この記事は
「月刊少年マガジン」2012年5月号の感想記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
「鉄拳チンミ Legends」 第64話 忍び寄る双刃
このシリーズもいよいよ佳境でしょうか。
乱闘を分かりやすく、迫力一杯に描いているのは凄いのですが、いかんせん物語があまり盛り上がらず(汗
そろそろ決着して、次のシリーズに入って欲しいかなと個人的には望んでおります。
「てんまんアラカルト」 第4回
この漫画の料理、結構再現できそうなものが多いですね。
月マガの公式ツイッターに寄れば、毎回実際に作っているという事なので、今後もそういった身近な料理が出てくるのかも。
こう、身近な…一見すると家庭で誰にでも出来そうな料理だと親近感が湧きますよね。
いや、勿論そんな簡単に作中のような「顔が綻ぶ程極上の料理」が作れるとは思っていないですが。
今回はハンバーグ。(見た目はあまり美味しそうには見えなかったw)
子供の好きな料理という事で天満の友達を出したり、2話の姉御(高校生だったとは…)を再登場させたりと、着々と脇を固めて来ました。
こうして物語の下地は作っているのですが…。
肝心の蒼司のレストラン経営に対する姿勢が(笑
最後の天満の顔が全てを物語っていましたねw
海の存在といい、この先の展開が読めそうで読めないのが良い感じです。
次回も楽しみ。
「四月は君の嘘」 第13話
センターカラー!
前回は相座武士を。そして今回は井川絵見。
この2回で描いてきたのは、彼らがどれだけ公生に執着していたか…です。
ただのライバル関係では無い。もっと深い感情を公生に対して持っている事が窺えました。
これがどう活かされるのか…ですよね。
2人の演奏に触発され、公生が暗い海の底から光の当たる場所に出てくるのか…。
はたまた、2人をただただ失望させてしまうのか。
これまでを考えると後者になりそうですが、一体どうなるのか。
この展開は本当にニクイな〜。
「ましろのおと」 Track.22
こちらもライバルの演奏を描いた回。
という事で「トゥイン」の人・荒川潮君がメイン。
正直言うと全然分からないのですw
三味線の”しゃ”の字も知らない僕には、描かれている意味も観客のリアクションにも何一つ共感できない。
でも、そんなの関係ねぇと言わんばかりの絵の迫力。
なにより彼が心底楽しそうに演奏していたという事だけは、いかな鈍感な僕にでも伝わりました。
漫画なので、これが出来ている以上、その上の表現は無いのかもですね。
唯一つ。
そんな絵の雰囲気を損ねていると感じているのが、一部の擬音表記の仕方。
書き文字で描かれている部分は良いのですけれど、写植されている擬音が浮いて見えていて、これが前から好きじゃ無かったりw
全部手書きにしてもらいたいな〜。
「黒猫Dance」 第5幕 辻斬り包囲網
犯人は永田ですね。間違いなく(笑
なんていうか、画で魅せられる漫画ですこと。
紙質のせいで、その絵の魅力が存分に出ていないので、コミックスで読めば更に楽しめそう。
それでも最終ページの総司の絵とか、凄いと思っちゃう。
さてと。また出ましたね、謎のカット。
もうこれはループものと考えて良いのかな?
新選組の暗い未来を変えるべく、黒猫(正体不明w)の力で歴史を何度もやり直している総司のお話…なのかな。
ま、徐々に明かされていくのでしょうね。
「C.M.B.-森羅博物館の事件目録-」 Op.62:『冬木さんの一日』
今回は完全にミステリー性ゼロの人情話。
なんですが、なんか「らしさ」が欲しかった。
加藤先生のプロットには、必ず何らかのヒネリがあると思っているのですが、最近はあまりそれが無く残念。
今回はその最たるものだった…かもです。
それでも冒頭のトランプにはまんまと騙されてしまった(笑
もうこれだけでこのお話は満足です♪
「ボールルームへようこそ」 Heat6 パートナー
まこちゃんが可愛い(笑)
たたらの力の正体が描かれましたね。うん。凄い能力だw
能力の現実味は殆ど無いと言ってもいいくらい。
でも、だからこそ物語にはリアリティというか説得力が増しました。
この力ならば、そりゃ一流のダンサーになれるでしょうね。
その片鱗を描いていたお話だったので、凄く面白い。
ずぶの素人がトップに躍り出るまでを描くシンデレラストーリーって、主人公の成長を眺めるのが面白いわけで。
今回はそんな成長(の兆し)がこれでもかと描かれていたので、超面白いのです。
しかも笑えるオチまでつけていましたしね。
コミックス買っちゃおうかな。
「新仮面ライダーSPIRITS」 連載第34話
バダンシンドロームの謎の解明が始まりました。
何か某所では、この設定だとアマゾンとライダーマンがどうなんだと言われていましたが…。
僕は矛盾は生じないと思っていたり。
問題視されていたのがルリ子の以下の台詞。特に赤字部分だと思われます。
海堂「スーパー1の体には細部に亘りオリジナルの神経が移植されていた?」
ルリ子「ええ…それが唯一他の9人になくてスーパー1にのみの特性だった」
解釈の問題ですが、これは決して間違いでは無いはず。
重要なのは、赤字部分では無くて海堂の台詞の「細部に亘り」の部分だと思うのですね。
アマゾンもライダーマンも、100%オリジナル(人間時)の神経を持っているかというと、Noだと思います。
いや。厳密にいうとちょっと違う…かな。
「No」と言えるのはライダーマンのみ。右腕が機械ですしね。
アマゾンの場合は、100%人間時の神経を有している+腕輪からの神経…です。
コミックス3巻8話に以下のようなシーンがあります。
つまりは、アマゾンも人間時の神経そのものを100%有しているとは言えないのです。
原作でどういう設定だかは分かりませんが、少なくともこの漫画内ではきっちりと答えが事前に提示されている訳で。
以上より「細部までオリジナルの神経を有しているライダーは、スーパー1のみ」という設定にはなんら矛盾が無いと思うのです。
バダンシンドロームに罹患するのは個人差があるとも描かれていますし、余計に沖だけが罹患したことに対して不思議なことは無いかと。
というか、神経がオリジナルである事って、凄い深い設定だと思ったのですがw
拳法家という設定を大事にしているな〜と。
今回の回想シーンでは、拳法を嗜むには神経は無くてはならない事が描かれていたと感じましたし、だからこそ沖は(恐らく懇願して)オリジナルの神経を残して改造してもらったとも思えるわけで。
変身もだからこそ出来たというか。
人間の神経には、生まれる以前よりバダンによる恐怖が刷り込まれている。
しかし、気の持ちようでそれを跳ね返す事は可能である。
そういうことが、今回のスーパー1への変身には込められているのではないでしょうか。
スーパー1編は長いです。確かに長い。
連載のペースだって「Z」時代にも普通に10ページ掲載とかありましたよ。気持ちは分かるのですが、何を今更と。
でも、長いには長いだけの理由が必ず有る筈で。
良い風に解釈して少しでも前向きに楽しんで行きたいなと僕は思います。
と誰に向けてか分からない独り言を言って締めます。