読んだ
早速読みました。
正直言うと今後次第という感じの第1話でした。
あらすじ
背が低い、薄い顔などの理由から女子から男子扱いされない玉梨大地。
彼は、本当の自分を学校で出せないで独りだった。
そんな彼は「FC2とTwitterとFacebookを併せた様なSNS」上では素顔を晒し、沢山のフォロワーを持つ人気者だった。
ある日、大地にフォロワーの1人からDMが送られてきます。
「くそみそ男」と名乗る彼と「SNSだから」という気軽な気持ちで友人関係になった大地ですが…
僕の感想
絵が上手い。
先ずはその点を挙げねばなりませんね。
非常にスッキリとした線で、見やすくて上手い。
そして、女の子が可愛い。
個人的にはそれだけで読むに値する漫画なんです(笑
物語は、「本当の自分」を出せない主人公が、SNS上で知り合った「友達」から勇気をもらい、一歩踏み出すというモノ。
この辺は、非常に現代的で、共感を得やすいかと思います。
僕もそうですが、SNS上で本来の趣味を晒して、リアルでは隠れてしまう人って少なくないと思うのです。
オタクどうこうは別にして。
これは社会人、学生関係なく、そういう人はいる筈です。
主人公の設定はイマドキとして良くある感じなので、共感できます。
SNS上で知り合ったのが、一目惚れした女優・皐月菜乃花だったという「フィクション」も、在り得ない事では無い。
だけれど、この先の展開が少し読めません。
いや、正確に言えば「読め過ぎてしまっている」。
大地と菜乃花の関係がSNS上だけで終始する訳がありません。
それだと物語的に始まらないので。
近い将来的に、菜乃花が大地のクラスに転校してくる事はほぼ確実でしょう。
同じクラスじゃなくても、大地のリアルの近くに来る筈です。
SNS上では友達を続けながらも、リアルでは「相性の悪い」若しくは「全く絡まない」2人の関係。
ある時、くそみそ男が菜乃花だと大地が気付いて…。
気付いた時点でこの設定的に詰んじゃうんですよね。
SNS上だけでの繋がりというのが、この漫画の特異点です。
でも、漫画的にはリアルで出会わない訳にはいかない。
出会ったら、いつか気付く展開が待っている。
ここで気付かないと、次の展開に持っていけない。
しかし、その「次の展開」をすると、特異点を失ってしまうんです。
わざわざSNS上で親交を続ける理由が無くなっちゃう。
1~2巻程度で纏めようと思えば、簡単に纏められちゃうほど先が読めてしまう。
この辺、どう転がしていくのかが見所といえばそうなのかもしれません。
真麻との動向がポイント?
幼馴染の高峰真麻がポイントなのかな。
いくらなんでも男子高校生が、女子から男子扱いされないというのは無理のある設定だと感じたのですが、人気者の彼女が女子の間で「大地は無害」だと言い含めていたんだと分かった途端に成程となりました。
そんな彼女は、大地に助けられて、これは惚れてますよね。
長期展開を考えるのであれば、真麻と付き合うという展開が良い気がします。
リアルでは、真麻と付き合う。
けれど、色々と障害が立ちはだかり、SNS上で菜乃花に助けられながら、真麻との付き合いを深めていく…。
ある程度付き合った後で、大地は菜乃花の正体を知って…。
それでも10巻以内で纏まりそう(汗
いや、良いのかな。
無理に引き延ばすよりかはコンパクトに纏まった方が。
2話に注目
読者に先が読まれちゃうと、作品的にマイナスだと思うのです。
最悪読まなくてもいいやってされちゃう。
あっと驚かせるような物語が2話、ないしは3話くらいまでに持ってこれるかが、打ち切り回避のポイントになるんじゃないでしょうか。
過去、絵が上手くても無残に打ち切ってきた「ジャンプ」。
絵が上手いだけではダメらしいです。
読者を良い意味で欺けるか。その上で引き込めるか。
その勝負を3話目以内に入れられるか。
打ち切りか否かの分水嶺は、そこなのかなと思いました。
それはさておき、僕は女の子が可愛いと言うだけで好印象なので、関係なく読んでいきますねw