「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚・北海道編‐」第9巻感想

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「るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚・北海道編‐」第9巻の感想です。
ネタバレあります。

アニメ最高だよね

8巻発売時は、メインキャスト発表後くらいのタイミングだったようですね。
随分とお久しぶりの新刊となりました。

さて、アニメですが、毎週楽しませてもらっています。
一体どうなるのかと思っていた「雷十太編」ですけれど、基本的には原作通りに進みましたね。
たったの3話で終わったのには笑いましたが、原作ストーリー協力者であり、アニメのストーリー構成・脚本協力であり、和月先生の奥様である黒碕薫さんが3話とも脚本で参加の気合の入れよう。

原作ストーリーを踏襲しつつも、ラストのアニオリ部分でしっかりと雷十太というキャラクターを昇華されていたのは流石すぎでした。
「人を殺したことも無いくせに殺人剣を謳う小物」だった雷十太が、「人を殺さずに踏み止まれた小物」として終われたのは良かったのではないかなと。
何処まで行っても小物ではあったけれどねw

アニメ2作目の感想はこの辺でやめまして、北海道編第9巻の感想です。

函館決戦

劍客兵器の4人と剣心一行が全面衝突!!!!!
集結シーンは燃えるねぇ。
ということで、9巻はバトルバトルバトルって感じでしたけれど、3つの戦いどれも決着までいかなかったことは、僕としては良かったなぁと安堵したところ。

というのも今回の劍客兵器のメンツは、シリーズの初期から出てきていた「見るからに幹部っぽい」奴らだったからです。
当座のメインヴィランとなりそうな凍座は当然として、奇形な見た目の土居や「ト〇イガン」のヴァ〇シュのそっくりさん権宮剛豪も十二分に最終盤まで残りそうな感じで出てきたものだから、こんなあっさりと倒れて欲しくないなぁと勝手に想っていたのです。

どうせ倒れるのなら、それなりの尺を使って欲しい。
この闘いの行く末がどうなるのか単行本派の僕には知る由もありませんが、少なくとも「それなりの尺」は稼げている気がします。

ではでは、簡単にですが、各バトルの感想を書きます。

左之助&安慈vs土居

土居が鎧で安心したよw
僕も左之と同様に「あんな容姿の人間がいる」と思ってた側だったのでw
初期から比べると奇人変人が当たり前の世界観になったものだなぁとか考えていたw
違って良かったよ。

この闘い、ここまでの僕の一番の驚きポイントは安慈和尚のパワーアップでした。
全身での二重の極みとかまさに「化物」w

京都で左之に敗れた後も、己の本懐を遂げるべく、更に技に磨きをかけていた証左。
「寺の子供達が輪廻転生した時、安心して暮らせるような世の中にする」という信念を貫いた故の極み。

ただ単純に「過去の敵キャラが強くなって味方に付いた」というお約束だけに留めずに、キャラクターとして「強くなるための想いや意図」がはっきりと表現されていて好感度大。
土居に和尚の過去を語らせることで、土井のヴィランとしての悪意も見事に表現されていて、話の構成が上手いなぁと思いやした。

張&鎌足vs権宮&天智

この一戦は、十本刀コンビが敗れたとしても納得しかないんだよなぁ。
どちらも京都編でこれといった活躍見せてないからね。
それなりに強いんだろうけれど、勝てるイメージが湧かないんですよ。

それはそうと、悪vs悪という構図にしてたのは良かった。
「正義に与することにしました」ってガラのコンビじゃないしね。
というか、天然の宗次郎や元は立派な僧侶だった和尚はいざ知らず、他の十本刀は「政府側に意趣替えする理由」が無いんでね。
「正義の為」なんて言われるより「悪」として”仕方なく参戦してやってる”という方が納得出来る。

天智の「使い方」といい、悪党同士の戦いをしっかりと楽しめました。

少し心配なのが、権宮が「雷十太化」しないかどうか。
悪党言いつつ、どんどんと小悪党のようになり、仕舞には小物化していったら嫌だなと。
杞憂に終わると信じたい。

終わりに

終始バトル尽くしの9巻でした。

ねぇ、そろそろ弥彦合流させてよ~。
蝙也とタッグ組んで、権宮と戦って欲しい。

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