「To LOVEる‐とらぶる‐ ダークネス」 第42話:メアの感情を読めなかったネメシスの失策

この記事は

「To LOVEる-とらぶる- ダークネス」第42話の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」第42話「Escape〜信じる事〜」 感想

色々と動きがあったので、凄く充実した回でした。
今回は何と言っても懸念されていたメアの件が解決。
前回メア本人が言っていたように「メアは擬似人格である」というのはネメシスの嘘で確定でしたね。

メアが小さい頃に出会ったネメシスは何らかしらの理由で体を維持できないレベルまで損傷していて、傷を癒す為にメアの中に寄生していた…と。
という事で、40話の感想はほぼ合っていたのかな。
メアが擬似人格である可能性が高いという結論部分は大間違いでしたけれども。
メアを襲ってきた宇宙人達の件といい、色々と納得のいく真相でした。

そして、面白かったのがネメシスの”読み違い”ですね。

ネメシス最大の失策

ネメシス最大の失策となるのでしょうか?
今回お静とのタッグプレイで見事ネメシスの呪縛から離れる事を決めたメア。
それもこれもネメシスがメアに取らせていた命令のせいだったりします。

ネメシスが命じていた事。
彩南町に留まり、町の人との関わりを継続させた。

目的は、「ヤミをダークネス化させる手段」を見つけ出す事。
当初は破壊衝動を満たす事で、変身させようと目論みリト抹殺を促していた。
けれど、その間違いに気づき、すぐさま軌道修正。
「兵器としてはありえない方法」…つまりは、「”心の平穏”を心から受け入れる事」だと推測を立て、メアの中から様子を窺っていた。
また、ダークネス化には、メアとの親密度も関わっていました。
ヤミにメアを心から妹と認識し大切に思わせる事も重要だったんでしょう。
変身の切欠として「メアが擬似人格である」という嘘が効果抜群だったのですから。

要するに、ネメシスの作戦って「ヤミをダークネス化させる」という一面に於いては功を奏していた。
メアへの命令は正しかった訳です。
しかし、誤算もあったのかなと。
メア自身が友達を作り、友達を大切に思い、かつ、自分(ネメシス)を裏切るとは考えていなかった事。
これは予想していなかったのではないかな。

勿論、ただ単にメアの身体から追い出される事自体はネメシスにとって大した問題では無いのでしょう。
「頃合いをみて体から出ていく」と今回言ってましたしね。
問題なのは、その「頃合い」です。

ダークネスがリトを屠り、彩南町を離れた時点でメアの身体から出るつもりだったんではないかなと。
少なくとも今すぐという訳では無いはずです。
この騒動に一区切りついた後と考えるのが妥当ではないかと思います。

だからネメシスの考えよりずっと早く追い出される格好になったと思われ、即ち、これが逆転に繋がるのだろうなと予想しています。
“心理的な破壊”が好きだというネメシスにとって、これ程の屈辱・ダメージは無いんではないでしょうか。
だって、コントロール出来ていたと高を括っていたであろうメアに一泡吹かされたのですから。

という訳で…。
丹念に描かれてきたメアと彩南町の人々との心のふれあいが1つ結実した回でした。
ネメシスのお陰でこうなった訳であり、これは裏を返せばネメシスの失策であったなと。
見事なまでの逆転劇でした。

終わりに

個人的には結構盛り上がった良回。
本気でリトを殺しに来ていたダークネスとララとの一騎打ちも楽しみなんですが、メアとネメシスの対立にも注目したいんですよね。
ララ&ナナも舞台に戻ってくるようで、いよいよクライマックスという様相を呈してきたかなと。

このままダークネス計画の方は終結に向かうのかもしれませんね。
…若しかしたら漫画自体も佳境なのかもしれませんけれど…。

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