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漫画の表紙買いをお勧めし、そのヒントを書いていきます。
漫画の表紙買いのススメ
自慢ではありませんが…ってフレーズから始めると自慢してますって宣言してるもんですかね。
えと。
自慢ではありませんが、僕は、ここ数年漫画の表紙買いで失敗したことがありません。
表紙買いとはつまり
- 作品及び作者を知らない事
- ネット等で知識を得ていない事
- アニメ、ドラマ化作品では無い事
- 純粋に表紙の情報だけで購入する事
以上4つの原則を守った時のことを指します。
3つ目のアニメ化云々は、購入当時の話で、現在の話ではありません。
ネットでは情報が溢れ、1話の試し読みが当たり前になった時代に於いて、今や表紙買いというのは、古いやり方なのかもしれません。
しかし、僕は強く表紙買いこそをお勧めしたい。
では、何故僕は現代に於いて古い方法と認めながらも、表紙買いを促進するのか。
理由は簡単。
ドキドキワクワクするから。
うん。
分かるよ。
ここで半分以上の人は、この記事を読むのを辞めたね。
間違いない。
貴重なお金を使ってまで、ドキドキワクワクなんかしたくねーよってことですね。
いやいや。
たった一度の人生。
1000円にも満たないお金でドキドキワクワクしましょうよ。
冗談はさておき、きちんとした理由はあります。
ネットの情報は無限だからです。
検索すれば出てくると思っていたら、それは甘いです。
それで欲しい情報に辿り着くのは、ネットの検索をマスターした一部の人達だけです。
多くの人は、マヤカシの情報に騙されるか、そもそも辿り着けないかです。
ネットは広く、自分で適切な語句を打ち込んで、検索する必要がありますよね。
「漫画 オススメ」とかで検索しても、「答え」まで何時間かかるやら。
ちなみに、この語句でググると約 23,100,000 件ヒットしました。
2300万件以上です。
上位に挙げられてるサイトでは、誰でも知ってるような有名どころしか紹介してません。多分。
そうじゃないんだ。
隠れた名作が読みたいんだ!!
って人は、自分の足で探すしかないんですよ。
んで、書店さえあれば、それが可能なんです。
ネットの情報は無限かもしれません。
けれど、本屋さんの本棚は有限なんです。(どーん)
時間さえあれば、全部を網羅出来ちゃうんですよ。
だから、僕は生の本屋さんに行って、自分の足で探す事を薦めたいんです。
前振りが長くなりましたが、ここから僕なりの表紙買いのヒントを実例を交えて書いていきます。
全部で5つありますが、宜しければ最後までお付き合いください。
ちなみに、記事名は、tips言いたかっただけです。ポテトチップス。
(意味知らないで使ったんですが、ヒントって意味なんですね。あと、どうでもいいですが「ヒント」は日本語じゃないです。google先生)
(1)タイトルロゴを見よう
タイトルってやっぱり大事ですよね。
その作品の全てが集約されています。
最近のラノベではご丁寧にも文章で内容を説明してくれてるので親切です。
漫画はなかなか文章系タイトルってお目に掛かれません。
そこで、タイトルのロゴを見てみます。
デザイナーさんが工夫を凝らして、その作品にあったロゴを作っています。
ロゴを見れば、作品の傾向が分かることがあります。
さて、先ずは有名どころの2つのタイトルのロゴを比べてみて下さい。
どちらもミステリ漫画の代名詞ですが、ロゴから受ける印象は全く異なると思います。
左「金田一少年の事件簿」はロゴからもおどろおどろしい雰囲気が現れています。
事件簿の簿の字。
よく見ると、血痕で出来てますからね。
右「名探偵コナン」は「名探偵」に注目して下さい。
どこか丸みを帯びたポップな印象があります。
コミカルな要素が含まれているのではないかというあたりを付けられます。
実際、「コナン」は「殺人ラブコメ漫画」。
ラブコメ成分がある分、どこかそれっぽい雰囲気をロゴに込めたのかもしれません。
僕が実際にタイルロゴに惹かれて購入した作品を紹介します。
「政宗くんのリベンジ」。
アニメ化が発表される半年以上前に購入したので、事前情報は無しでした。
ラブコメって雰囲気が凄くロゴから受けませんか。
色使いがポップで、字が躍ってるかのように賑やかです。
少なくとも「リベンジ」…「復讐」という言葉の意味とは遠い印象を受けるはずです。
書店で平積みされていて、まず最初にこのロゴが目についたんです。
そこから別の情報を読み取って、購入しました。
(2)帯を読もう
最近は殆どのコミックスに帯がついています。
一昔前は一部の「出版社が推したい作品」とか「アニメ化作品」のみにしか巻かれて無かったので、帯があるかないかだけで期待度も計れたのですが、今は無理ですね。
その代わり、色々な情報が詰められています。
先の「政宗くんのリベンジ」には、こうあります。
『↑このドSな「残虐姫」に復讐してやる!!!!!!!!!!豚足と呼ばれた元デブ男の”リベンジ”ラブコメ開幕!』。
重版分からの帯っぽいので、初版ではどうだったんでしょう。
僕の手元のコミックスも同じ帯が巻かれているので分かりませんが…。
メッチャ親切ですよねw
因みに裏にはこうあります。
『8年前、豚足と蔑まれフラれた政宗は安達垣愛姫へ復讐を決意する。激ヤセし、名字を変え、別人の「イケメン」へとのし上がった政宗はあの愛姫を惚れさせ”最高の形で捨てる”という「デッド・オア・ラブ作品」を決行する!!元豚足な政宗の愛姫への復讐は成功できるのか? リベンジラブコメ第1巻!!』
超丁寧に冒頭のあらすじが書かれてますw
1話読んだのと同じくらいの情報量ですよ、これ。
もう1つ、実例を。
「やがて君になる」です。
これは、裏側の帯の惹句が印象的でした。
「好きを知らない少女が出会う、一筋縄ではいかない恋愛」
簡潔に一文でこの漫画を表しています。
僕はこの惹句ともう1つの要素が決め手となって、この漫画の購入に至りました。
(3)裏表紙を見よう
裏表紙には、簡単なあらすじが書かれていることがあります。
「やがて君になる」1巻には(STORY)として、こう綴られています。
人に恋する気持ちがわからず
悩みを抱える新入生・小糸侑は、
生徒会の先輩・七海燈子が
告白を受ける場面に遭遇する。誰からの告白にも
心を動かされたことがないという燈子に
共感を覚える侑だったが
やがて、燈子から思わぬ言葉を告げられる。「私、君のこと好きになりそう」
ちゃんと全文が帯に隠れない様にデザインされているのでしょうね。
このストーリーと帯の惹句で「ああ、一筋縄ではいかない恋愛だな」と納得。
面白そうだという気持ちを喚起され、購入しました。
もう1つ実例を挙げましょう。
「ナナマル サンバツ」です。
こちらも念の為補足しますが、1巻発売時に購入しました。
裏表紙にはこうあります。
部活系≪競技クイズ≫ストーリー!!
入学早々、高校一年生の越山識が勧誘されたのは、怪しげな先輩が会長を務める「クイズ研究会」だった。
同級生の真理に引きずられ、内気な本の虫だった識は、0.1秒を争う駿氏クイズの世界に足を踏み入れる―。
表紙やタイトルだけでは伝わってこない内容は、こうやって文字で説明されるとスッと入ってきますよね。
「ナナマル サンバツ」はこの裏表紙の情報と表紙絵に惹かれたのです。
(4)表紙イラスト
漫画だから、やっぱり絵は大事なエッセンスです。
表紙から、絵が上手いかどうか。
自分に合ってるかどうかを汲み取ります。
まさに、表紙買い(ジャケット買い)そのものですよね。
でも、たまにあるのが、表紙だけ上手くて漫画が…ってこと。
同人誌を良く買う人には、特に覚えがあるんじゃないでしょうか。
ただ、同人誌と違って、必ず表紙描いた人と中の漫画描いた人は同じなので、そういう意味での「失敗」はありませんけれど。
この時、僕が見るのは「顔以外」ですね。
顔は上手くて当然なんですよ。
でも、顔だけ上手くて、他が拙いって漫画家さんは意外と多いです。
横顔も特徴でるので、横顔で見分けるってことも昔やってました。
だから、顔以外を見る。
もし表紙イラストが顔だけとかバストアップの表紙の場合は、それ以外のイラストが無いかを確認します。
裏表紙とか帯にも絵が載っている事が多いので、表紙イラスト以外に情報を求めちゃいます。
見るポイントは、身体とか手ですね。
この辺を上手く描いている人は、大怪我は無いです。
顔の割に身体が小さい(大きい)とか、そういう技術的な事は分からなくても、見れば違和感あるかないかで気付けます。
僕が表紙イラストだけで惚れ込んだのは、例えば、「いなり、こんこん、恋いろは。」
「この美術部には問題がある!」
「この美」は特に他のイラストとか不要なほど、「上手さ」が伝わってくる表紙イラストで、見た瞬間に購入を決めました。
ショートボブの子可愛い。
男キャラとかも普通に巧い。
身体も自然に描けてる。
文句なし!!
みたいな感じです。
表紙イラストだけで決めるのは、なかなか難しいですけれど、琴線に触れた作品は手に取るべきだと僕は思いますね。
(5)掲載誌を知ろう
コミックスには、それぞれレーベルが刻まれており、そこから大体の掲載誌を読み取ることが出来ます。
掲載誌が分かれば、大体の読者層が分かります。
幼年誌、少年誌、青年誌、成年誌。
少女漫画、レディコミ。
エトセトラエトセトラ。
当て推量となりますが、なんとなく自分に合ってるかどうか判断の材料にもなりますよね。
例えば大の大人がコロコロコミックスを手に取って、楽しめるかどうかというと、どうなんでしょう。
「ドラえもん」など幅広く読まれてる漫画もありますが、小学生低学年向けの漫画を楽しめることってそうそう無いと思います。
全く無い訳ではないので、あくまで参考にしかなりませんけれどね。
(「王ドロボウJING」とか「ウルトラマン超闘士激伝」とか未だに面白いと思えますし)
掲載誌から当て推量をするというのが最後のTips。
(6)最新刊を探そう
表紙買いという定義からは外れた邪道かもしれませんので、番外として6つ目のヒントとします。
そのタイトルの最新刊を探しましょう。
もし、2巻とか3巻で完結してるようなら、そこで悩みましょう。
僕は買うのを控えます。
最初からその巻数で終える構成なのかもしれない。
けれど、そんなことは滅多にない訳で。
大抵が打ち切られた作品です。
「ジャンプ」のような露骨な編集部は少ないですが、多かれ少なかれ読者の人気によって打ち切りって決められます。
2~3巻で終わってる作品は、読者に見放された作品です。
打ち切られた作品が自分の感性に合わないという訳ではありません。
僕も打ち切りに合った作品で、未だに面白いと思ってる作品はいくつでもあります。
でも、確率から言えば、「買わない」という選択肢を取る方が無難です。
出来れば4巻以上出てる作品を買う事をお勧めします。
この条件で購入したのは、「つぐもも」です。
表紙イラストは上手そう。
でも、タイトルからも表紙からも帯からも、もう一歩何かが足りない気がして、何度か買い控えたことがあります。
ある日、何度目かの迷いを店頭で見せてる時、最後の決め手になったのが巻数でした。
確か当時5巻か6巻が最新刊でした。
これだけ続いているのなら、面白いんだろうという事で購入の最後の一押しになりました。
(本音を言えば、6巻表紙のすなおに一目惚れしたのですがwww)
まとめ
長々と書いてきましたが、纏めてみます。
- タイトルロゴを見よう
- 帯を見よう
- 裏表紙を見よう
- 表紙イラスト
- 掲載誌を知ろう
この5つに、おまけとして「最新刊を探そう」って感じです。
表紙買いして、当たった時って、なんか得した気分になるんです。
宝探しで宝物を見つけた感覚なのかもしれません。
そういう気分を味わってみて欲しいです。