「けものフレンズ」1話を見て、「見る抗鬱剤」という提供に共鳴できた話

この記事は

各所で話題の「けものフレンズ」1話を見てみた。

「見る抗鬱剤」

なんか最近やたら目にする「けものフレンズ」。
見ていなかったので、ニコ動で1話だけ視聴してみました。
うーみゅ、話題になってる理由がわからないw

ただ、提供の「見る抗鬱剤」という部分には納得。

暗くて嫌な話になるのですが、うつ病の人には「頑張れ」って言葉は禁句なのは流石に周知されてきたかと思います。
うつになって初めて分かる事ですが、「本人にしてみれば頑張ってる」んですよね。
決してサボったり、怠けてるつもりは無い。
でも、身体が動かなかったり、どうしても精神的に出来なかったりして。
例えば「仕事に行かないといけない」という思いと「仕事に行けない」という自身の精神・身体状態の乖離に余計に心的に苦しくなる。

そんな状態の時に「頑張れよ」とか「誰だってそうだけど、頑張ってるんだよ」とか励ましや尻叩きの言葉は、非常に辛く響いてきます。

うつの本人にしかわからない症状(本人にだって分かって無い事が多い)を「怠け」「誰だってそうだ」という「否定」から入った故の「励まし」なので、とっても辛い。

だけど、サーバルちゃんは違うんですよね。
かばんちゃんがどんなに弱音を吐いても、自分に出来ないことがあっても、決して否定しない。

皆得意な事が違うんだから、気にしないでという。

「肯定」から入った「励まし」方なんですよね。
こういった部分が、「見る抗鬱剤」と言われる部分なんじゃないかと一人のうつ病患者の僕は思う訳です。

野獣

野獣と書いて、「やじゅう」と読んだり「のけもの」と読んだりしてるオープニング。
「のけもの(除け者)」は居ないそうです。

サバンナには実際多種多様な動物が暮らしていて、それぞれ得意・不得意が違いますよね。
生きていく上での進化が得意な面に現れ、不得意な面を作り出している。

サーバルちゃんは、そんな不得意な面を「肯定」し、得意な面を「すごーい」と褒めるんでしょうね。
自分に出来ない部分を素直に褒められるって凄いよね。
そこには、僻みとか妬みという精神は無くて、ひどく健全で純粋な一面が見て取れます。

サーバルちゃんの笑顔を見てると、頭をからっぽに出来るし、日常の嫌な事から逃れて、心のデトックスが出来そうです。
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可愛いイラストですね。

終わりに

物語的には刺さるところは一切無くて、かばんちゃんの正体とか、世界観の謎とかそういう考察系の部分はどうでも良く映りました。
そういうのは考えずに見たいアニメだったという意味で。

既に折り返しまで来てるアニメなので、今から追いつくことは無理なので2話以降の視聴は多分しませんが、「見る抗鬱剤」という部分に酷く共鳴できたので、その点見て良かったです。

あれ、ということはつまり、僕みたいに軽症うつ、もしくは、うつ状態(うつ病の手前の病気では無い状態)の人がいっぱいってことなのか?
世間に疲れている人々が僕のように共鳴し、このアニメを支えて今の人気を形成してる…のかな。
だとするならば、人気の理由にも頷けますね。

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