この記事は
「金田一37歳の事件簿」の妄想記事です。
第1巻発売しますね!!
遂にコミックス第1巻が6月に発売されます!!!
いや~、目出度い!!!
それに先駆けて、ちょっと妄想した事を書きとめておきます。
題して、「美雪は死んでるかもしれない…」です。
以下、本編第8話までのネタバレを含みます。
七瀬美雪の現在
いきなりとんでもない妄想を発しましたが、正確な情報を先ずお浚いします。
ハジメと美雪は、両想いにもかかわらず未だに結婚してません。
それどころか付き合ってすらいない雰囲気です。
別れたのでしょうか!?
流石にこの20年で何もありませんでしたは無い気がしますが。
兎も角、ハジメは都内のブラック企業に就職し、現在は課長を務めています。
上司にいびられ、後輩女子に陰口叩かれる日々。
うわ辛い。
唯一の救いは、慕ってくれてる風の可愛い後輩ちゃん。
「歌島リゾート殺人事件編」では、ハジメの助手的立場を担っています。
どことなくハジメに好意を抱いていそうなのですが、どうなのでしょうか。
僕としては、このまま裏も無く可愛いキャラのままいて欲しいのですが。
まりんの真意は測りかねますが、ハジメが周囲から「金田一少年の事件簿」初期のような扱いを受けているのは確かです。
後期はハジメの名探偵像ばかりがフィーチャーされ、初期のダメダメ感が薄れてましたが、「37歳」になって原点回帰した感じです。
もう完全にアラフォーおやじですね。
若い頃のダメっぷりは可愛げがありましたが、この歳になるともうね…。
鏡で自分を見てるようで辛い。
あ。僕の方がハジメより悲惨だったわ… orz
(無職だもん)
朝は小学生に馬鹿にされ、昼はブラック会社でいびられ、夜になると佐木2号達にくだを巻いて酒を浴びる。
そんな日々を送っていると、たまに美雪からライソで連絡が来ます。
まだ2人の間には繋がりがあるんですよね。
草太が「(可愛い後輩との関係を)七瀬さんにバレないようにな」と牽制してるところを見ると、現在でも少なくとも高校生時代と同等程度の付き合いはありそうです。
でも、進展は無さそう。
何故か。
美雪が忙しいからでしょうか。
佐木2号によると、美雪は今や大手航空会社のチーフパーサーらしい。
世界中の空を飛びまわっているので、ハジメとは簡単に会えない状況だと推察されます。
現在の美雪は、ハジメとは違って大活躍してるようです。
2人はライソで連絡を取り合っているものの、中々昔のように簡単には会えない状況にあります。
これが美雪の判明している状況です。
叙述トリック
さて、話は一旦本編から離れまして、叙述トリックについて説明してみます。
叙述トリックとは!!
自分で説明するのは面倒なので、しっかりした解説文を引用します。
叙述トリックとは、読者の先入観や思い込みを利用し、一部の描写をわざと伏せたり曖昧にぼかしたりすることで、作者が読者に対してミスリードを仕掛けるトリックである。
文章によって与えられる情報から、読者が思い描いていた物語の様相が、一瞬にしてひっくり返る驚きがその最大の醍醐味。
そのトリックとしての性質ゆえに、叙述トリックの仕掛けられた作品は、身構えて読めば叙述トリックであることを見抜くことはそれほど難しくないことが多い。
そうでなくてもあらかじめ叙述トリックが仕掛けられていることを知って読んでしまうと、醍醐味である驚きが失われてしまうため、叙述トリックの作品は「叙述トリックである」ことが最大のネタバレとなる。
赤字部分大事!!
叙述トリックとは、この説明の通り、読者の裏をかいた大仕掛けです。
例えば、こんな感じ。1つ作品名を伏せて例を出します。
物語の冒頭、いきなり男と女のセックス場面で始まります。
激しくも淫靡で濃厚な描写は、それだけでカップルの年齢層を想像させます。
「主人公は若者」。
だって高い性欲を持って、激しくセックスに狂えるのだから。
もうこの時点で作者の掌の上なんですよね。
どこにも主人公の年齢について推測できる箇所は無いのに、先入観から思いこまされます。
以降、若者の物語として本編を追う事になるのですが…。
ここまで書けば種明しは不要でしょう。
巧妙かつ大胆に叙述トリックが仕掛けられていました。
この叙述トリックですが、その性質上、「叙述トリックが仕掛けられていること」を伏せる必要性があります。
参照先に書いてありますが、作品の宣伝文句に「驚き」とか「衝撃の結末」とか「ある仕掛け」等の記述があるだけで叙述トリックであると察しちゃうんですよね。
叙述トリックが仕掛けられている前提で読んじゃう(見ちゃう)ので、驚きが少なくなってしまうんです。
このトリックの肝はココにあります。
読者に叙述トリックを仕掛けていると想像させない事。
これが大事なのです。
ハジメの過去に纏わる謎
金田一耕助を祖父に持つハジメは、これまでIQ180の頭脳を遺憾なく発揮して、数多くの難事件を解決してきました。
自ら探偵を名乗った事も無ければ、率先して謎解きに勤しむという性格でも無い。
しかし、熱い正義感が目の前で繰り広げられる惨劇に怒りを燃やします。
「事件を憎み、人を憎まず」。
その精神で以て、じっちゃんの誇りに懸けて謎を解く。
名乗らずとも、周りからは自然と名探偵の名声を得てきました。
あれから20年。
彼は変わりました。
あの正義感はどこへ行ってしまったのか。
確かに望んで事件に立ち会おうとはしてこなかったです。
毎回巻き込まれて、誰かが無残にも命を取られると、カッとスイッチが入る。
しかし、37歳になったハジメは変わりました。
女性客が変わり果てた姿で発見されても、謎解きをしようとはしません。
何かを恐れるように。
何かを悔いるように。
謎は解きたくないんだと言います。
一体何があったのでしょうか?
(通称)名探偵が謎解きをしたくなくなる理由って何があるのでしょうか。
冤罪?
犯人を死亡(自殺)させた?
じっちゃんの名誉を傷つけた?
2つ目は無いですね。
初期の頃は犯人の自殺は珍しくなかったので。
3つ目は、権利関係でしないでしょう。
一応解決はしてるようですが、改めて蒸し返すようなことはしないはず。
では冤罪とか推理ミス?
冤罪は天樹先生のツイッターで否定されていますし、推理ミスした位でハジメが謎解きしたくなくなることは無いでしょう。
性格上考えにくいです。
じゃあ、何なのか?
「美雪は死んでいる」という妄想
気になるのは、やたらと美雪に訴えかけている点です。
1話では、「お前なら分かってくれるよな…」と呟いてます。
歌島で連続殺人に巻き込まれている最中も同様に美雪に訴えてます。
謎を解きたくない、美雪なら分かってくれるだろ…と。
何故、美雪に語りかけるのでしょうか。
高校時代、ハジメの側には常に美雪が寄り添っていたからと考えるのがスマートです。
きっと「ハジメが謎を解きたくなくなった瞬間」も2人は一緒にいたのでしょう。
だから美雪に理解を求めている。
でも、そうじゃ無かったら?
最初にハジメが歌島でリゾート計画が持ち上がっていることを知った時、あからさまにコメディ調で処理されていました。
敢えてコメディ調なのは、「謎を解きたくない理由」がシリアスなのを隠す為なのではないか。
冒頭から、美雪が生きていることを臭わせています。
ライソでのやりとり。
草太や佐木2号の発言。
彼女が生きてないと有り得ない数々の描写。
美雪が生きているという先入観を読者に植え付ける為なのではないか。
「謎を解きたくない、分かるだろう」と美雪に同意を求めるのは、謎を解きたくない理由が美雪自身にあるからではないか。
僕の推理を纏めましょう。
そう。
今作には、叙述トリックが仕掛けられてるんです!!
美雪が死んでしまっているという事実を隠す叙述トリックが!!
謎を解きたくなくなった瞬間、ハジメは壊れてしまいました。
信じられない事実。
受け入れがたい現実。
逃避しなければ、彼の精神は壊れていた。
それを回避する為に、現実から目を背けた。
近くで見ていた友人の草太も佐木2号も、そんなハジメの「逃避行動」を受け入れてあげた。
彼らは時折、ハジメにライソでメッセージを送ります。
美雪のアカウントを作って。
設定も完璧です。
世界を飛び回るフライトアテンダントならば、なかなか会えないという理由付けにはピッタリです。
全ては、ハジメの心を守るために。
友人の思いやりをハジメは認識してません。
いや、理解することを心が拒否してます。
美雪は今も生きていて、世界を飛んでいる。
そう信じている。
20年前、事件に巻き込まれて犠牲となった美雪。
その苛烈な現実を受け入れたくないから。
「あの時、自分が首を突っ込まなければ…」。
事実は歪曲し、「謎を解きたくない」という気持ちだけが残った。
もう1つの妄想
さて、話が進むとこの妄想に無理があると分かります。
ハジメは「正しく過去に起こった出来事を認識している」節があるからです。
なら、こういうのはどうでしょう。
美雪は真犯人の手に掛かった。
幸いな事に一命を取り留め、救急車で運ばれる美雪。
付き添うハジメ。
必死に恢復を祈ります。
同時に自分を責めます。
謎解きなんかに挑まなければ、こんなことにはなってなかった。
「学園七不思議」の時以上の悔悟がハジメを襲います。
しかし、そんな必死の祈りは通じず、美雪は逝ってしまい…。
ここでハジメの脳は現実逃避をします。
「自分が謎解きを始めたから、美雪は襲われた」という逃避を。
まだ生きてるんだ。
美雪は生きてる。
そう信じ込んでしまったハジメ。
居た堪れなくなった佐木2号達は、その「逃避」に乗って上げることで、ハジメを守った…。
終わりに
どんだけ美雪を殺したいんだ…。
いや、違うからね。
誤解だ。
絶対にあって欲しくない展開。
こんなことになったら、「Angel Heart」の時以上の大炎上になりそうですし、個人的にも絶対に嫌。
あくまでネタとして受け止めて下さい。
すみません。
それにしても、37歳の美雪か。
どうなってるんでしょうね。
早く出て来て欲しいな。
そんで、まりんとの新・三角関係に発展して欲しいですw
「金田一37歳の事件簿」2話。まさかの乳首券発行に青年誌移籍の真髄を見た。流石だ。だが僕は騙されんぞ。エロシーンと思わせての最大の伏線と見たね。右胸にある特徴的な2つのホクロ。これが犯人特定の根拠になるんだろう。謎は全て解けた‼(まだ何も起こってない)
— カニメガネ (@kanimegane) 2018年2月13日
↑これ、当たってると良いな。
わくわく