この記事は
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」13巻感想記事です。
ネタバレあります。
13巻読んだ
kindleで配信がスタートしたので読めました。
13巻の感想になります。
12巻での感想を振り返る
僕は、12巻で下のような感想を書きました。
本編は、ダンジョン攻略なのでしょう。
ともすれば、ヘスティア・ファミリア全員のレベルアップは急務ですね。
ロキ・ファミリアでさえ、到達しえてない目標に達しないといけないのですから、オラリオでもトップクラスのファミリアにならないとなりません。でも、まだまだ、平均のレベルが低すぎますからね。
今回の冒険もそうですが、これから下層にアタックを続けて、全員レベル3以上にはなるのかな。それでも、それでも、まだまだ戦力は足りないです。
「ソード・オラトリア」読んでると、そう感じます。強い仲間が必要。
その最初の白羽の矢が立ったのが、リューなのかなと。
流れ的に、リューの加入は必須でしょう。
ただ、加入までにはいくつかの障害があります。
それを取り除く必要があるのですが、その布石が打たれた前半になっていたのかなと。
リューが仲間になるには…
リューがコンバージョンするには、2つの障壁があります。
1つは、過去の清算ですね。
仲間を殺された復讐という昏い炎。
未だリューの心を蝕む傷を癒す事。
これが障壁の1つです。
新しく仲間を得るにしても、過去を乗り越えない限りは、本当の意味での仲間にはなり得ませんからね。
そのためには、やらなければいけないことがあります。
「自分が仲間を殺した」という誤った認識を正さないといけません。
具体的な方策に関しては、ベル君が優しい言葉でなんとかするんでしょうけれど、「分かり易い仇」を滅ぼす事は必須でしょうか。
仲間を死に追いやった直接の原因との再戦。
ジャガーノート登場は、それだけに意味がありますね。
「最後の怨敵」ジュラをこの仇敵に殺させたのも良いです。
リュー自身に討たせる訳には行けませんし、だからといって生かすのも違いますし。
分かり易く敵がジャガーノートになったのは良い点です。
2つ目の障壁は、リューに懸けられた懸賞金を無くすことですね。
これがある限り、彼女は表舞台に立てません。
リューの懸賞金が”生きている”ことも今回証明されてましたしね。
逆を言えば、これが描かれていたんですから、「リューの懸賞金が無効になること」は必ず通るイベントなのかなと。
では、具体的にどう無くすことになるのか。
彼女の汚名をそそぐには、生き証人が必要になります。
ボールスです。
証人としては、ベル達じゃダメなんですよ。
「家族の証人は証拠たりえない」ってやつです。
リューとあまりにも親しいから、証言が信用されないでしょう。
だから、ボールスが必要。
ジュラがジャガーノートを生んだ真犯人であること。
その危機をリューが救ったこと。
それを”人間が”証明しないといけません。
ウラノスからの”命令”では、人々の間に広まった悪評が拭いきれないから。
ボールスなら充分証人として成り立つんですよね。
彼含めた冒険者は、「漆黒のゴライアス」討伐に関わった”中心メンバー”に恩義を感じています。
あの『漆黒のゴライアス』の一戦もあってか街の住人勢は大方僕に対して友好的だった。
大森 藤ノ. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13 (GA文庫) (Kindle の位置No.1213-1214). SBクリエイティブ株式会社. Kindle 版.
当然「覆面のエルフ」にも同様の恩義を感じていて、それがリューであったと確信した時の彼のリアクションからも窺えます。
ボールスは必ずリューの評判を回復させてくれる。
そう確信しています。
まぁ、だから「ボールスが死んだ」瞬間は「えっ?」ってなりましたけれど(汗
レベルアップイベント
まさか深層にまで落ちてしまうとは…。
「ダンまち」シリーズは本当に絶望の描き方が上手い。
一体どうなるんだ。どうにもならないんじゃないかというシチュエーション作りに長けてますよね。
ジャガーノートの強さもそう。
あまりにも桁違いのバケモノ過ぎて、全滅するんじゃなかろうかと思いましたもの。
ベル君が腕を飛ばされた時は「うわぁぁぁ」ってなりました。
身体の一部が欠損するというのは、読んでいても衝撃が大きいです。
傷ならば回復するけれど、千切れたらどうしようもないと感じちゃうからです。
水の中に落ちたという描写があったので、マリィがなんとかしてくれるって信じてましたけれど、それでも衝撃は大きかった。
「深層のモンスター以上の脅威」。
あまりにも絶望的な敵でした。
あまりにも絶望的だからこそ、レベルアップの説得力が出るってものです。
やはり今回も前回も「全体のレベルアップ」の為なのかなと考えています。
ジャガーノートを討ち滅ぼせば、レベル5にランクアップするのも納得の経験値が手に入るでしょう。
ベル君を欠いた状況で下層のモンスターレックスを斃せれば、リリ達だってランクアップする可能性がある。
ファミリー全体のレベルが上がって、リューが仲間になる。
深層進出まで果たした。
物語として大きな前進になりそうです。
終わりに
先が気になるうぅぅぅ。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13 (GA文庫)
- 作者: 大森藤ノ,ヤスダスズヒト
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/02/14
- メディア: 文庫
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