真面目な話、漫画家になりたかったら18禁えろ同人誌を出し続けるのが最適解だと信じてる

真面目な話

いたって真面目なお話です。
とはいえ、小学生時に漫画の真似事をした事位しかないド素人の意見なので、そのつもりで読み進めて頂ければ幸いです。

イラスト上達≠漫画が描ける

絵が下手だと漫画家になれないからと、イラストばかり描いている人が居るとします。
では、それは正しいのでしょうか?

漫画家になる過程は1本道ではないので、それもまた道に繋がる方法なのでしょう。
けれど、近道…最善な道とは思えないのです。

イラストが上手くても、漫画が描けない人は普通に存在します。
そういう人は何故絵が描けるのに、漫画を描けないのか。
漫画を描いてこなかったからと推測出来ます。
だから、漫画家になりたかったら、絵の上達よりも先にすることがあるはずなんです。
僕はそれが18禁同人誌を作り続けることだと信じています。

その理由について、詳しく書いていきます。

(1)なんでも良いので兎に角完成させる事

同人誌即売会には、当たり前ですが、締め切りというモノが存在します。
その締切日までに漫画作品を兎に角仕上げる事。
これが大事です。

とある漫画家さんの言葉で「漫画家になるには、何でも良いから1作品完成させることが大事」と聞いたことがあります。
途中で挫折せずに、稚拙だろうとなんだろうと描き上げること。
これを繰り返すうちに、段々と技術が身についていくのでしょうし、なにより漫画を仕上げる大変さを知るのでしょう。

知った上で、それでも続けたいのか自問を繰り返し、続けたい人が残っていく。
兎に角描き上げることが大事。

さて、漫画を作る過程で、どこに最も時間を割くのかといえば、僕はネームであると信じております。
多くの漫画家さんの制作過程を拝見するに、ネームに最も時間を割いている方が圧倒的に多い。

それは、それだけコマ割りが難しく・奥深く、漫画にとって大事な要素になっているからです。

読者の視線誘導を自然と出来るコマ割り。

読み易いコマ割り。

単にコマ割りと言っても奥が深く、プロの漫画家でも頭を使うコマ割り。

漫画を描く上では通らなければならない道なので、単純にイラストを描き続けて絵の上達をさせて漫画家を目指す…よりも効率よく漫画家に近づける筈です。

(2)プロットは適当でも良い。

語弊があるかもですが、ストーリーなんてあってないもので良いのです。
商業向けではそうは言ってられないでしょうけれど、同人なんですから、ぶっちゃけえっちのシーンだけでも問題無い。

ストーリーを考えるのは、投稿作品を作るところから始めても遅くはないです。
漫画家を目指す過程に於いては、最も後回しにしていい工程のように思うので、そういう意味でも同人誌は最適です。

あ。同人誌にストーリーなんか無いと言ってる訳ではないです。
すみません。
無くても問題視されないよという事です。

(3)18禁えろである理由

僕もたまに絵を描くのですが、顔から下が一切描けないんです。
顔だって正直人様に見せられる様なもんじゃないんですけれど、身体はそもそも「描けない」。

子供の頃は描けてたんですよ。
漫画家の真似事してた位ですから、普通に苦も無くスラスラと描けていた。

けれど、今は無理です。
子供の頃と同じレベルで構わないのであれば描けますけれど、心理的にそれは描きたくない。
何故ならば、あまりにも稚拙だからです。

人間には骨があって、筋肉があります。
関節があり、関節には可動域が存在します。

子供時代の絵というのは、それらを一切合切無視して描かれているんですよ。
だから、生理的に気持ち悪いというか。
「人間の身体」として、在り得ない身体になってる。
だから、描きたくない。

例えば、昔少女漫画誌の漫画家養成講座的な企画ページで、男性は四角、女性は丸で身体を描けばらしく見えるというのを見た記憶があります。
四角や丸だけで表現するのならば、簡単に描けるのではないかとチャレンジしたのですが、全くダメでした。

理由としては、関節がどこにあるのかを把握出来てなかったからです。
腕1本描くにも、丸1つじゃダメなんですよ。
肩から肘までで丸1つ。
肘から手首まででもう1つ。
手で1つ。
腕1本を描くだけで、丸は3つ必要になる。

一見簡単そうに見えても、人体をちゃんと把握してないと描けないのです。
こういう当たり前のことを知った今では、人間の身体を描くのががどんなに難しいのかが分かります。
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さて、絵画のデッサン講義には必ずヌードデッサンがあります。
色々と意図があるのでしょうけれど、人体を正確に描くことに意味があるからなのでしょう。
簡単には描けない難しさがきっとあるのだと思います。

「SLAM DUNK」や「バガボンド」の作者である井上雄彦先生。
先生は、近年人物を描く際、裸を先ず描かれるそうです。
一度裸で描いた後に、その上から服を描き足す。
こうして、リアルな体つきの絵が作られている。

裸がいかに重要か分かるかと思います。

18禁えろに拘るのは、裸が中心だからです。
人間の身体を正確に捉え、絵に落とし込むことが出来ているのかが分かります。

顔と身体のバランス。
肉付きや関節の方向。
裸を描けば、筆者の画力がダイレクトに出てしまう。

だから、18禁なんです。
人間の裸を描きまくれる。上を向いても裸。下を向いても裸。
ページには隅から隅まで裸で溢れています。

ポーズによって、筋肉はどう動いているのか。骨は?関節は?
常に意識しないと描けない。

18禁えろを描くには、人体についての深い知識とそれを正確にイラストに落とし込む技術が必要になってきます。
相当鍛えられると思うのですよね。

(4)同人である理由

オリジナルではダメなのか?
ある程度自分の絵が固まっているのであればオリジナルでも構わないです。

が、初心者ならば、同人をお勧めしたい理由があります。

なんでもそうですが、技術を習得するには人まねから入ります。
好きなキャラクターの顔を似せるよう練習を重ねることは、意味があります。

よほど才能に溢れていない限り、最初のうちは全然似無い筈です。
そこから工夫し、研究して、少しずつ近づけるよう努力する。

この努力の過程で、いつしか「自分の絵」というのが確立されていくんじゃないでしょうか。

同人は絵の練習になります。
模写から入って、気づいたら自身の絵が出来上がっていく…。
そういうものなんだと思うの。

欠点

この方法の最大の欠点は、背景が上達しない事です。
人物と背景では、描き方も必要な技術もまるっきり違います。
背景は背景で専門に勉強する必要がありますね。

あとは、お金が掛かるってことでしょうか。
同人誌は無論無料で作れる訳ではありませんから。
初めの頃は、締め切りを守って描き上げることだけに集中。
本は出さない。

下手な絵で描いた同人誌が売れるほど、流石に甘くは無いでしょうから。

ある程度上手くなったら、試しで出してみる。
最初は50部とかで。

で、ゆくゆくは壁サークルになって、どんどん稼いでいくと。
目指すは日本一のサークルですね!!(目的を見失ってる)

終わりに

エロ漫画家には絵の上手い人が多いというのを聞いたことがあります。
裸を描くことが多いので、ある意味自明なのかもしれません。
実際、上手い人多いですしね。

今、世の漫画家の何割かは同人上がりの人達です。
即売会でスカウトされるなんて話も聞いたことがあります。
漫画家への道としては、もう王道と呼んでも差支えないかもしれない。
頑張ってれば道は必ず開ける…と信じてます。

尚、この方法を試されても僕は一切責任を負いませんので、ごめんなさい。

という訳で、以上。
絵が下手な上に漫画を描いた事すら無い、ただの漫画好きのオッサンの戯言でした。

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