この記事は
何だかよく分からない記事です。
発行部数について思った事を適当に。
最近仕事忙しくて、眠いし疲れた(愚痴)
ふと頭に浮かんだ事を調べもしないで書き殴ります。
今朝ちょっと身支度してる時に「そういえば、どうなんだろう」と思ったんですね。
書籍の発行部数に関して。
今後、大きな記録は生まれないんだろうか?と。
発行部数は消えちゃう?
漫画もそうですが、書籍の「人気度」を表すバロメーターの1つとして「発行部数」が使われているのは事実です。
宣伝文句として大きく「累計〇〇〇〇万部突破」とか「初版〇〇〇万部達成」と書かれて、「それだけ売れているのだから人気なんだよ」というアピールになる訳です。
(「発行部数≠販売部数」なので、この書き方は正確ではありませんが)
2012年に「ONE PIECE」が国内初版発行部数の記録を塗り替えた際は、もう凄かったですからね。
史上最高の405万部達成を伝えるニュース記事を多く目にしました。
同作は他にも「史上最速累計1億部突破記録」とか「初週実売200万部超え」とか、まあ、出版記録をいくつも打ち立て、また、塗り替え続けています。
このレベルの作品は金輪際出ては来ないんだろうなと言う予想はつくんですけれども。
「ONE PIECE」よりももう1つ・2つ下のレベルでの記録とでも言いますか。
「新記録」では無くて、例えば「1億部突破」とか。
そういう記録も生まれない。
いやいや。
断言する事は出来ないし、したくない。
やっぱりそういうビッグタイトルはどんどん生まれて欲しいし。
「生まれない」訳では無くて、「今までよりかは生まれにくい状況」になっていくのかもしれないなと思ったんですね。
若しかしたら、「発行部数」が書籍の人気のバロメーターとなる時代が終わるのかもしれない。
それ程の事を考えてたりします。
回りくどくなりましたが、それだけ「電子書籍」の影響力とでも云うのかな。
市場での需要が高まっていくほど、その手の記録の価値観は薄れそうな気がします。
音楽業界と無駄に比較してみる
そもそも電子書籍には「発行部数」という概念は無い訳ですよね。
ユーザーが電子書籍を購入した時点で、”新しく作られ”て、それがそのまま”実売数”となるから。
という事は、電子書籍での購入比率が増す程、同タイトルの紙の本が売れなくなる。
売れなくなると、発行部数も減る。
紙の本と電子書籍の合計実売数を考えれば、紙の本と電子書籍の購入比率がどう変わろうと実売数に変化は無いけれども、発行部数は違ってきます。
電子書籍の販売比率が高まるほど、発行部数が落ちていくのは明らか。
今までの尺度が通用しにくくなる可能性はあります。
これって、音楽業界が先を行ってるんですよね。
一昔前までは、オリコンが発表しているCDチャートが凄い影響力を持ってました。
宣伝文句として「オリコンデイリーチャート〇位」、「オリコン(週間チャート)〇位」が当たり前のように使われていました。
けれど、最近はこの手の宣伝は少なくなっちゃいましたよね。
着メロ・着うたやデジタルデータのダウンロードランキングへ主軸が移ってる印象が強いです。
全体的にCDの売上が凋落し、数万レベルでランキング上位に入れる時代ですからね。
音楽界は最早CD売上単体で曲の人気度を図ることが出来にくくなってますし、(CD売上での)ミリオン作品って生まれにくくなっているんじゃないでしょうか。
書籍も同様の軌跡を辿るんでしょうか?
分かりませんけれども、個人的には音楽界と同じようになる事は無いと思ってます。
というのも、電子書籍のニーズが高まっていこうと、紙の本の売上自体は然程変わらない気がするからです。
少なくとも音楽CDのような極端な落ち込み方はしないんじゃないかなと。
僕自身がそうなんですけれど、やっぱり紙の方が好きなんですよね。
kindle購入以降電子版への抵抗も薄くなって、時折購入していますし、今後も電子書籍にはお世話になるつもりではいます。
やはり利点はありますからね。
それでも、紙の本を中心に買ってますし、これは生涯変わらないかな。
電子書籍で購入したタイトルを紙の本で新たに買い直すなんてこともしますし。
(僕の感覚としては、電子書籍は雑誌みたいなもので、手元に残しておきたい物は紙の本で欲しくなるんです。)
音楽との決定的な違いもありますしね。
あちらはこれまでも、レコード、テープ、CD、MD、ポータブルプレイヤーと幾度も形を変えてきました。
その都度僕等は新しく登場したものに飛びつき、「主力」を次々と乗り換えて来たんですよね。
ipodの台頭辺りからデジタルデータで持ち歩ける便利さに世間が気付いたのか、長らく頂点に君臨していたCDを引き摺り下ろしました。
CDからパソコンに取り込んで…とかやるより、直接ネットを介してDL購入した方が簡単ですしね。
音質・容量ともにより良い物に「進化」している為、この乗り換えの多さは当然とも言えそうです。
音楽は新しいものが出て来ては、乗り換えるという事を繰り返してきてるから、皆抵抗無く簡単に次へ次へと進めるのだけれど、本にとっては初めてと言ってもいい改革ですからね。
世間的にも紙の本から電子書籍へ完全に移行するって、やっぱり考えにくいです。
但し、「発行部数」という概念は徐々に消えていくのかもしれませんね。
帯などで初版部数も含めてこれらで作品の人気をアピールする場が減っていきそう。
個人的にはこの表現好きなんですけどね。
実売数よりワンクッション置いてる分若干生臭く無くて。
素直に「初版100万部突破」とか書かれてるとスゲーって思っちゃいますし、知らない作品だと読んでみようかなという気分にもなりますし。
僕にとっては大きな効力のあったバロメーターなんです。
そんなバロメーターが電子書籍界隈が成長するにつけ、目にしなくなっていくかもと考えるとちょいと寂しい。
終わりに
独り言でした。