この記事は
「月刊少年マガジン」と「週刊少年ジャンプ」電子版の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
はじめに
月曜からお休み〜という訳で、家でまったり過ごしたいと考えていた僕は、本日6日発売の「ジャンプ」と「月マガ」を初めて電子版で読む事にしました。
初めての電子版。
ワクワクドキドキ。
いつもとは違う感情が胸の裡に込み上げて来て、ちょっと嬉しかったので体験記にしてみます。
各作品の感想にもちょろっと触れていきますので、ネタバレ注意です。
また、今回はパソコンで閲覧しました。
自機のスペックは
・Windows7 Home Premium SP1(32bit)
・Intel Core i5
・メモリ4GB
こんな感じで、ブラウザはInternet Explorer11。
使い続けて、4〜5年ってところでしょうか。
回線は有線の光接続。
環境的にはこんな感じですので、参考までに。
「月刊少年マガジン」電子版
購入順から行きましょう。
先ずは「月刊少年マガジン」2015年5月号。
公式サイトから各電子書籍販売サイトへのアクセスがあり、僕は数あるサイトの中から楽天Koboを選択しました。
5%引きのクーポンを持っていたというのと、パソコンに専用閲覧ソフトを既にダウンロードしていたからです。
たまたまAmazon Kindle版の販売ページを見ていたんですが、楽天でも事前に予約受付をしていたため、5日の午後10時過ぎに予約購入。
ソフトを起動し、いまかいまかと待ち続けました。
因みに閲覧ソフトですが、立ち上がりがやや重いです。
ダウンロードにも数分の時間を擁します。
さて、そのダウンロードですが、始まったのが0時10分過ぎ。(自動ではなく手動DL)
6日0時きっかりにはダウンロードできませんでした。
ダウンロードが開始出来る時間については、今回が初購入の為、何とも言えません。
が、リアル書店で購入するよりかは断然早く読める事だけは確かです。
電子版の感想ですが、ストレスフリーで読み進める事が出来ました。
文字の大きさはパソコンなので言わずもがな問題無しで、ページ遷移も読み込み時間ゼロ。
サービスや閲覧環境によって若干の違いがあるかもですが、パソコンでの閲覧を考えれば、どのサービスを選んでも大きな差は無い気がしますね。
見開きページだと、紙の本の場合はページの中央付近が読み辛い事もありますが、電子版ではスッキリと見えます。
丸見えです。
ここは電子書籍の大きな利点ですね。
1つ難点があるとすれば、好きな漫画から読み進める際に面倒という点でしょうか。
リンクが無いので、最初から1ページずつ遷移していくか、もしくは下部に表示されるスクロールバーの適当な位置をクリックするか…。
何れにしろ紙の本程自由に読みたい場所から読むという事が出来ません。
僕の場合は、いつも「新 仮面ライダーSPIRITS」をまっさきに読んで、数日経ってから最初から順番に…という読み方をしてるので、ちょっとまどろっこしかったかな。
訂正
Koboの場合、リンク(目次)の機能が備わっておりました。
自由に好きな順で漫画を読めます。
あとは、コミックスのお知らせや読者コーナー、アニメ記事など企画ページも収録されている点が特徴でしょうか。
但し川原正敏先生の「修羅の門 第弐門」だけは電子版には収録されておりません。
「週刊少年マガジン」の「はじめの一歩」もそうですが、これは何故なんでしょうね。
いくつか理由を邪推するならば
(1)作者が掲載を固辞している場合
なんらかの理由により作者判断で掲載を見送っている事が考えられます。
例えば、電子版だと紙よりも容易にコピーされて、ネットを介して広まっちゃうからというのはどうでしょう。
Koboはプリントスクリーンでのコピーは出来ない様になっていますが、ネット上には無料のスクリーンショット撮影ソフトはヤマのようにあります。
スキャンよりも早く・楽にコピーを作れると思われます。
絶対にコピー出来ない方法は無い為、それを嫌って掲載を断っているならば、有り得そうな理由になるかと。
(2)編集部(出版社)側で敢えて掲載を見送っている場合
編集サイドが電子版よりも紙の本の売れ行きを重視しているという前提があった場合の推測。
「修羅の門」も「一歩」も各雑誌を代表する作品です。
若しかしたら今作の掲載如何で毎号の雑誌の売れ行きにまで影響が出ているのかもしれません。
もしもそうであり、かつ、電子版よりも紙の本の売れ行きを重要視しているのならば、電子版への掲載を避けるというのも頷けます。
当然作者の了承が必要な件ですので、こう言った理由であれば作者への了承を取った上での事でしょうけれども。
(3)電子版として不適切と判断されている場合
過去にも書いたかもですが…。
僕の友達の友達が「成人漫画の電子書籍版にモザイクを掛ける仕事」をされているそうです。
その人の話では「印刷物よりも濃いモザイクを掛けなければ、電子版として販売出来ない」とのこと。
リアル書店では未成年が読めない様な工夫が出来ますが、ネットでは出来ませんからね。
紙の本よりもより厳しい規制が必要なのでしょう。
また、「マンガボックス」では、iOS版やパソコン版では閲覧出来ても、Android版では閲覧出来ない作品も多く存在しています。
漫画の内容がAndroidアプリの審査で不適切と見做されている為らしく、エロや暴力シーンが「審査で定められた基準」(そんな基準が本当に存在するかどうかは知りませんが)を超えるとダメなようです。
これは相当厳しいみたいで、例えば女の子の水着姿が大きく描かれたコマもアウトっぽいんですよね。
僕もAndroidスマホを使ってますが、とある漫画でそのページ(女の子達の水着姿が大きく描かれた見開きページ)だけ表示されないという「なんでやねん」とツッコみたくなる事も。
「マンガボックス」関連では、つい最近も講談社が「行き過ぎた自主規制」をしてしまったばかり。
読者側としては「問題無いでしょう」と思う点でも出版サイドが自重している可能性は無いとは言い切れません。
まあ、無いと思いますけれども。
流石に両作を「表現上の問題から掲載を見送っている」とするには、あまりにも無茶ですから。
理由は不明ですが、「修羅の門 第弐門」は電子版には掲載されておりませんので、ご注意くださいませ。
では本誌の感想。
「盤上のポラリス」と「サマー・ソルト・ターン」、「ボールルームへようこそ」が鉄板。
特に始まったばかりの前者2本。
「盤上のポラリス」。
レンをちゃんとライバルとして捉え始めた一兵。
この「なんとしてでも勝ちたい」という気持ちは読んでいて燃えてきますね。
成長物語にはライバルが不可欠。
「ヒカルの碁」のヒカルとアキラのような関係に一兵とレンもなっていってもらいたいですね。
お互いをライバルとして認め合い、切磋琢磨して頂点を目指すような関係に。
(ヒカル達はそこまでになるのに結構な時間を擁しましたが、月刊連載の本作はもっと早く…ね)
「サマー・ソルト・ターン」。
始まりの終わりでしょうか。
こちらもライバル関係が熱い。
一足早く「良好なライバル関係」を築きつつありますね。
江洋の「自称・水野のライバル」の「自称」が取れつつあるのは良い変化。
今までの泳一郎から新たな泳一郎へ。
泳一郎が「江洋のライバル」になる為のドラマが始まりそうでワクワクモノです。
「週刊少年ジャンプ」電子版
続いて「週刊少年ジャンプ」に参ります。
公式サイトから2014年19号を購入。
こちらは「ジャンプ+」での閲覧となる為、集英社から直接購入となります。
会員登録がまだでしたがら、新規で登録が必要になります。
といっても、とても簡単でした。
必要なのはメールアドレスだけ。
他に個人情報は必要ありません。(購入方法によってはクレジット番号等は当然必要になります)
簡単登録で、購入の流れもスムーズ。
ブラウザでの閲覧なので、専用ソフトのダウンロードもありません。
(若しかしたらプラグインのダウンロードは必要だったかも)
販売開始時間も特筆すべき点。
これも今回たまたまだったのかもですが、僕が購入出来たのは6日午前11時過ぎ。
この前の時間では、まだ更新されておらず購入が出来ませんでした。
朝一で本屋、若しくはコンビニを利用できるのでしたら、そっちの方が早く読む事が出来そうです。
ですが、こちらの記事によると少し様子が違うようですね。
これは買い。電子書籍版「週刊少年ジャンプ」を超ていねいに検証してみた – エキレビ!(1/3)
まず一番大切な情報であろう配信のタイミングです。
これは毎週月曜日の朝5時に配信されるとのこと。
コンビニでのジャンプ販売解禁と同じタイミングです。
サービス開始時点のお話の様ですが、今でもそうなんでしょうか?
定期購読の場合に限った事なのかもしれませんが、今回僕のケース(単体購入)では違っておりました。
また、値段ですが、サービス開始時は300円だったみたいですが、僕が今回購入した際は250円。(税込)
紙と同じ値段になったと考えてもイイっぽいです。
900円での定期購読のお得感が更に増しましたね。
さてさて読んだ感想ですが、ブラウザ閲覧の特徴でしょうか。
「月マガ」には無かったリンクがありました。
ブラウザの1点をクリックすると、掲載順に各作品の主人公のイラストがずらっと横一列に並んで表示されます。
(↑ページ遷移の矢印マークが出ない位置でクリック)
読みたい漫画のイラスト上でクリックすると、その作品の冒頭ページに飛んでくれます。
「読みたい作品から読む」というスタイルを取っている場合は、非常に重宝します。
が、僕は「ジャンプ」は最初から順番に読むタイプですので使いませんでした^_^;
但し、漫画以外の企画ページは全て掲載されていません。
アニメやゲーム記事、読者コーナーやコミックスの告知ページに至るまで全て無し。
当初は作者コメントも無かったようですが、こちらに関しては巻末にしっかりと掲載されております。
他、紙の本との違いと言えば電子版特典としての連載作品1本のオールカラー化。
今回は「食戟のソーマ」でした。
通常モノクロ版とオールカラー版、両方が楽しめる仕様になっています。
欠点になりかねないのはローディング時間ですね。
今回はストレスを感じる事無くサクサクと読み進められたのですが、回線が重かったりすると別問題です。
無料の「ジャンプ+」連載作品を読んでる時もたまにあるんですが、ローディングにやたら時間が掛かり、ページが表示されないということがあります。
こんな感じで、「LOADING」と書かれたページと延々にらめっこする事も。
動画で言うところのストリーミング方式と同じようなものだからかな?
これはKoboなどのダウンロード方式とは違う点であり、場合によっては欠点になりかねない部分。
ブラウザ閲覧の長所と短所、両方を理解した上で考えてみると、長所の方が勝っているかなと。
僕のような「外へ買いに行きたくない」人には重宝するサービスですね。
最後に作品の感想ですが「暗殺教室」のみに触れます。
殺せんせーの過去篇に突入しましたが、今回の過去篇は面白さがダンチですね。
過去篇の多くは「その過去篇のメインとなるキャラクターに厚みを持たせるため」という目的があります。
過去に体験した出来事を見せる事で、内面的な魅力を高める作業とでも言うのでしょうか。
そういう側面がある筈で、今回も間違いなくそういう側面はあるのでしょう。
けれど、それだけではなく、これまでの謎や伏線への解答になっている。
それだけでも十分面白いのに、「これまでの全てを読み返したくなる」気にさせてくれるから、堪らない。
殺せんせーが死神だった
前回の衝撃の告白を聞いて、「え?じゃああの死神は何だったの?」という疑問が早くも解かれました。
まさかの繋がりがあって、死神強襲編を読み返したくなっちゃいました。
あの時殺せんせーは死神に対してどういうリアクションを取っていたっけ…と。
当時は気付けなかった伏線とかあるんじゃないかという期待感もあるし、それに応えてくれるだろうという確信に似たものも持っている。
あああああ、読み返したい。
コミックス買い集めたい気分になります。
終わりに
沖縄県など一部では公式発売日が遅れている地域があります。
恐らく観光客に対してなのでしょうけれど、沖縄本島国際通りに程近い本屋さんに「沖縄県では雑誌は本州より1日遅れて発売されます」というポップがところどころにあった事が思い出されます。
こういった一部地域に住んでいる方で、1日も早く読みたいと願っている人には、電子書籍版は必須ですね。
リアル書店・紙の本好きの僕としては、少々複雑な面もありますが、リアル書店との良い関係を築きつつ電子版が普及・発展して行ってくれるのがベストの道なのかもです。