この記事は
「LUPIN the Third 峰不二子という女」第1話の感想及び考察記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
出だしからロケットスタート!
今期4本目となった春アニメ視聴でしたが…。
ブッチギリで最も面白かった!と言えますね。
僅か30分とは思えない程スケールがでかくてワクワクするストーリー!
敵役となった教祖を分かりやすい程の悪役として描いた分、背後のドラマを割愛できたのが大きかったのかなと。
ルパン達の盗むべきお宝も麻薬という大変分かりやすいもので、それについての説明も最小限で済ませ、その分をルパンと不二子の邂逅と対決に費やされていたという印象。
余分な部分を徹底的に削ぎ落として、2人の対決に終始したのがストーリーの爽快さに繋がっていたように思います。
こういうのを見たかった!
そう心から思えるシリーズで、もうヤバすぎ。
さて。前回のTVスペシャルを見逃してしまった僕としては、新キャストは今回が初となるのですが。
なるほど。違和感なしですね。
前任者の築いた偉大なるイメージを壊す事無く、新キャストらしさが出ていたような気がします。
新キャストでは無いですが、ルパンのクリカンさんの演技には恐れ入りました。
TVスペシャルの時より断然よく思えたのは僕だけでしょうか。
渋く低い声のルパンは、山田さんのルパンに最も近かったというか。匹敵するほど格好良いと感じました。
深夜ならではのエログロが盛り込まれており、その為万人にオススメできるような作品では無いのですが、ルパン好きには是非とも見て頂きたいシリーズとなりそうです。
ルパンと不二子の描き方
先ず。
原作とアニメでは、この作品キャラクターの性格が結構違います。
原作を読んだ事の無い僕でも、それくらいの知識は持っていまして。
ルパンについてwikipediaで調べると、以下のように書かれている。
原作では暴力もいとわず、性行為も頻繁に描写されるが、アニメ版では義賊のように振る舞い、基本的には不必要な暴力及び殺人を避ける。
これが全面的に正しいのかは、未読である僕には判断つきませんが、原作では結構人を殺しているという事は友人から聞いたことがあります。
アニメでは殆ど殺しをやらない為、この点は大きな違いであると思っています。
さて。
このシリーズのルパンは、まさしく原作のようになると思っていました。
だって公式サイトで公開されているイメージイラストのルパンの顔見ました?
どっからどう見ても悪党面ですもん。
こんなのバンバン人殺しまくっているって雰囲気がプンプンしていました。
ま、それ以外にも作品の雰囲気がどこか原作に近い気がしていましたので、勝手にそう思っていたのです。
が、全然違ってましたね。
まだ1話だけですので何とも言えませんけれど、どうも簡単に人を殺すようなルパンには思えなかったです。
従来のアニメ版に近い性格をしているように思えました。
それに比べて不二子は、従来のアニメとはちと違って映りました。
自分の体を武器にしている点はそのままに、目的の為には殺しも厭わないという点が違っていたかなと。
TVシリーズを全話見た事の無いので、僕が知らないだけの可能性が高いですけれど、不二子が殺しをするのは初めて見たかもです。
(今回は直接手を汚したわけでは無かったですが)
原作での性格はwikipediaではつかめなかったので何ともいえないのですが、どこか原作ルパンを髣髴とさせるような感じを受けました。
…繰り返しますが原作知らん僕が言う言葉では無いですが。
何が言いたいかと申しますと…。
原作ルパンの性格設定を一部不二子に受け継がせて、不二子を「疑似ルパン」とする事で、原作ルパンVSアニメルパンをやっていくように思えたのですね。
ルパンが殺しを戸惑わないようになったら、恐らく不二子では相手にならないんじゃないかな。
良いライバル関係を描くためにも、ルパンから殺しの設定を奪って不二子に付け足した…とも思えるのですが、ここはもっと自由に想像してみます。
見当違いというか、自分でもイマイチ何が言いたいのか判然としませんが、何となくこんな事を感じましたので書き留めておきます。
さてさて。
正直ここまで面白い作品だとは思っていなかったので、これは嬉しい誤算でした。
次回以降非常に楽しみな作品に出会えて、本当に心から嬉しく思います。