「仮面ライダー DVDコレクション」の定期購読を始めた
隔週刊でマガジンを買い集めると、DVDコレクションが出来たり、模型が組みあがったり。
昔から興味こそあって、しかし、一度も買い集めたことが無かったシリーズ。
今回、デアゴスティーニのDVDマガジンで「昭和ライダー」が発行されることを知りました。
自分のブログの広告で。
危うく自分で広告をクリックするところでした。
Publisher Toolbar入れといてよかった。(自分ではクリックできないようになるので)
兎も角ググって詳細を確認してトキメキましたよ。
昭和ライダー全シリーズを網羅した全98巻のDVDコレクションとかなんて贅沢な。
速攻で全巻定期購読を申し込みました。
そんな訳で、今時間を見つけてはDVDを見ているところです。
旧1号ライダー編は、怪奇路線。
子供向けには違いないんだけれど、全体的に暗く、そして怖さを押し出した演出。
大人になってから見ると、この路線は良いですよね。
改造人間の悲哀をところどころで描くことで、大人のドラマを醸し出しています。
視聴率が振るわず、しかもこのタイミングで藤岡弘さんが撮影中の事故で入院。
番組存続の危機に立たされてしまい…。
このあたりの男たちのドラマは、是非村枝先生の漫画で確認してください!!
仮面ライダーをつくった男たち 1971・2011 (KCデラックス)
- 作者: 村枝賢一,小田克己
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/30
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 20回
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話題が逸れちゃいましたが、初の前後編となった死神カメレオン編について触れていきます。
ここが変だよ死神カメレオン編
ナチスが密かに日本に隠した財宝を求める財政難のショッカー。
この任務に抜擢された死神カメレオン(カメレオン男)は、唯一その手掛かりを知る砂田博士を拉致します。
財宝の在りかを記した地図を封印した鉄箱の場所が記された地図(ややこしい)を死守した本郷は、鉄箱を入手。
城南大学に持ち帰って、箱を開けようと友人に依頼するのだが…。
ヒトラーを普通に出してくるところが時代を醸し出してますよねw
この後「仮面ライダーX」でヒトデヒットラーというやべぇ怪人を出してくるので、この程度だとまだまだ可愛いものですけれど。
東京から大阪に舞台を移し、前後編で描かれた壮大なエピソードなのですが、割とツッコミどころも多かったりします。
先ず、ショッカーに命乞いしちゃう本郷。
いや、まずいでしょw
ショッカーのハインリッヒ博士が見出したライダーの弱点は、ベルトに風を送れないような狭い密室に閉じ込めることだった。
なんとも理に適った弱点で、珍しくショッカーの罠がライダーを追い詰めます。
狭い密室で、徐々にエネルギーを消耗させるライダー。
落ちてくる天井を支えつつ、なんとか凌ぐも、遂に変身まで解けてしまいます。
いよいよ潰されそうになった瞬間、本郷はあろうことか「(ショッカーが本郷から奪った)ナチスの箱は偽物だ。私を殺せば本物の場所が分からなくなるぞ」と命乞いをしちゃいます。
かなり格好悪いです。
ショッカーだってそう簡単に本郷の言葉に耳を貸しません。
当然ですよね、散々辛酸を舐めさせられてきたのですから。
いよいよ宿敵を葬れるという段階まで来たものを、やすやすと解放する謂れはありません。
ふざけんなと憤る死神カメレオンさんは、立派に敵幹部をやってます。
しかし、どうしたことか首領が本郷を放すように命令を出しちゃいます。
甘いです、甘すぎです、この首領。
しかもあろうことか、平の戦闘員に本郷を倒すように命令を出すのです。
そういうとこだぞ。
本郷も本郷だけれど、首領も首領だよなぁとw
有能な死神カメレオンは苦労したでしょうね。
ただ、このエピソード最大のツッコミどころはここじゃあありません。
後編で見事ナチスの財宝の地図を手に入れた死神カメレオン。
万博跡に立つ十字架の下に埋まっていることを突き止めます。
遂に財宝がショッカーの手に!!
これさえあれば世界征服も可能だと喜ぶ死神カメレオン。
ショッカーの財政は相当ピンチのようです。
十字架を引き抜くと、必死に土を掘り返す死神カメレオンとハインリッヒ博士。
上司が汗水流して土を掘ってるのを悠然と見下す戦闘員の図が相当シュールですが、死神カメレオンは遂に棺のようなものを掘り当てます。
棺には大きく逆卍の旗印。
分かりやすすぎる。
歓喜して、棺に手をかけて、蓋を外すと、そこにはなんと!!
なんでそこにライダーが。
誰が埋めたんだ。
何故箱に入ったんだ。
どうして棺で待ち構えてたんだ。
ツッコミが追い付かない。
あまりにも予想外だったので、ひたすら爆笑してしまった。
何故本郷はライダーに変身した状態で、棺に入り、その上土の中に埋まって、じっと掘り返されるのを待っていたのか?
その謎に迫ります。
超巧妙な心理戦があった!!
本郷猛はIQ600の超天才です。
当然カメレオンの基礎的な知識は持っていたことでしょう。
そう。
カメレオンはストレスに滅法弱い生き物なのですよ。
何度も触れていますが、死神カメレオンのミッションは、ナチスの財宝を手に入れることです。
失敗した部下には容赦のないショッカー。
首領の失態を被せられる予定の死神カメレオンとしては、これ以上の失態は許されません。
なんとか本郷を出し抜き、遂には財宝の納められた棺を見つけた死神カメレオンは、有頂天です。
これでアホな首領のミスを押し付けられずに済む。
喜びを隠しきれない彼は、遂に蓋を開けます。
しかし、出てきたのは財宝では無くて仮面ライダー。
倒したはずのライダーが、何故か棺に入っている。
どうやって、こいつは自分の入った棺を埋めたんだ?
死神カメレオンはパニックに陥ります。
天国から地獄。
そりゃ戦意だって喪失しますよね。
「最後に財宝をどうしたのか聞かせてくれ」
余りのショックで、もう戦うことすらどうでも良くなってしまったのでしょう。
ライダーに問います。
するとライダー「先に掘り起こして、海に捨てた」と言います。
これで完全に戦意を喪った死神カメレオンは、あっさりと破れてしまいました。
つまり、本郷は、死神カメレオンに強烈なストレスを与えて、弱らせることを思いついたのでしょう。
誰だって財宝の代わりにライダーを掘り当てたら、ガッカリしますよね。
ただでさえストレスに弱い死神カメレオンには、耐えきれないショックだったことでしょう。
ライダーが埋められた棺に収まっていたという衝撃のシーン。
そこにはライダーの見事な心理的トラップがあったのです。
終わりに
流石は本郷猛。
大人になったからこそ彼の頭脳プレイに気づけました。