はじめに
俺ちゃん見て来ました。
前作見てません(オイ)
いや、言い訳すれば当時見る予定だったんですよ。
同僚も面白い言ってましたし、期待値高かったんですが…。
結局見ずじまい。
それでも楽しめたぞ~!!
前作見ていた方がより楽しめるのは間違いないし、なんなら映画の知識をパンパンにした方が面白い。
けど、知らなくても問題ない。
異色ヒーローの痛快な活躍は、幅広い層に受け入れられると思います。
感想です。
グリーン・ランタン
エンドクレジットで、俺ちゃんが暴れまわるのですが、そのシーンの1つにこんなのがありました。
「グリーン・ランタン」と書かれた脚本を手に喜ぶ、1人の役者ことライアン・レイノルズ(本人w)。
やっと大作に出られるぞ~と諸手を挙げた瞬間、俺ちゃんに後ろから銃殺されます。
場内大爆笑。
僕、頭に「?」。
何が面白かったんだろうか。
皆、何故笑ってたのか。
気になったので真っ先に調べました。
DCコミック「グリーン・ランタン」を原作とした同名映画。
デッドプールを演じるライアン・レイノルズが主演した大コケ作品なんですってね。
前作でも「グリーンのコスチュームだけにはしないでくれ」と自虐するギャグがあったみたいですが、今作も同じなんですね(笑
どんだけ出たの後悔してるんだ(笑
知らなかったので、知った今爆笑してます。
こりゃ笑う訳です。
こういった自虐ネタ…しかも主演が一緒とはいえ、(2大アメコミブランドとして)ライバルの他作品を貶めるネタは、普通なら笑いになりません。
特に日本人の感性だと「不謹慎」という言葉を使われかねないと思うのです。
近年のネット上での過剰な不謹慎連呼は僕の嫌うところですので、声高には言いたくないですが、ギャグとして許容する人もいればそうじゃない人も一定数いるでしょう。
それでも前作はR指定映画としては異例の大ヒットをしている。
デップーのギャグが受け入れられたのです。
これは特異点です。
デップーだからこそ受け入れられたのではないでしょうか。
今作を見て、そのような感想を持ちました。
何故そう感じたのか。
デップーが「第四の壁」を破壊しているからです。
第四の壁とは、フィクション内の世界と現実世界の境界線を示す語です。
これを壊すとどのような効果を生むでしょう。
「デッドプール」では、ギャグとして使用しています。
脚本を揶揄する。
自分がフィクションの中の存在だと認識している。
音楽のタイミングを指示する。
観客に語りかける。
どれもこれも笑いに転嫁しています。
第四の壁の破壊が笑いにつながるのは、有り得ない行為をしているからですね。
「閉じた世界」であればあるほど、観客はその世界観にのめり込みます。
多くの人は「日常を忘れる為」にフィクションを欲しているからです。
故に、フィクション内に日常を想起させる事が出てくると、途端に顔を顰めます。
終日朝から晩まで仕事に追われてるサラリーマンが、自分と同じような社畜が描かれた作品を忌避するようなものです。
この辺り「リアリティ」との差別化が難しいですが、ある種矛盾した感情なのかもしれません。
作ってる方も「日常からの隔離」を望んでいるのでしょう。
「閉じた世界」を意識した演出を心がけています。
役を「本物」として演じてるんですよね。
ある意味「実在している人間」に徹しているんです。
これが当たり前だから、「閉じた世界」から外の世界を覗いて来ると、違和感が先立ちます。
キャラクターが自分を「偽物」であると宣言してくるんですから。
こうなるともう深刻に捉えるのがバカバカしくなります。
少々度を超えたことをやっていても、「作りものだから」と許容出来ちゃう。
先ほどの件もだから笑えるのかなと思ったのですね。
存在自体がギャグだから、もう笑って見るしかない。
ただ意外だったのは、笑い以外の要素をしっかりと盛り込んでいた事。
冒頭でデップーが観客にこう語りかけます。
「これはファミリー映画だ」と。
容赦なく敵を屠りながら、そんな真逆の事を言うんです。
首が手が飛び、血しぶきあがる画面で言うセリフには思えません(笑
でも、実際ファミリー映画だった。
ヴィランがいない。
デップーの最愛の女性ヴァネッサが開始早々殺されてしまいます。
子作りをしようとしていた矢先の出来事です。
このことで失意のどん底に陥るデップー。
そんな中いつものようにコロッサスに勧誘され、半ば強引にXメンとして出動するデップー。
訪れたミュータント専用の児童養護施設では、ラッセル少年が暴れていました。
俺ちゃんの個性が強烈に打ち出された予告ばかりであり、今作は、ヒーロー映画らしからぬことにヴィランの存在が明示されていません。
少なくとも僕は目にしませんでした。
物語を追っていくとケーブルという未来からやってきた半サイボーグ戦士が俺ちゃんの前に立ち塞がります。
サノスじゃないので注意。
ラッセルを追うケーブルと激突する俺ちゃんは、流石に敵わないとXフォースを結成します。
じゃあ、今作のヴィランはケーブルかというと、そうじゃありません。
彼は、プロモーションのかなり早い段階で、デップーの側に着く事が明示されています。
こんなに仲良く並ばれちゃ、彼が敵になるなんて思いませんものねw
他にジャガーノートも出てきます。
「Xメン」シリーズの有名なヴィランですね。
僕ですら知ってました。
なるほど、ジャガーノートがメインのヴィランなのか!!と思ったのですが、どうもそうじゃない。
彼は殆どデップーと戦わないからです。
主人公のヒーローが殆ど戦わない相手がメインヴィランとは言い難い。
というか、wikipediaにすら記載されてないんですが、どういうことw
ジャガーノートは実は出てきてないというギャグだったのかと疑っちゃいましたよw
兎も角ヴィランが出てこないんです。
この時点でヒーロー映画じゃないですよね。
シナリオのメインがヴィランを倒す事ではないので。
そうなると、テーマはまさにファミリーになる。
恋人と未来の子供との家族生活を夢見る。
孤高を好むデップーが仲間を募る。
拒んでいたXメンに自ら加入する。
ヴィランを倒すのではなく、少年を守るという意思を示す。
このあたり、面白い試みでした。
ヴィランがいないとヒーロー映画として成り立たないんではないかという疑問を捩じ伏せる構成。
少年の未来を守るというのも立派なヒーロー活動ですからね。
ヴィランを出さずにヒーロー映画として成立させていて、とても新鮮でした。
まとめ
ケーブルが現代に現れた動機も家族愛だし、しっかりとハッピーエンドに無理やり持っていく結末も家族愛。
デップーのハチャメチャなキャラ性ばかりに目がいくようなプロモーションになってますが、「デップーらしい家族愛」が真摯に描かれていました。
「家族愛」というテーマとデップーのキャラクターの親和性が高い見事なシナリオでした。
圧倒的美少女がいた
スクリーンに出て来た瞬間目が釘付けになりました。
うわっ、超可愛い子が出て来た。
僕は、童顔大好きです。
日本人の顔が好きで、西洋人の女性は可愛いと思えないんですよね。
綺麗だとは思うのですが。
堀の深い顔が苦手なのです。
そんな中洋画で出て来た美少女に不意を突かれました。
誰だ、この美少女は誰だ!!
「グリーン・ランタン」について真っ先に調べたと書いたが、あれはウソだ。
本当は、この子の正体について先に調べた。
蘭姉ちゃん。
2代目蘭姉ちゃんじゃないか!!
そういえば、ライアン・レイノルズの横で一緒に写真に写ってるニュースが配信されてましたね。
記事読んで無かったので知らんかった。
やっぱり日本人女優は可愛いなぁ。
眼福でした。