「ネバラン」は粘らん。「超長期路線」から舵を切りつつある「ジャンプ」に期待

この記事は

「週刊少年ジャンプ」のこと。
ネタバレありますよ。

ごめんなさい。

「ネバラン」、「Dr.ストーン」。「超長期路線」から~
こんな感じのタイトルにするつもりだったんですが…。
「ネバラン」って書いた時点で、「粘らん」というクソつまらない親父ギャグをどうしても書きたくなってしまいまして…。
本当にすみません。
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えと。
連載期間のお話です。

終盤に入った人気2作品

「約束のネバーランド」が最終章に突入しました。
これは非常に嬉しいです。
引き延ばさないで欲しいと思っていて、再三このブログでも書いてきましたが、予想を遥かに上回るペースで最終章に入りました。
正直、七つの壁を探すだけで数年間普通に使うだろうと考えてましたので。
その辺の割と重要なことをほぼほぼダイジェストで終わらせての最終章。
期待しかありません。

やっぱりサスペンス要素が入った作品は、スピード感が大切ですよね。
だらだらと引き延ばされると、冒頭が面白い事が多いだけに、中弛みを引きずりやすいですし。
ただ、短ければ良い訳でもなく、最初に提示したスケールに見合うと納得出来そうな巻数で終わってくれるのがベストです。
その点で言っても「ネバラン」はちょうどいい塩梅で完結しそうなので、より期待感が大きいんですよね。

鬼との戦いを、壮大な世界観の謎解きとともに楽しませてくれそうです。

また、「Dr.ストーン」も第3部に突入しました。
個人的には「よい子の科学漫画」感から抜け出せずにいるので、メッチャ楽しめてるって訳ではないんですが、こちらも良いペースでサクサクっと物語が進んでいます。
やはり本質としては、「人類総石化」という謎を中心としたミステリ的なサスペンス的な漫画です。
引き延ばさないで終わってくれると「完成度」が高まりそうな類の漫画。
第3部が最終章だという言明されている訳ではないですが、終わりが確実に見えて来た事は確かだと思われます。

先ほどは楽しめてないとしましたが、期待感は高いんですよ。
こちらも1話の感想だったかな?
「ストーンワールドとなった原因をしっかりと謎解きしてくれると、面白くなりそう」的なことを書いた覚えがあるんですが、最終的にはその謎解きがなされそうな展開を見せています。
どういった理屈で生物が石化してしまったのか。
全く見当もつかないので、科学的なアプローチで解明される事をワクワクと待ち望んています。

ってな訳で、「ジャンプ」でも猛プッシュされていて、結果(発行部数)も伴っているまだまだ新進気鋭の2作品が早くも終盤へと差し掛かってきました。
「ネバラン」は3年目。
「Dr.ストーン」は2年目です。
今まででは考えられないくらいの速度で人気作を畳みに来てるんです。
この流れが本格化してくれないかと期待しちゃうんですよね。

アニメが関係してる?

推測の域を出ないんですが、近年のアニメ界にも遠因があるんじゃないかとみています。
アニメ化というのは、今も昔も起爆剤なんですよね。
大なり小なり原作が売れる。
「ほんのひきだし」(日販)では、「2018年春アニメの原作コミック売上ランキング」が公開されています。
アニメ化効果は最大9倍!2018年春アニメの原作コミック売上ランキングベスト5 | ほんのひきだし
伸び率1位は「ひなまつり」の第1巻。
アニメ化前のなんと9倍の売上を記録したようです。
昔に比べれば、必ず伸びるという訳では無くなったそうですが、それでも伸びる作品は伸びます。
(不思議な事にアニメの「出来」には左右されないらしいですよ。「クソアニメ」の烙印を押された作品でも原作の売り上げが爆発的に伸びた作品もあるとか)

けど、放送が終わると信じられないくらい落ちるらしい。
それだけ「話題になってるから」と軽い気持ちで手を出す人が多いってことでしょうね。
放送終了と同時に興味も次に移って、買わなくなってしまう。

そうすると、古本市場に大量に出回るんですよね。
正直イメージはよくないですよね。
ブックオフとかに大量に置いてあると。
部数が多い漫画はどんな人気作…例えば「ONE PIECE」でも、在庫抱えてるのが普通ではあるんですが。

こうなると、負のサイクルに入りそうで。
古本屋で安価で簡単に手に入る⇒新刊買わなくなる⇒部数が低迷する
こんな簡単かつ単純な図式に当て嵌まる作品はそうそう無いでしょうけれど、少なからずダメージはありそうです。

昨今のアニメは1クール。
長くても2クールの作品が殆ど。
運が良くないと「アニメが放送されている期間」、つまりは「原作売り上げにブーストが掛かる期間」が半年以内になっている。
ここで言う運は、2期・3期と続いていくかどうかですね。
続いていけば問題無いんですが、そうじゃないと「次のメディアミックス」の機会って中々訪れません。
実写ドラマ化出来れば御の字でしょうか。
(舞台、映画については原作の波及効果が不明なのでここでは無視します)
最悪アニメ化前の部数を割るほど落ち込んでしまうと、回復させるのは容易じゃありません。
オタクはそういうの敏感で、簡単に拡散します。
オタク界隈で「オワコン」扱いされてしまうと、風評被害的なものも広がる。

メリットもある分、放送終了後のデメリットも大きそうなアニメ化。
アニメ放送終了と殆ど同時に原作も終わらせると、デメリットは最小限に抑えられそうです。

こういった感じで、漫画も「短いサイクル」で行こうという向きに…。
うん。
あまりにも強引な主張ですね…。
強引だけれど、こんな妄想をしてしまった次第です。

2作品とも来年にアニメが控えているので、こんな妄想をしたというのもあります。
「ネバラン」は脱出編までを1月から放送します。
「運」が良ければ、2期(または3期)で原作最後までって展開に持って行けそうですよね。
「Dr.ストーン」も同様に。

アニメ終了と同時に原作も終えられるようにタイミングを合わせて来た…というのは穿ち過ぎでしょうか。

あ、勿論。
原作者権限でアニメ化させないというのも手です。
実際メディアミックスを断っている作家さんって一定数いるようですし。
メディアミックスをしないって作品にとっては無関係な話ではあるのかな?
商業誌で連載している以上、出版社からの圧力的なモノで強引に説得させられそうなイメージがありますので(出版社にとっては商機ですからね)、我を貫くのも大変そうですけれど。

終わりに

元々ジャンプ作家は「人気に陰りが見えてきたら、自ら幕を下ろす」というプライドを持って連載していたとか。
90年代の話ですけれど。
人気があるうちに終わらせるのが美徳だったらしいですよ。

それに倣えば、近年が異常過ぎたのかなと。
昔の比じゃないくらい引き延ばされてますからね。

最近でも「終われそうな作品」が終わらずに新章に入った作品もあります。
「食戟のソーマ」と「火ノ丸相撲」ですね。

前者は「連隊食戟編」で終わりそうな感じでしたが、今は「BLUE編」に入ってます。
後者は「高校生編」がエピローグまでやって終了するも、「大相撲編」に突入。
キャラが歳を取るのは、大概作品として大きな区切りです。
終われるタイミングで終わらなかった以上、「ジャンプ」全体が「引き延ばさない」方向性に舵を切ってるとは言え無さそう。
その上で、「ネバラン」を節目に潮目が変われば良いなと思いますね。

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