この記事は
「金田一37歳の事件簿」第7巻の感想です。
ネタバレあります。
はじめに
おっと。
6巻感想時のトリック推理がほぼほぼ的中。
初めてかもしれません。
そんな訳なので、事件面での驚きとかは特に無かったのですけれど…。
ちらっとハジメが謎を解きたくない理由が顔を見せてきたのかも!!
感想です。
玲香絡みはほぼ確定か!?
2巻の感想で、玲香が過去に関わってるのではないかと書いてました。
うん。
めっちゃ関わってそう。
正直、玲香が「高校生の子持ちだった」という衝撃の事実に耐えられそうにないのですが、さておき。
絶対彼女と彼女の旦那さんの間で何かあったんだこれ。
「助けて」っていうのは、私の彼氏を助けてってことですかね。
玲香の息子が「高校をもうすぐ卒業」ということは、18歳。
今年19歳としたら、身籠っていたのがちょうど20年前。
…え????
「金田一君好き好き」言ってた当時から、玲香は他に誰かと付き合ってたってことだよね…。
なんだろう。このショックな事実は…。おかしいな…。
気を取り直して。
兎も角、ハジメが高校2年のバリバリ「謎はすべて解けた」をやってた頃に、玲香は身籠の身体でなんらかの事件に巻き込まれてしまったと。
その時に、彼女の旦那だか彼氏だかも巻き込まれてしまい、玲香はハジメを頼った。
結果、ハジメ自身が大きな傷を抱えるような(少なくとも20年も経った今も謝罪するほどの)出来事があった…と。
「事件を解いて、不幸になってしまう人」というのは、玲香のことなのか、旦那さんのことなのか。
恐らくは、玲香のことなのでしょうね。
となれば、想定される過去はこんな感じでしょうか…。
旦那さんは何らかの罪…恐らく殺人を犯し、しかし、旦那を信じたい玲香はハジメに「(無罪な筈の旦那を)助けて」と依頼。
好きなアイドルからのお願いに(彼女に彼氏がいた事実にショックを受けつつも)快く捜査に乗り出したハジメ。
しかし、無情にもハジメが辿り着いた真実は、玲香の旦那が犯人であると告げていて…。
逮捕され、20年以上の刑が確定した旦那さん。(執行猶予も付かないほどの罪って相当な気が…)
玲香は1人で息子を生み、芸能界からも、ハジメの前からも去って行った。
ハジメは玲香を深く傷つけたことに罪の意識を感じ、謎解きを拒むようになった。
的な。
遠からずという感じの過去になってる気がするのですが、どうなんでしょう。
もしも、玲香がハジメの推理で傷ついていたのだったとしたら…
彼女は何故異人館ホテルにいたのでしょうか?
ニシンの可能性が高いけど
旦那の逮捕の要因となったハジメを逆恨みした玲香。
どっちから近づいたのか不明ですが、いずれにせよ、高遠とコンタクトを取ることは自然の成り行きで…。
ヘラとしてアポロンの計画を下支えし、最後の様子見で舞台を見に来た。
そう!!
速水玲香こそ、高遠率いる”十二神”の一柱ヘラである!!!!!
と思わせたいのかな?
絶対にレッドへリングだわぁ。
あんなフラワーボックス繋がりで「玲香はヘラです」なんて安易な結びつけをした結末を天樹先生がやるはずないもの。
ただ、玲香が過去に関わっているのは十中八九間違いない。
物語のキーキャラクターとして、今後も出てくるのでしょうね。
(もし玲香がヘラだったら、僕立ち直れない)
久々に重い動機だった。
「オペラ座館 新たなる殺人」の動機もそうだったけれど、これ系(レイプ)は嫌だなぁ。
辛いわ。
というか、件の事件も、今回も「金田一」世界の芸能人ってレイプ魔ばっかりか。
オカジュンに感情移入凄いしちゃいましたよ。
これは、殺人犯しても納得だわ。
そして、史上最高傑作へ
天樹先生は以前も「露西亜人形殺人事件」を最高傑作と評していて、かなり豪奢なトリックミステリに仕上がってましたが、今回もそんな気配が。
ポルターガイストのいくつかは現実でも科学的に根拠が示されていますが、作中のものは全てトリックなのでしょうね。
その内の1つであろう蝋燭の自動発火は…どうなってんだろ。
まさに「オペラ座館・第三の殺人」の逆パターンですが、あの時以上に複雑なトリックなのかな???
ワイングラスは、間違いなく共鳴現象そのものなんでしょうけれど、蝋燭は全く見当もつきません。
この後の殺人トリックにも期待です。
終わりに
いつも以上に書きたいことを書き殴った乱文になっちゃいました。
でも、赦してください。
文才無いのもそうですが、今回は玲香の件が普通にショックで。
結婚してたのは良いけど、きちんとハジメに振られて、年数置いてから結婚とか出産とかして欲しかった。