「荒ぶる季節の乙女どもよ。」 どすこい大一番に振り回される乙女どもの青春譚にそそられる

この記事は

「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の記事です。
ネタバレあります。

はじめに

漫画に癒されよう月間第6弾。
お陰様でこのシリーズ不人気です(笑
アクセス数が少ないwww
某ニュースサイトからリンクされないからですね。
どういう訳か、このシリーズ避けられてるようです。
アニメ・漫画感想ブログ「アニメな日々、漫画な月日」の使い方 – アニメな日々、漫画な月日とかクソどうでもいい記事はリンクしてくれるのに、どういうことなの。

くちょー、ハッカ〇ールめ。

閑話休題。
今回は、岡田麿里さん原作の「荒ぶる荒野の乙女どもよ。」です。
結論から言うと、超面白いです。

どすこい大一番に振り回される乙女ども

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文芸部に所属する5人の女子高生。
画像左から
本郷ひと葉。2年生(多分)。かわいい。
菅原新菜。1年生。美人。
小野寺和紗。1年生。主人公。 愛くるしい。
曾根崎り香。3年生。眼鏡取ると麗しい。
須藤百々子。1年生。チャーミング。

彼女達は純朴だ。
純粋だ。
5人とも「乙女」である。
恋を知らない。愛が分からない。
故に、性に振り回される。

ある日、新菜が「SEXがしたい」と発言。
5人の感情が揺り動かされる。

原作も作画も女子なのですから、その辺の感情の機微はとてもリアルなのでしょう。
同じように性に振り回されているようでも、5人ともちょっとずつ異なってるんですよね。
5人それぞれに物語が用意されている。
そこが良い。
1人ずつ所感を書いてみます。

本郷ひと葉

先ずはひと葉。
作家志望の彼女は既に担当がついているほどの実力の持ち主。
しかし、処女故か「性描写にリアリティが無い」と指摘されてしまいます。
自ら体験しなければ、小説の描写に真実味が無い。
そう結論付けた彼女は、2ショットチャットに参加してしまい…。

自分の夢の為に、性を知ろうと行動に移すのですが、斜め上の事態に遭遇してしまうというのが面白い。

夢とはいえ、好きでも無い輩とやってしまうとドン引きです。
僕はそういうの嫌です。
そんなリアリティいらないというか…。
フィクションで位「夢」を見せて欲しいから。

だから、この展開は凄く良かった。
しかも、ここから「禁断の」という枕詞がつくものの、恋愛に発展してきそうな可能性があって、とてもワクワクします。

菅原新菜

作中で「掃き溜めに鶴」的な表現をされてる位の美人さん。
透き通るような筆致で描かれている彼女は、正しく「5人の中で一番の美形」なのでしょう。
ただ、表情に乏しい為、どこかミステリアスな空気を纏っています。

彼女が「セックスをしたい」と言ったことから全てが始まります。

まだまだ情報が少ないので憶測ですが、幼少期の「憧れ」のようなものを未だに引きずっているのかなと。
相手がアレだった故に、初恋に似たその想いは、消化されることなく残ってしまって…。
「初恋の残滓」が心に燻っていて、セックスと言う行為が神格化されている。
こんな感じの解釈をしていますが、はたして?

男子は性欲と恋愛は別個だという解釈が出てきます。
この辺、どうなんだろ。
男だけれど、微妙ですね。
僕の考えは横に置いといて、これと対比して、女の子にとっては恋と性欲が伴っているという考えが示されてるんです。
それを最も地で行くキャラな気がしますね。

曽根崎り香

メガネをかけて、地味で、趣味が読書。
分かりやすく「記号化されたヒエラルキー下位の女の子」。

彼女は見た目通り、潔癖な子。
ちょっと行き過ぎてる嫌いすらある。
純文学の性表現には直接過ぎると拒絶反応を示し、新菜の「セックスしたい」発言には一番のリアクションをする。
年頃の女の子に見られる性嫌悪を体現してる少女。
但し、男性恐怖症のようなものを持っている訳ではなく、恥ずかしさからきているのだと思われます。

り香は、そんな性格故、クラスで性嫌悪を原因としたトラブルを起こしてしまいます。
イケてる女子軍団と衝突しちゃいます。
クラス中から中傷を浴びるり香。
そこに思わぬ声が掛かって…。

彼女の物語は、キュンキュンしちゃいます。
少女漫画の主人公を張れる素質があって、とても純な恋が待っています。

須藤百々子

ツインテールのちっちゃくて大人しい女の子。
見た目一番少女少女してます。

まだ恋というものを知らない彼女は、基本的には和紗の良きパートナーとして和紗を支えています。
一見すると脇役。
けど、彼女も立派な主人公。

1年生なのに既に予備校に通っている彼女に、1人の男子が言い寄ってきます。
小学校の同級生だったという男子は、久々に再会した百々子が気になるご様子。
早速映画デートの誘いをかけてくるのですが…。

新菜の「彼」(付き合ってる訳ではないけれど、便宜的にこう呼称します)が、ドン引き指数5(5段階評定)とすると、百々子の彼(付き合ってる訳では以下略)はドン引き指数3くらいかな…。
悪い子じゃないし、高校生としては清純な方なのかもですが、なんかずれてる。
他の子の相手がまともな分、ちょっと悪く映ります。

百々子は、「男子と付き合わない」エンドもありかもですね。
まだまだ始まったばかりの物語ですが、現段階ではそう感じちゃってます。

ちなみに、「どすこい大一番」は、彼女が考えたセックスの別呼称です(笑

小野寺和紗

ヒロイン。主人公。可愛い!!
幼馴染で人気者の泉くんとのラブコメが超楽しいです。

「ハリー・ポッター」や「モモ」など児童文学を愛読する和紗は、文芸部に入って、性表現を含む小説に触れます。
それまでは全く触れてこなかった世界。
考えた事の無い性というのを意識し始めた時、新菜の発言に動揺を受けます。

考え出したら止まらない性のこと。
不安。恐怖。困惑。
振り回される彼女をさらに振り回すショッキングな事件が起こります。

一言で言うと、泉君悲惨。
超同情する。
幼馴染の女の子に「最も見られたくない現場」を取り押さえられたり、隠してたブツを見つけられたり。
同じ男としては、笑えないよ…。

勿論、和紗のショックも理解できます。
今まではただの「幼馴染」でしか無かった泉を男として・異性として意識するには、十分すぎる出来事ですからね。
そりゃ混乱するでしょうね…。

男が苦手になってもおかしくなかったんじゃないかな。
性を意識したばかりの頃に、幼馴染のあんな姿を見ちゃったのだし。
でも、和紗はそうならなかった。
ショックな出来事を消化し、振り返り、本当の気持ちに気付いて。
この感情の過程がとても自然でした。

それ故に、素直に報われて欲しいと願っちゃう和紗の想い。
成就すると良いな。

面白いよ

性に振り回される乙女達が可愛すぎる。
それぞれがそれぞれの物語の主人公をやっていて、読み応えがあります。
コメディタッチで軽妙に、それでいて、心理描写をしっかりと丹念に描かれているので、読みやすくて深く嵌れます。
お勧めの漫画ですね。

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