伝説の漫画家
マンガの神様と言えば、僕ら世代(1980年代)でも手塚治虫先生の名前がすぐに出ます。
日本の漫画文化・アニメーション文化の祖として有名です。
(日本最初の漫画家という訳では無いですが)
■手塚治虫
『ジャングル大帝』、『鉄腕アトム』、『リボンの騎士』、『火の鳥』、『どろろ』、『ブラック・ジャック』、『三つ目がとおる』
神様に続いて「伝説」となっているのが、トキワ荘メンバーでしょうか。
ざっと敬称略で代表作と共に挙げてみましょう。
■藤子・F・不二雄
『オバケのQ太郎』(共作)、『パーマン』、『ドラえもん』、『キテレツ大百科』、『エスパー魔美』
■藤子不二雄Ⓐ
『オバケのQ太郎』(共作)、『忍者ハットリくん』、『怪物くん』、『プロゴルファー猿』、『笑ゥせぇるすまん』
■石森章太郎
『サイボーグ009』、『仮面ライダー』、『人造人間キカイダー』、『HOTEL』
■赤塚不二夫
『おそ松くん』、『ひみつのアッコちゃん』、『天才バカボン』、『もーれつア太郎』
この辺が「四天王」ですね。僕の中で。
あとは
■つのだじろう
『恐怖新聞』、『空手バカ一代』、『うしろの百太郎』
トキワ荘関係者以外では、同年代の伝説級として
■横山光輝
『鉄人28号』、『伊賀の影丸』、『魔法使いサリー』、『バビル2世』、『三国志』
■松本零士
『銀河鉄道999』、『宇宙戦艦ヤマト』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』
■水木しげる
『ゲゲゲの鬼太郎』、『河童の三平』、『悪魔くん』
■白土三平
『忍者武芸帳 影丸伝』、『サスケ』、『カムイ伝』
■永井豪
『ハレンチ学園』、『あばしり一家』、『デビルマン』、『マジンガーZ』、『ドロロンえん魔くん』、『キューティーハニー』
■水島新司
『野球狂の詩』、『ドカベン』、『あぶさん』
個人的に「伝説の漫画家」と呼べるような方々はこんなところです。
人によっては
■つげ義春
■さいとう・たかを
■ちばてつや
■楳図かずお
■モンキー・パンチ
先生あたりが入るんじゃないでしょうか。
「伝説の漫画家」言うても、定義があまりにも曖昧で僕自身明確に出来ていないのですが、この世代の方々の共通点としては「日本人の多くが知ってる作品を複数持っている」ことが挙げられます。
作品は勿論作家名(ペンネーム)もしっかりと知名度がある。
そういうレベルの漫画家さん達。
ただ、ここまでに挙げた歴々は僕よりも1つ、ないしは2つ上の世代にとっての「神」。
では、僕ら世代にとっては誰が当て嵌まるのでしょうか。
僕ら世代の「伝説の漫画家」
近年は1つの作品の連載の長期化もあって、「複数の作品を発表する」ということ自体が難しくなりつつあります。
ですので、先に挙げた「日本人の多くが知ってる作品を複数持っている」という条件を当て嵌めるのは厳しい状況です。
それでも敢えてこの条件で探してみました。
■あだち充
『タッチ』、『みゆき』、『H2』
■高橋留美子
『うる星やつら』、『めぞん一刻』、『らんま1/2』、『犬夜叉』
■鳥山明
『Dr.SLUMP』、『DRAGON BALL』
■井上雄彦
『SLAM DUNK』、『バガボンド』、『リアル』
■浦沢直樹
『YAWARA!』、『MASTERキートン』、『MONSTER』、『20世紀少年』、『PLUTO』
■青山剛昌
『まじっく快斗』、『YAIBA』、『名探偵コナン』
この6名は誰しもが認めるところですよね。
「大ヒット作品を2本以上」持っています。
ただ、この6名の中でも上3名と下3名では、少し差がある気がします。
作品名は超有名だけれど、作者名となるとどうか。
漫画好きにとっては常識ではありますが、漫画を普段読まない人が作者名まで知ってるのかと考えると、ちょっと疑問なのです。
井上先生は非オタでも分かる…かな…。
青山先生も『劇場版コナン』の人気で知れてる気もするし、僕ら世代で『YAWARA!』は広く知名度があった。
同時期に活躍していた田村亮子(谷亮子)さんが「ヤワラちゃん」と呼ばれるなど作品が現実のスポーツ界に与える影響はメッチャデカかった。
この辺少し微妙だったんですよね。
更に「作品は大人気だけれど作者の知名度はどうか…」という作家は例えば
■冨樫義博
『幽☆遊☆白書』、『レベルE』、『HUNTER×HUNTER』
「大ヒット作品が1本」では…
■武内直子
『美少女戦士セーラームーン』
■さくらももこ
『ちびまる子ちゃん』、『コジコジ』
■神尾葉子
『花より男子』
■秋本治
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
大ヒットの基準をどこに置くのかでこれまた議論が分かれるところですね。
更に下の世代になると、
■尾田栄一郎
『ONE PIECE』
■岸本斉史
『NARUTO -ナルト-』
こんな感じになるのかな…。
難しい
「伝説の漫画家」(と何れ呼ばれそう)を考えると、なかなか思いつかないモノですね。
昨今の漫画界の状況を鑑みれば条件としては
- 滅茶苦茶大ヒットしてる(コミックス発行部数が単巻で100万とか200万超えてる)
- 普段漫画読まない人でも知ってる
以上を満たしつつ、さらに
- 作者名が知られている
となるのかなと。
条件のハードルが高くて、候補者が少ない。
なんだか「伝説の漫画家」が生まれにくくなってる気がする。
TVアニメが長期放送されにくくなってるのも原因の1つなのかな…。
アニメが長く続いてれば、複数世代に知名度が広まりますしね。
昔に比べれば全体の視聴率も落ちてるので、影響力は低下してるかもですが、それでもテレビの力は侮れないですし。
終わり
この記事に意図も意義も無いです。
なんとなく思ったことを殴り書きしてるだけですので。
お目汚し失礼しました。