「名探偵コナン コンサート」イベントルポです。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

2016年5月6日。
東京有楽町にある東京国際フォーラムホールA。
TV&映画20周年記念のビッグイベント「名探偵コナン コンサート」に行って参りました。
もうね、今、久々に幸福感で満たされています。
ただただ素晴らしいイベントでございました。

簡単ですがイベントルポです。

その前に、同行を快く受けて下さったヨークさん(@yoshi017)に大感謝。
お陰様で滅茶苦茶楽しい思い出を作れました。
ありがとうございました。

開場

17時30分に開場ということで、17時過ぎに有楽町に到着。
ヨークさんとは偶然同じ電車であった為、ホームであっさりと合流。
幸先の良い滑り出し。
まだ時間があるという事で、マックで時間を潰し同18時頃に開場へ。

物販を見たいからとお願いし、(自分的には)早めに向かったつもりが、これが大誤算でした。
物凄い人人人。

しかも年齢層が幅広い。
上は60代と思しき男性から下は高校生位かな。
まさに老若男女。
家族連れ、カップル、1人客、グループ…etc.
20年と云う時間が育んだファン層が大挙しておりました。

人がすごいというのは承知の上でしたが、誤算だったのは物販列。
いや、「列」すら想定していなかったのだから大甘と言われても仕方ない。
2階フロアからずらずらと列が成され、階段を5階まで昇って更に折り返し4階あたりまで下がった所が最後尾。
この時点で18時10分。
係員さんが「開演に間に合わない恐れがあります」というのも頷けました。
絶対間に合わんと確信出来る程の行列で、一先ずは断念。
座席へと向かいました。

席へ座って程なく。
18時20分過ぎだったでしょうか。
開演の18時30分少し前に司会者が登壇。

前振りかなと思いきや、この時点で現在の第51代エンディング「ふたりの秒針」を歌う焚吐さんが登場。
「え?」と目を疑いました。
彼の登場は予め知っておりました。
1日の大阪公演でも同曲を披露されたというのをネットで見かけていたので。

でも、まさかこんな前座のような形でとは思っても寄らず。
この構成は少々残念でありましたね。
ヨークさんも仰っていましたが、焚吐さんに失礼だったんじゃないかなと。
デビュー間もない彼。
若しかしたらば、既にコンサートの構成が決まった後で彼の所属事務所なりが頑張って、急遽出演が決まった…のかもしれませんので何とも言えないとこなんですけどね。

ただこの辺り、物販エリアで「コンサート終了後の握手会」を告知していた際にでも、開演前に生演奏があると一緒に拡散していても良かったのかなと。
(これに関しても僕らが聞いてなかっただけで、実際はアナウンスがあったかもですが)

兎も角、焚吐さんの演奏はかなり良かった。
テレビで聞くのとはやはり生は違いますね。
素で「かなり良い声、良い曲だな」と感じました。

焚吐さんの生演奏が終わり、さて、いよいよ開演です。

前半

ビッグイベントの幕開けはお馴染みメインテーマからスタート。
ここで天国バージョンが流れたら鳥肌ものでしたが、そうはいかずw
割りとスタンダードな(というか原曲ママ?)編曲でした。

いや〜でも、やっぱりこの曲ですよね。
「コナン」と言ったらメインテーマ。
しかも芸が細かく、オーケストラのバックの大スクリーンでは、「俺の名前は工藤新一〜」のお馴染みの映画オープニング映像。
江戸川コナンが生まれるまでを流していました。
ご新規さん(いたのか?)も安心の親切設計(笑

オーケストラそのものを1つの「作品」と見做しての演出だったんでしょうね。
劇場版で見慣れているので「始まるな」とスイッチが切り替わります。

メインテーマに引き続いては、歴代オープニングメドレー。
これがまた圧巻。
初代OPの「胸がドキドキ」から第42代(現在のOP)「羽」までを完全網羅。
1曲1曲は決して長くありませんでした。
サビ部分をほんの少しという感じでしたが、見事にオーケストラとしてアレンジされており、聞き応えがありました。
当時のOP映像も曲に合せて流れていて、しっかりと記憶の補間をして下さっていたのも良かったですね。
(土6時代の何曲かは少々頭に「?」マークを浮かべてしまいましたがw)

オープニングメドレーに続いては、BGMメドレーその1。
事件発生や推理シーンなどで耳馴染の曲が演奏されました。
どれもこれも本当に馴染の楽曲ばかり。

なんですが、全てはこの後に持ってかれました。
大スクリーンに一斉に映し出された歴代20作の劇場版のタイトル。
その中の第2作「14番目の標的」が大写しになり、やや唐突にダイジェストが始まります。
目暮が撃たれ、コナンが推理し、蘭が犯人(フリーザ様)に捕まり、コナンが撃つ。
「新一も撃ったかな」という事件解決後の蘭の問い掛けからエンディングへ。
オーケストラが演奏を始める。
流れる主題歌「少女の頃に戻ったみたいに」。
そして、ホールを満たすZARDの歌声。

予想外の演出でした。
オーケストラの生演奏をバックに、生前のZARDの澄んだ歌が流されたんです。
声だけを抽出したのか、はたまた、曲もそのまま流れていたのか。
そこまでは僕のダメ耳では判断できませんでしたが、紛れもないZARDご本人の歌声。

この演出は卑怯ですよね。
感動するに決まってる。
しかもフルコーラス。

立て続けに「夏を待つセイル(帆)のように」(第7作「水平線上の陰謀」主題歌)、「翼を広げて」(第12作「戦慄の楽譜」主題歌)も劇場版の映像を映しつつフルで演奏&歌。

すすり泣く方もいらっしゃいました。
あまりにも心憎いパートで、スタッフのZARD愛が溢れた素晴らしい一幕でありました。

15分休憩

ここで一旦休憩。
念の為トイレへと立ったのですが、どこでも女子トイレは混むものですね。
廊下にずら〜っと並ばれていて、女性はこの順番待ちが大変だろうな〜と他人事のように通り抜けようとして「ん?」と。
目を凝らすと、女性の列の奥に男の列も出来てて草。

皆考える事って同じですよね。
当たり前ですね。
トイレ休憩も兼ねてるのですからね。

で、散々並んだ挙句、トイレ入り口付近で「奥のトイレ、空いてますよ〜。こちらにもお入りください」という係員さんの案内でオチがつくというねw

2か所あったトイレのうち、手前のトイレだけに男女とも列が出来てたようですw

ちなみにこの間、会場内では着ぐるみコナン達がステージ脇に登場していました。
まるで超人気タレントが出て来たような黄色い声と大量のフラッシュ。
物凄い輪が出来ていました。
みんな落ち着いて。
声優陣じゃないよ。
中に入ってるのはただのおっさ(以下略

着ぐるみキッドの一挙手一投足の度に女性から黄色い声援が飛んでいたのが印象的でした。
キッド人気を肌で実感。
それにしても、着ぐるみ達の異様な人気っぷりが凄かったw
(ヨークさんが隣にいてくれなかったら、我を忘れてきゃ〜きゃ〜混ざっていたとこだったw)

後半

前半最後に蘭と園子(のアナウンス)が告知していたように後半はキッドからスタート。
キッドのテーマを皮切りにBGMを何曲か披露。

そして、再び特定アーティスト特集へ。
2回目はGARNET CROW。
劇場版第14作「天空の難破船」主題歌「Over Drive」(この曲メッチャ好き)から始まったので、テンションマックス。
「涙のイエスタデー」(第20代OP曲)を中心の構成も良かったな〜。
ガーネットクロウでは、この2曲がかなり好きなので。
欲を言えば「Mysterious Eyes」(第7代OP曲)も聞きたかったのですが、贅沢ですね。

新一セレクトの「蘭のテーマ」を含む蘭BGM集等々BGM祭が続き、そして、遂にマイクスタンドが舞台に運ばれました。
いよいよだ。
三度スクリーンには、20作の劇場版タイトル画面。
ピックアップされるは、勿論第7作「迷宮の十字路」。

「14番目の標的」同様ダイジェストが流れ、京都駅ホームのシーン。
和葉が初恋の少女だったと気付く平次や新一が居たのは夢じゃ無かったんだと頬を染める蘭のシーンが流れ、演奏を始めるスペシャルオーケストラの面々。

左袖からドレスに身を包んだ倉木麻衣さんが。
物凄い拍手の雨でした。

歌うは勿論「Time after time〜花舞う街で〜」。
実はライブとかコンサートとか初参加。
プロの生歌って、途轍もない凄さ。
(実質オープニングアクトを飾った)焚吐さんもそうでしたけど、声が通る通る。
なんだかずっと「凄い」しか言ってません。語彙力無いだけです。

「白い雪」(26代目エンディング曲)、「風のららら」(12代目オープニング曲)、「Secret of my heart」(9代目エンディング曲)も次々とフル(だったと思う。確か…)で披露。

新一とのトークを挟み、ラストに「always」(劇場版第5作「天国のカウントダウン」主題歌及び12代目エンディング曲)で締め。
「always」の時の会場の一体感は凄かったですね。
ノリに乗れない性質なので、小さく手拍子だけの参加でしたが、内心楽しんでましたのよ。

2〜3曲かなと想像してたところ、5曲も披露して下さって満足。
アンコールで「Growing of my heart」(16代目オープニング曲)をお願いしたかった〜。
(オーケストラコンサートにアンコールなんて無いけど)

こうしてプログラムの殆どを消化。
司会者が再び登壇し、いよいよ締めへ。
最後にもう1度メインテーマの披露で終わりか。
サプライズは無しかな…と思いきや、まさかまさかの高山みなみ・山口勝平両氏の登場にこの日一番の歓声と拍手。
ちょっと目が潤んだのは内緒ですw

「純黒の悪夢」の宣伝がメインでしたが、この登場は素直に嬉しかったです。
勝平さんの「アフレコの時に安室がシャーッて言ってた」のとこで本日一番の笑いが起きたりと楽しいひと時でした。

メインキャストのお2人がご退場し、最後にもう1度メインテーマの演奏が入って終幕。
楽しい時間はあっという間。
2時間半ほどかな?
時計確認しなかったので、正確な時間は不明ですが、非常に濃密で贅沢な時間でありました。

終わりに

帰り際、もう1度列に並んでなんとかパンフだけ購入。
オーケストラと「コナン」楽曲の相性が良過ぎて、もうね。
大野さんの原曲が本来持つ素晴らしさと今回の音楽監督を務められた大貫さんのアレンジの賜物なのかな。

辛い現実を一瞬心から忘れさせてくれたという意味でも、大変に幸せな時間でした。

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