「名探偵コナン」第104巻感想

この記事は

「名探偵コナン」第104巻の感想です。
ネタバレあります。

特装限定版買ったのだ

通常版と限定版で表紙イラストを変える意味って未だに分からないんですよね~。
ファンとしては、どっちも欲しいってなるし。
けれど、内容は同じなだけに片方に絞らないとだし。
勿論、買う人は両方買うのでしょうけれど。

特に「コナン」って1巻から変わらずに「コナンがその巻に収録されている人物の扮装や象徴的な格好をしている」ことで統一されてるから余計に迷いました。

統一感を守るべく通常版を買うべきか。
そこは崩してでも特典欲しさと「今までとは全く異なるデザイン」の特別感のある表紙イラストの特装版にするか。

悩ましかった。

さてネタバレ防止の紙幅も取れましたので感想に入ります。
(今回も2023年10月18日時点で「コナン編纂室」の更新が無かったため、事件名は僕が適当に付けています。ご了承ください。)

File.318「血染めの騎士」

これ、棋士と騎士を掛けてるのかな?
そうかもね。

さて、重要エピソードの前振り的なお話。
チェスの大会での殺人事件。

年々手癖で「こいつ殺されそうだな」と初見で分かる人物が予想通り殺されて、淡々と捜査が進んで解決するってエピソードが増えてきてる気がしてるのです。
その中で今回は最初から予想を外してきたので、それだけで嬉しくなってしまいました。
木崎が殺されると思ってたので、「一番殺されそうも無い登場の仕方」をした岸谷が殺されて「おぉ!!!」と喜んでしまったw
(フィクションとはいえ人が殺されて喜ぶなよ)

さて、事件。
色々と無茶が過ぎるwww
若狭なり子供たちなりがバッグにシャフトを取り付けてるところ見てても不思議では無いし。
なにより壁に刺さった矢、よく誰にも見られなかったなw
今回ツッコミどころが多すぎでしたね。

File.319「17年前の死者の伝言」

重要エピソードはやっぱり抜群に面白い。
色々と謎が解け、その分新しい謎も提示されました。

黒田、浅香、RUMの関係性がハッキリとしましたね。
浅香=若狭が黒田を憎む理由も分かったけれど、こりゃ味方という形には収まらないだろうね。
いくらなんでも小林先生を囮にするのは許されんでしょ。
RUMに完全にマークされているし、組織の誰かと刺し違える結末かな。

さて、色々と触れたいところですが、一番気になった点だけに絞ります。
RUMのことですよ。

今や失われたRUMの左眼は、映像記憶能力を持っていたことが判明。
その能力の恐ろしさの一端は、このエピソードで十分に描かれていました。
RUMが目論むようにアポトキシンで左眼が「再生」された時には、コナン、灰原の正体は簡単に破られるでしょう。
さらには、「最近姿を見せていない」烏丸をも見つけ出してしまうんだろうね。

コナンにとって未だかつてないほどの脅威が迫っている。
そう思って間違いなさそう。

それに、1つ腑に落ちたこともありました。
「黒鉄の魚影」でRUMが「最近姿を見せてないあのお方に近づけるかもと期待していたんだが」的なセリフがあったじゃないですか。
「おや?」と思ったのですよ。

烏丸は間違いなくアポトキシンの効果で若返っています。
その上で「老若認証システムで見つけ出せる」ということは、「変装で別人の顔になっていない」ということ。
裏を返せば、「烏丸の若い頃の顔を知っていれば、システムを使う必要は無い」ってことですよ。
組織のNo.2で烏丸に長年仕えていたRUMが、烏丸の若い頃の顔を知らない。そんな事ってあるのかなと。

あるんだね。
RUMの現在の年齢は、若くても70代中盤。
40年前の時点で100歳を超えていたとされる烏丸の現在の推定年齢は140~150歳くらいでしょうか。
RUMが子供の頃(今から67年ほど昔)既に組織に居たことが判明しており、その時点の烏丸は70代後半くらい。
老人の姿の烏丸は見知っていても、若い頃の姿は知らないとしても不思議ではありませんね。

アポトキシンの作用をはっきりと掴んでない時点で、彼自身が若返っている可能性も消えました。
(知ってたら、コナンも灰原も既に終わってるんだけどねw)
また、現在のRUMは、彼の父からコードネームを引き継いだことも判明。
これらの事からも、若い頃の烏丸に今のRUMが仕えていた訳ではないとハッキリしてるので、やっぱり単純に知らないんでしょうね。

つまり、RUM自身既に会っている人物の中に烏丸がいても、RUMが気づいていない可能性もある。
存外RUMの近くに烏丸がいるのかもですよね。

File.320「不穏な参観日」

江戸川文代懐かしすぎるwww
両親初登場回だったなぁ。
まさか20年以上経って、再登場するとはw

メインの事件は、日常系。
ってギリギリ呼べる…よね。
小火はやばい気がするけれど、温情判決だったし…。
「犯人」自ら消火活動してるし…。
…うん。
一歩間違えてたらって気もしないでも無いけれど、珍しいパターンだったので、その点は素直に面白かった。

あと、さり気に重要そうな伏線が。
背が伸びないってことは、成長が止まっているってことよね。
言い換えれば、老化しないってことでは?
やっぱり不老不死がアポトキシンの目的?

File.321「執事の過去」

伊織の過去のエピソードなのかな。
これまた1話だけなので感想は次回。

にしても、平次はどうやって気づいたん??????
どう考えても伊織が平次に状況を知らせていた感じだけれど…会話に不審な点が無さすぎる。

そうそう、伊織と言えば、伊織が公安であると判明した回。
あの時の最後に出てきた死にそうな感じの爺さんが、今回の事件の黒幕だったりしてw
鶴城議員ってヤツ。んな訳無いかw

103巻で出てきた謎の老人

老人と言えば、103巻のラストで出てきた黒塗りの老人。
杖でコナンが活躍した記事を写したスマホをギッタギタにしてましたけれど。

来年の映画が「キッドのルーツに纏わるっぽい」ことから、キッド側の組織のボスなのかもね。
映画に先行して原作(厳密な原作は「まじっく快斗」だけど)にちらっと登場させたのかも。

とすると、スマホを破壊していた行為にも納得出来る。
キッドと同様にビッグジュエルを狙っている組織からすると、キッドの犯行を悉く食い止めているコナンもまた敵認定してるのでしょうからw

そんな訳で、あの老人はこの先「コナン」に出てくることは無いんじゃないかなと思った次第。
という感じで、今回の感想は終わります。

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