「いなり、こんこん、恋いろは」 最高に可愛い墨染さんの恋路が気になる

この記事は

「いなり、こんこん、恋いろは」の記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。

はじめに

アニメ放送直前という事で「いなり、こんこん、恋いろは」の最新刊が発売しました。
相変わらず読んでいて和む漫画です。
僕はこの作品、色々な要素から好きになったんですけれど、キャラで言えばいなりと墨染さんの可愛さに惹かれたから…ですね。

いなりは本当に可愛いです。

いなり、こんこん、恋いろは。 (1) (角川コミックス・エース 326-1)

いなり、こんこん、恋いろは。 (1) (角川コミックス・エース 326-1)

こういう純朴で、色気とか無い普通の子が好きですw
丹波橋君も「君に届け」の風早君を彷彿とさせる男の目から見ても好青年で、彼女達の恋は応援したくなります。

もう1人の主人公と言っても良い、うか様もいいですよね。

いなり、こんこん、恋いろは。 (2) (角川コミックス・エース 326-2)

いなり、こんこん、恋いろは。 (2) (角川コミックス・エース 326-2)

いなりの中二病を患っててちょっとシスコン入ってる兄・燈日へ寄せる淡い恋心が実に良い。
恋する乙女はやっぱり可愛いものです。
人間への恋の果てに何が待っているのか?
うか様は本当に人間になり、燈日と結ばれるのか?
はたまた神と人間の叶わぬ恋として終わってしまうのか。
いなりの恋路と共に、この作品の「先」が気になる要素になってますよね。

いなりと丹波橋君の恋愛

いなり、こんこん、恋いろは。 (5) (カドカワコミックス・エース)

いなり、こんこん、恋いろは。 (5) (カドカワコミックス・エース)

うか様と燈日の恋愛

いなり、こんこん、恋いろは。 (6) (カドカワコミックス・エース)

いなり、こんこん、恋いろは。 (6) (カドカワコミックス・エース)

この2つの恋愛を軸に進む本作ですが、もう1本恋愛劇が描かれています。
僕はどうしてもそっちが気になっちゃうんです。
好きなキャラだから。
という事で、墨染さんの恋物語に焦点を当ててみます。

墨染さんのこれまでの恋路

いなり、こんこん、恋いろは。 (3) (角川コミックス・エース 326-3)

いなり、こんこん、恋いろは。 (3) (角川コミックス・エース 326-3)

男に「付き合って下さい」と告白されても「彼女として付き合って欲しい」という意味では受け取らずに「どこかへ一緒に行って欲しい」という意味で取ってしまう初心な少女だった墨染さん。
男は怖いものと思っていた彼女ですが、いなりの「少女漫画レッスン」で徐々にですが恋慕の情について学んでいきました。
最初は男からの告白も理解してなかったのに、遂にはいなりが丹波橋君を好きな事にまで気付けるレベルにまで成長w

そんな彼女が惚れたのが京子さん。

いなり、こんこん、恋いろは。 (4) (カドカワコミックス・エース)

いなり、こんこん、恋いろは。 (4) (カドカワコミックス・エース)

男だからと偉そうにしてる男が大嫌いで、そんな男より強くなろうと頑張り、実際強くなった女の子。
蹴り一発で、その辺の男神をも一蹴しちゃう実力の持ち主。
実際、これが切欠で墨染さんは、京子さんに惚れてしまいました。

でも、京子自身は恋なんて興味無いというスタンス。
だから、いなり達がコイバナで盛り上がっていても、いつも1人輪の外からつまらなそうにしている。
ちょっと京子について振り返ってみます。

女友達が居なくて、寂しい想いをしていた小学生時代。
ひょんなことからいなりと出会った京子は、初めての女友達を持ちます。
初めて出来た女の子の友達であるいなりをずっと先の未来まで守っていこうと誓います。

そんな大事な子を最近墨染さんに取られたような感じになっていて、面白くないというのもあるのかもですね。
墨染さんに対してはちょっと冷たい態度を取り続けていたりして、それが墨染さんを苦しめています。

ただでさえ同性愛という壁の高い恋。
墨染さんの前途は多難です。

しかも最新7巻では、そんな「秘密の想い」を京子さんに知られてしまいました。
当然のように戸惑う京子さん。
墨染さんの初恋は報われる道が無い様に思えてきます。

そもそも何故墨染さんは、京子を好きになったんでしょう?
変態男神から救われたから?
本人はそうだと認識してますし、実際その通りなのだと思います。
でも、彼女が今回悩んでいたように、たまたま助けてくれたのが京子だったからであって、別の人間に助けられていたらどうだったのか…。
この辺解けていない事で、これが彼女の恋の結末を示唆している気がしてなりません。

その事については最後に回して、「彼女が女性を好きになってもおかしくない」様子が見て取れたので、ちょっとそれに関して書いてみます。

墨染さんの素

墨染さんの両親は、多忙であまり家にいないってことはこれまで言及がありました。
でもどんな人物なのかは分かっていなかったんですが、今回初めて彼女の父親が登場しました。

ぎゃあああああああああああああ。
びっくりしたああああああああ。
ニューハーフの方だったんですね。

でも、男しか好きになれないという訳では無くて、普通に女性と結ばれている男性。
現実でも意外と多いみたいですよね。
女性と結婚してるけれど、ニューハーフですって人。
このお父さんもそういうタイプの方なのでしょう。

そんな親子の会話で「あたしがこんなんやから昔からしんどい思いさせてしもて…」とありました。
小学生時代か幼稚園時代か。
父親の事で、同級生にからかわれた過去があるんでしょうね。
彼女の男への(ちょっと)怖いというイメージはそれが原因っぽいと推測出来ます。
父親が「男っぽくない」から、余計に男への抵抗感というのかな。
そういう考えが育ってしまったのかもですね。

同時に「様々な恋愛の形がある」事も幼い頃から認識はしていてもおかしくないのかなって。
男と女同士の恋愛だけが全てでは無いって事。
とはいえ、女性は男性を好きになるのが普通という考えも持っているからなのか、当初は自分の気持ちに戸惑っていたようですけれど。
それでも、京子への気持ちが正真正銘の「恋」であると認識して、いなりとマルちゃんにも告白出来た。
墨染さんが同性である京子を好きだと受け入れられた土壌には、彼女の父親の影響があるのかもしれません。

墨染さんのこれからの恋路

さてさて、彼女の恋路はどういう結末を迎えるのか?
僕としては、女性同士の恋いいじゃない!!という事で、是非是非にカップルになって欲しい。
鏡の中の世界のように、2人でキャッキャウフフして欲しい。是非見たい。

でも、そうはならないんだろうなという考えの方が強いんです。

気になる描写が2巻にあります。
第6話の事。
いなりに変身した変態男神こと大年神が、墨染さんを助けるシーン。
体育のバスケの授業中、自分の靴ひもを踏んでしまい転びそうになった所を、助けられたんです。
ここで彼女はいなりに対して頬を染めるんですよね。
その後、いなりに手を握られて頬を染めてもいたりして、京子に助けられることが無かったら、いなりに恋をしていたんではないかと思っちゃうんです。

京子への気持ちは本当に本当に恋なのかなって?

「旅行にまで誘ってくれる友達いいひんかった」と夏の旅行の時に言っていた墨染さん。
「朱美がこんなに頻繁にうちにお友達連れて来るなんていつぶりやろなァ」って言う彼女のパパ。
親しい友人にはあまり恵まれて来なかったのかもですよね。
だから、友情のような感情なのかもしれない。

もしくは、京子や偽いなりに男っぽさを見出したのかもしれない。
男らしい逞しさに惹かれたのを恋と勘違いしているのか…。

なんにせよ、恋とは違うんじゃないかなとも思うし、京子の気持ちを考えると「女友達」として決着しそうな気がします。

京子は京子で、いなりを特別視してる節がありますよね。
マルちゃんですら友達と言いつつも、どこかいなりとは差別してるというか。
墨染さんはそれ以上で、「友達の友達」という認識の方が強そう。

勿論墨染さんのことは、心の底では友達としてちゃんと認めている節も見られるし、だけれど「いなりを取られた嫉妬」のようなものに大部分を支配されているから素直になれないのかなと。
いなりの「変わる努力をして」という叱咤も、こういう点に活きてきそうな気がします。

「ラブという気持ちには応えられないけれど、女友達となって」と京子から進んで墨染さんに言うような「変化」。
墨染さんもそれを受け入れそうな背景があるように見えるので、そのまま納得して「友達」になりそう。

どうなるんでしょうね。
気になります。

終わりに

コミックスのリンクを張りまくりましたが…。
す、すてまじゃないよ…。

ネタバレしまくった上でなんですけれど、アニメ始まる前に今作を知らない人は是非是非読んで貰いたい1作です。
お近くの本屋さんで見かけた際は、1巻だけでも読んで欲しいな〜。

いなり、こんこん、恋いろは。 (7) (カドカワコミックス・エース)

いなり、こんこん、恋いろは。 (7) (カドカワコミックス・エース)

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表紙で人物紹介できるというネタの為だけに張ってますのでw

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