美少女キャラに自家発電をさせる意味 「妹さえいればいい」と「僕は友達が少ない」の共通項から見える平坂読のキャラクター造詣術

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眠れないから戯言ですよ。
ネタバレあります。

自家発電の意味

二次元美少女っていうのは、要するに男の願望を具象化したものです。
男のエゴの集まりと言っても良い。

「こうだったらいいな」
「こうすればかわいいのに」

異性に抱く願望を投影したものであって、そう言った意味に於いては、完璧なモノであり続ける存在です。

故に、二次元美少女はトイレで用を足すこともなければ、吐しゃ物を吐き出す事も無いのです。
「銀魂」の神楽が良い例ではないでしょうか。
あれはもう美少女キャラを放棄した何かです。見かけと声だけは可愛いのに。

そんな中で、「僕は友達が少ない」では衝撃的なシーンがありました。
9巻でヒロインの1人である夜空が小鷹の家で自家発電しているというシーンが描かれてしまいました。
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二次元美少女がやってはならない行為のトップ5に入るであろうことをやってる訳です。
衝撃でした。

勿論男はゲスな生き物です。
同人誌などでは自家発電どころかもっとすごい事まで二次元美少女にさせています。
エロマンガやエロゲーでもそうですね。
けれど、非18禁の原作になると話は別です。
あくまでも同人だから許される世界を原作に持ってこられると、大抵の読者(男)は引きます。
当時の声を拾ってみると、引いてる読者(性別不明)が多い。

でも、考えてみて下さい。
これは凄いことです。

二次元美少女はあくまでも「架空の存在」です。
男の理想が詰まった存在です。
その殻を破った夜空は、キャラクターとしてグッと生身に近づいたと思えませんか。
僕は当時そう思いました。

夜空が普通の女の子に見えたのです。

これと同じことを平坂先生は新作の「妹さえいればいい」でも取り入れています。
メインキャラである可児那由多が大好きな伊月を想って自家発電に耽っているシーンが描かれています。
テキストもやばいです。

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※2018.0803追記:googleから性的なコンテンツとして当記事が指摘を受けました関係で全文削除しました。画像も修正しております。

最早夜空を越えています。

ただの読者サービスという訳では無く、あくまでキャラの造詣を深める為に敢えてこのような行為をさせているのかなと。

しかも、ともに「好きな相手」をネタにしている点がポイントですね。
彼女達の愛が自家発電に至らせるほど本物なのだと伝わってきます。

終わりに

ラノベはキャラ萌えが全てだという発言をネットで見ました。
僕はそれが全てとは思えないのですけれど、キャラ萌え出来るに越した事はありません。

萌えとはベクトルの異なる行為をしておきながら、しかし、彼女達の僕の中での好感度は上がりました。
人間らしいというと語弊がありますが*1、キャラクターに人間臭さが出て、良い意味で厚みが出たと見ています。

因みにですが、「妹さえいればいい」には、妹が好き過ぎて「読んだ人間の100%の確率で気持ち悪くさせる」ほど妹愛に溢れた小説を書く変態やパンツが好き過ぎてリボン型にして頭に乗せてる変態漫画家や尻が好き過ぎて「良い尻」を見つけると見境なく襲う変態やクリエイターを苛めることを生きがいにしてる変態などが出てきます。
皆活き活きとしているから、彼らの会話劇がとても面白いです。

取り敢えずアニメ化決定という事で、那由多役の金元さんの「お〇〇〇〇」発言を楽しみにしたいと思います!!

アニメ「エロマンガ先生」2話のアバンは最高でしたね(ニッコリ)

*1:全ての女性が必ずしも自家発電をしたことがあるわけではないので。調査結果では「したことある女性」は7割ほどらしいです。

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