はじめに
SNSで話題らしい「犯人たちの事件簿」を購入しました。
装丁・ロゴ、作者メッセージまで隅から隅まで初期シリーズのコミックスを踏襲していて、見てるだけで懐かしくなります。
「金田一少年」と云えば、やはり初期のこの装丁が一番好きだな。
さて、感想に入ります。
感想
究極のファンブックと言って良いでしょう。
「金田一少年」を知らないと、多分面白くもなんともないという意味でwww
犯人視点なので、当然本編を読んでる事前提の為、読者層が限られます。
本編を全く知らない人からすると、何が面白いのかさっぱり分からないんじゃないかと思う。
そんな訳だから、1つの漫画作品とすると、ちょっとなぁという感じ。
ただ、僕としては本編を知ってるので、「くだらないな」とくすくす笑える作品になってました。
SASUKEのシーンは腹抱えましたが。
本編既読前提という意味では、初期シリーズのみをパロディ化していく流れが良いんじゃないかなと。
いや、だって…ファンとしては言いたかないですけれど、とっくに旬は過ぎてる作品なので。
「金田一少年」は。
一時は初版100万部をゆうに超えていたとか、今の子は知らないんだろうなぁ…。
年間売上1位だったこととかもあるんだよなぁ。知らないんだろうなぁ。
悲しい。
今後の要望
全くオリジナルのシリーズを立ち上げられるようになると、凄く幅が広がると思うのですよ。
目指すは「星見島 悲しみの復讐鬼」ですね。
あれのパロディ版。
セガサターン(って知ってますか?)で発売されたゲームソフトで、プレイヤーは犯人として、ターゲットを次々と殺していくという斬新なゲーム。
当然はじめに推理で追いつめられたらバッドエンドです。
ニコニコ動画に実況動画が上がっていますので、お暇な方は見てみて下さい。
凄く面白いです。
コメントが(笑
「犯人視点で見ると、金田一が怖すぎる」とか名言が飛び交ってますw
dic.nicovideo.jp
求めるハードルがかなり高いですが、オリジナル作品には期待したいです。
画力
あとは、そうですね。
基本的な画力を上げて欲しいかな。
さとう先生の連載当時のタッチの再現は、表紙とか見てお分かりのように、結構似てます。
細かい部分になると素が出て、似なくなるんですが、大コマとかは再現率高いです。
でも、絵はあまり上手とは言えないです。
連載と共に画力の向上も望みたいですね。
終わりに
絵が上手くなって、オリジナルが展開できるようになれば、読者層を広げられると思うのですよね。
ただのファン漫画として終わるんじゃなくて、誰にでも薦められる漫画として今後変わっていってくれると、僕としても面白い展開になるので期待したいところです。
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(1) (週刊少年マガジンコミックス)
- 作者: 天樹征丸,金成陽三郎,さとうふみや,船津紳平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: Kindle版
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