この記事は
「妹のほうがお姉ちゃんより可愛いですよ、先輩?」の感想です。
ネタバレあります。
ウザかわ系が熱い
当人としてはウザイだけなのかもしれないけれど、傍から見てる分には可愛くて仕方ない。
それがウザかわ系女子。
その特殊な立ち位置故に、基本的には年下・妹系の派生であるこのジャンルが、今、熱い!!
アニメ放送中の「宇崎ちゃんは遊びたい!」の宇崎花。
アニメ化が決まっている「イジらないで、長瀞さん」の長瀞。
ラノベでは「友達の妹が俺にだけウザい」の小日向彩羽。
近年の傾向では、からかってくる系が幅を利かせている気がします。
勝手に「からかい上手の高木さん」の高木さんをフィーチャーしてるんだと思ってます。
(高木さんからはウザイ成分が全く無いんだけれどね。)
とまぁ、個人的にはウザかわヒロインに夢中になってる中、「妹のほうがお姉ちゃんより可愛いですよ、先輩?」が目に留まりました。
表紙からもう僕の心は掴まれました。
勝ち気そうな目元。
頬をぷにっとしてる指が愛らしさを見せるポーズ。
敢えてはだけてるだろう胸元は、意中の先輩をおちょくる為なのだろう。
個性的かとそうではない。
型に嵌った典型的なビジュアルは、しかし、僕が求めている理想でもある。
変にひねたものは求めてないんですよ。
王道を行くウザかわだからこそ、惹かれたのです。
という訳で、今回はこのラノベの感想です。
ただつらつらと書いていくのもあれなので、自分自身に1つテーマを課してみます。
「自分の面白いと感じたワケを作品を知らない他人に伝える。」。
いきます。
自分の面白いと感じたワケを作品を知らない他人に伝える。
実のところ、面白いという感情を他人と共感するのは、とっても難しい。
相手が作品を知っているという前提であれば、そうは困らないのだけれど、知らない人に伝えるのはかなりのテクニックを要します。
何故面白いと感じたのかを文章にしなければならなくて、そこに共感を覚えてもらわないとならないからです。
これが出来る人は、エンターテイナーだったりクリエイターだったりになれるんでしょうね。
そこまで大袈裟ではなくとも、SNSやブログ、配信者などで人気者になれる素養があるんだと思うの。
残念ながら僕はそういった力が無いのですが、それでも頑張ってみます。
とはいえ、このテーマで書けそうかなと思ったのも、今作だからこそなんですよね。
ラノベでもアニメでも漫画でも何でもいいんですが、先の展開を予想しながら読み進めることってありませんか。
多分多くの人が経験があるんじゃないかな。
ただただボーっと見ることもあれば、色々と展開予想しながらってこともあるよね。
今作を読んでいて、僕はたまたま先の展開を思い浮かべながら読んでいました。
主人公・理玖が彩陽に恋をしたという文化祭のエピソードに絡んだ予想です。
文化祭という事は、外部から人が校内に入れる。
つまり、当時中学生だったヒロイン・亜月がいても不思議ではない。
理玖と彩陽の会話を物陰から亜月が聞いていて、この時に理玖に興味を抱いたのではないか。
こういった予想を立てていました。
ところがどっこい。
事実は違っていて。
亜月が姉である彩陽の物真似が上手いというのが、そもそも伏線だったのね。
文化祭の時に、理玖が彩陽だと思って接していた相手が、姉に変装した亜月だったとは…。
予想外だったのですよ。
しかも、僕の予想なんかより、ずっと出来が良いんです。(当たり前だ)
理玖と亜月と彩陽3人の関係性の複雑さが増したし、よりシリアスなドラマを生み出している。
クライマックスで明かされた文化祭の真相は、これ一つでドラマに深みを与えてるんですよね。
予想が良い意味で外れるというのは、読み手にとっては物凄く嬉しいのです。
少なくとも僕は、嬉しい。
予想通りになって「やっぱりね」と落胆するよりも、「そう来たか!!」と驚きたいじゃないですか。
はい。
以上が、「自分の面白いと感じたワケを作品を知らない他人に伝える。」方法でした。
僕の感じた「面白い」、伝わってくれてると良いな。
伝わってくれたら、作品をポチってくださいね。(リンクは貼らないので、ググってください。)
続刊、あるよね???
ウザかわヒロイン亜月。
普通に可愛い。
こういう子に好かれたい人生だった。
だから続きが読みたい!!
というのもあるのだけれど、ドラマ的にも終わってないしね。
大人になった亜月の描写の説明が一切無くて、宙ぶらりんになってるので、続きの構想があるんだと思ってる。
そう信じたいだけかもだけれど。
是非続刊出て欲しいです。