はじめに
「バカとテストと召喚獣」をDVDでレンタルして全話見てました。
いや、面白いですね。
こんなに笑える作品だとは知らず、放送当時は見てなかったのですけれど、ちょっと損したかな。
リアルタイムで見ておけば良かったです。
んで、本編も十分に印象に残るシーンが多かったのですが、なかでもOPが別格でした。
あのオープニングは良いです。
という事で、「演出なにそれ?」ってレベルの素人がまたしても演出について書いてみます。
オープニング・エンディングと楽曲の関係
毎期新作のアニメが始まると、必ずといって言い程上がる話題の1つと言えば、オープニングやエンディング映像についてです。
この部分だけを詰め合わせた動画がアップされる事も多く、興味を持っている人がそれだけいっぱい居るという事なのかもしれません。
どんな映像が好みかというのは人それぞれ。
歌が気に入ってという人も居れば、映像に惹かれてという方も居る。
僕はと言えば、「楽曲にあった映像が付いたオープニングorエンディング」に目が行っちゃうんです。
そこで「バカテス」1期OPですよ。
ラブコメに相応しいポップで明るい楽曲。
そして楽曲の曲調やテンポに合わせた色遣いも華やかで只々楽しい映像。
見てるだけで自然と気分が盛り上がってくるんですよね。
やっぱりオープニングやエンディングって、こういうのだと思うんです。
ただ単純にキャラクターの顔見せするだけよりも、折角楽曲があるんですから。
曲を有効利用しないとですよ。
曲に合わせた映像って大事。
だって、特にオープニングなんて番組の顔とまで言われますからね。
そこで起用される曲は「主題歌」と呼ばれる。
主題というのは、「その番組の主題」と言う事だから、基本的には「作品のテーマが歌(曲)に込められている」ということになるんですよ、多分。
だったら曲に合わせた映像というのは必然とも言える。
「バカテス」のOP「Perfect-area complete!」のように曲調に合せて、ポンポンとカットを変えていくのもそうだし。
歌詞を再現した映像にしても良いでしょうし。
キャラクターに歌わせたり(口パク)、躍らせても良い。
なにかしら「曲と映像がリンクしてるな」と感じれば何だっていいんですけれど、そういうシーンが少しでもあると印象に残りやすいんですよね。
例えば、「セーラームーン」シリーズ。
つい数か月ほど前ですけれど、youtubeで歴代のOP映像を”初代”から見てみました。
未だに印象に残ってるのは、「美少女戦士セーラームーンS」。
主題歌の「ムーンライト伝説」って、シリーズ4作目「SuperS」まで使われてますので、大きな括りで4パターン存在する訳です。
第2作「R」まではDALI。「S」以降はムーンリップス・桜っ子クラブさくら組がそれぞれ担当していて、曲のアレンジもしてるみたいですね。
とはいえ、同じ楽曲で4つもの映像を付けるというのですから、楽しくも難しい作業だったんではないかと想像します。
特に後半になればなるほど、「今までと違う」という事を意識しそうで大変そうです。
(こういうのを愉しめる人がクリエイターとして成功するのかもですね…。僕には無理w)
前置きはこれ位にしまして「S」のOP映像。
特に冒頭の印象が強すぎて…。
といっても言葉で説明出来ないので、気になる人だけ検索してみて下さい。
セーラー戦士が振り向きざまポーズを決める一瞬のカットがとても鮮明に残っています。
ちょっと脱線しましたが、「バカテス」に話を戻しますと、今作の監督は大沼心さん。
長くシャフトの中心スタッフとしてお名前を見かけておりましたが、いつのまにかシャフトから離れて近年はシルバーリンクを中心に監督業をされてますね。
「バカテス」のOP演出も手がけられていたので、ちょっと他にどんな作品を作られたのか興味が湧きました。
調べてみると、なんともナイスな動画があるじゃないですか。
大沼さんが作られたオープニングとエンディングを集められた動画です。(動画のタイトルそのまんまの紹介文)
この動画を見たのですが、良い作品ばかりじゃないですか。
「バカとテストと召喚獣」ED「晴れときどき笑顔」
「化物語 なでこスネイク」OP「恋愛サーキュレーション」
「ひだまりスケッチ×365」OP「?でわっしょい」
他にもあると思うんですが、僕の好きな「曲と映像がリンク」したものがとても多い。
これらの映像は当時から好きでしたけど、大沼さんが作られていたとは知りませんでした。
未見の作品ですけれど、
「シーキューブ」OP1「Endless Story」(上のリンク先動画には入ってません)
も良いですね〜。
「ef – a tale of memories.」OP「euphoric field」
「ef – a tale of melodies.」OP「ebullient future」
のカッチョイイ映像も良いですね。
この記事の主旨とはずれてますけれど。
うん。
大沼さんは楽曲を大事にして、楽曲を良い意味で膨らませてくれる映像を作られている方なんだな〜という印象を強く持ちました。
それにしても「月詠」とか懐かし過ぎる。
僕の(恐らく)シャフト(作品鑑賞)デビュー作品。
ネコミミモードの破壊力ったら無かったw
終わりに
90年代以降全盛を極めたタイアップ。
アニメを見ていても、「作品の為の楽曲」という意識が薄く見え、「合ってないな」と思う事も多かったです。
時代は流れて、昔のようにアニソン歌手が担当する事も増え、近年ではそれ以上に出演声優が担当する事が増えました。
何れにせよ「その作品の為に描き下された楽曲」がまた増えてきた訳で。
そういう文字通りの「主題歌」を際立たせる楽曲にリンクした映像のオープニング・エンディングに出会えると印象に深く刻まれ、また、より作品自体を楽しめるんですよね。