オタと云えば同人誌みたいな
アニメや漫画でオタクを扱っていると、当たり前のように取り上げられるコミケ。
作品毎にイベント名を誤魔化していますが、コミケをモデルにしてるのは明白で。
画像は「アニメガタリズ」第5話より
そういう作品は決まって、オタク=同人誌好きというレッテルを貼っていますが、実際はそういう訳ではないですよね。
僕みたいに、同人誌の造詣は深くないって人もわりと多いんじゃないかな。
多い‥かな?
一定数はいると信じたい。
僕みたいな人も含め、同人誌に詳しくない人からすると、同人誌の世界って理解しがたい部分だったり、誤解してる部分がある。
そういうのを取り除けたらいいなというのが、この記事の主旨となります。
記事タイトルで「同人誌のホントを知って欲しい」と書いておきながら、僕は造詣が深くありません。
なので、あくまでも浅い知識で浅く書かれたものと思って読んで頂ければ幸いです。
(という予防線を張るw)
同人誌知らない人の意見
友人の意見です。
お兄さんが同人誌好きで、そういう世界があるというのだけなんとなく知ってる程度の知識です。
彼が言うには、
1つ、同人誌=18禁漫画 という認識があった。
同人誌というのは、「素人の描くエロマンガ」という考えしかもってなく、それが全てと思っていたようです。
これはでもなんとなく理解出来るのです。
僕もちょっと前まではそうでした。
世間的にもそういう考えが強いんじゃないかな。
同人誌の世界を知らない人ほど、こういう考えは強く持っていて、故に「汚らわしい」というイメージを持っている。
でも、これは間違いだよねと今になって思います。
2つ、高すぎるよねという。値段が。
購入時の最大のボトルネックとなっているのが、この値段設定らしいです。
20~30ページほどで500円、600円の世界。
同じ値段で200ページ前後の商業コミックスが変えてしまう訳だから、比較すると確かに高いです。
でも、そうじゃないんだよということを言いたいです。
1つずつ、私見を述べていきます。
同人誌は18禁エロマンガばかりではない。
コミケでは、3日目中心にエロマンガを多く頒布してることもあり、こういった等式は同人誌を知らない人ほど強くイメージとしてあるんでしょうけれど、そればかりじゃないよねという話。
「コミックマーケット」と言いつつ、コミケでは、漫画やアニメには無関係の同人誌だって幅広く頒布されているし、漫画でも、一般の非エロ漫画だって多い。
そもそもが、「公式で描かれない夢や欲望」を形にしたのが同人誌だと考えています。
自分の好きなキャラクターの「公式では描かれない姿」を妄想し、絵や小説を書ける人たちが、それを漫画や小説にしている。
そういう意味では、エロマンガが増えるのは必然だとも思うのです。
故に同人誌=エロマンガというのは、否定出来ない1側面であることは正しい。
一方で、エロに限らずに、夢や欲望の一つの形として、エロを排した漫画だって多数存在する事もまた、当たり前だと考えて貰いたいのです。
あとは、まぁ、細かい部分だけれど、「素人」ばかりが参加している訳では無い事でしょうか。
商業誌で仕事をしているプロの漫画家やイラストレーターでも、同人誌には参加しています。
中には、自身が携わっている作品の同人誌を頒布している作家さんもいて、作品のファンにとっては”(頒布数の少なさから)公式以上に価値のある”アイテムが出回ることだってある。
僕個人の事で恐縮ですが、ぽんかん⑧先生自らが執筆したいろはすの同人誌は、今物凄く欲しいと思っている作品の1つです(笑
とらのあな専売なので、次行ったら買おうかなと。
同人誌は高すぎるのか?
これは結論から言えば、高くないんです。
こういう意見を見ると、どうしても「買う側の視点」ばかりに目が行き、「頒布する側の視点」が抜け落ちているのが痛いなと。
僕は過去に同人誌の制作に携わったことがあります。
数年在籍させて頂いた「アニ☆ブロ」というアニメブロガーの集団で同人誌を作りました。
今でも彼らは新作を作り続けているようなので、コミケに行かれる方は、覗いてみて下さい。
そこでは本当に貴重な経験をさせて頂きました。
同人誌がどれだけ作るのに大変なのか学べたし、売り子として売る側の楽しさも味わえた。
なにより、「印刷費がメッチャ高い」ことを知れたのは大きい。
そうなんですよね。
高いんですよ。
印刷費。
100ページくらいのものを100部オフセットで刷るだけで10万近く飛びます。
同人誌は確かに趣味です。
そりゃ営利目的で作ってる人もいるでしょうけれど、大半は趣味で作っていると思うのです。
いくら趣味とはいえ、赤字でも構わないと考えている参加者は少数でしょう。
「次回参加するための費用」としてもやはりトントンくらいを最低限の目標にしてるサークルが殆どなんじゃないでしょうか。
印刷部数と価格設定は、だからこそ難しい。
刷り過ぎると赤字になったり、ページ数が多くても価格を上げざるを得なかったり。
頒布価格500円というのは、ギリギリの価格でした。
消費税の関係で、今ではこれだとキツイのかもしれない。
壁サークルや商業誌なんかでは、部数も多いので、1部当たりの印刷代を低く抑えられる。
特に商業誌では、何千、何万と刷るので、コストは低い。
だから200ページあっても600円以内で抑えられる。
商業コミックスと同人誌を比較するのがそもそも間違いで、同人誌には同人誌なりの価格設定の事情がある。
それを想えば、やっぱり高くないんです。
「買う側」としちゃ、やっぱり高いと思っちゃうのが正直なところですけれどね。
でも、「好きなキャラが好きなシチュエーションに置かれている」状況を黙って見過ごせるほど、僕も一般人ではないということでしょうか。
「ラブライブ!サンシャイン!!」のようちか(渡辺曜と高海千歌のカップリング)が大好きで、一般のようちか本ばかり買い漁ってしまってますし。
終わりに
色々と書きましたが、同人誌の世界は素晴らしいということで。