僕は実はうつなんです。
あまり喧伝するような事じゃないのですけれど、僕はうつ病に罹患しています。
これまた連呼する事じゃないのですけれど、今は休職中です。
ちょっと症状が思わしくないのです。
そんな僕。
人生とはなんだろう。
生きる意味ってあるんだろうか。
とか常に考えちゃってる僕を、この1冊は腹を抱えて大笑いさせたのですから。
それがどれ程凄いことなのか。
メッチャすごいことなのですよ。
進化する笑い
正直に言いましょう。
nuruta.hatenablog.com
この記事を書いた時は、そこまでの評価ではなかったのです。
普通よりやや面白い程度かなって。
特に笑える事もなく、淡々と「買ったから読んでいた」。
2巻を読み終えたあたりから、徐々に楽しくなってきて、石上会計出て来たあたりで「これは…」となって。
4巻はだから楽しみにして、当たり前のように購入したのです。
だけれども、僕の予想を遥かに上回る笑いがそこにはありました。
1巻と4巻の違いが何かと言えば、やはり、かぐやと白銀主人公2人がお互いをどう想っていたのか…ですね。
1巻の頃は、「どうやったら相手に告らせるか」に感情の全てが費やされており、「相手を好きだ」とは伝わってこなかった。
でも、4巻になってると、ガチで相手を好きになっていることが分かる。
完全に両思いだと分かった上で、読めるのです。
この違いはかなり大きい。
4巻の帯に「ガチの両思いだから笑える」とあるのですが、まさに正鵠を射ています。
ガチの両思いだからこそ、笑えるんです。
第32話「かぐや様は嫌われたい」とか、本当に最高です。
生徒会室で恋愛マニュアル本を偶然発見した白銀。
「絶対にオトす」の文句に惹かれ、持ち帰って熟読してしまいます。
翌日、白銀が自分にだけぎこちないのをかぐやは察します。
そして気づきます。
「自分が仕込んだマニュアル本を白銀が熟読した事」を。
そして、「マニュアルの中の敢えて冷たくする」を白銀がかぐやに対して実行中なのを悟るのです。
流石天才です。
そんな罠まで張ってたことに、既に笑えます。
かぐやの思惑通りに冷たくする白銀。
しかし、白銀は元来無暗に他人に冷たく接する事が出来ない性格。
だからか、非常に微妙な冷たさ。
ガムを少しだけ安いやつをかぐやだけに渡したり、コーヒーをちょびっとしか注がずに渡したり。
普通は気づかない些細なことなんだけれど、観察丸鋭い石上君が気付いて、よせばいいのに、白銀のサポートと称してかぐやにちょっかい出したり(笑
かぐやの無言の圧力に怖気づいた石上君が退場すると、白銀はステップ2を実行します。
「敢えて嫌いと言ってみる」を。
かぐやもその一言を待ちわびます。
冷たく出来ない白銀は、頑張ってなんとか嫌いとかぐやに言う。
計画通り。
かぐやの計画通りにことが運びます。
あとは、告白させるよう誘導するのみ…。
なのに、かぐやさん、白銀の「嫌い」の一言に精神的大ダメージを負います(笑
自分でその言葉を引き出しておいて、普通にショックを受けるかぐや。
もう爆笑です。
1巻の頃ならば、白銀に嫌いと言われても、こんなことにはなってなかったんじゃないかな。
だって、然程好きじゃないから。
今は白銀の事が大好きだから、例え嘘だと分かってても「嫌い」の一言に精神的に傷ついてしまう。
両思いだと分かってるからこその笑いが此処にはあるんです。
途中までは完ぺきにシナリオ通り白銀をコントロールしてたんですよ。
それなのに、自分が白銀を大好きだということまで計算に入れてなかった。
最終的には、ちゃんと冗談だという言葉を頂戴して、精神恢復。
この満面の笑みですよ。
可愛らしいw
もう天才でも何でも無いな。
ただの恋する乙女だなと思ってたら…
「天才たちの恋愛頭脳戦」という看板はそろそろ外すべきではないだろうか
ここに大笑い。
まさかこうも笑いに進化するとは思っても居ませんでした。
終わりに
連呼する事じゃないんですけれど、僕はうつ病なんです。
いい加減しつこいかもですが、事実なんです。
そんな僕を、症状が重い状態の僕を、大笑いさせる。
何て凄いんだ。
笑いに飢えてる人には是非にオススメしたい一品です。
かぐや様は告らせたい?天才たちの恋愛頭脳戦? 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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