この記事は
「金田一少年の事件簿」道枝版第7話の感想です。
ネタバレあります。
1クールだったかぁ
史上最大のスケールっていうから2クールくらいやってくれるのではと密かに期待してたんですけれどね。
同枠で「真犯人フラグ」が2クールやってたから、不可能では無いのかなって。
普通に1クールなのね。
ということで、残り数話?
寂しいなぁ。
さて、第7話「金田一少年の殺人」解決編の感想です。
あぁ…うん。
キャスティングに左右されてしまった悪いパターンだったかぁ。
まぁ、仕方ないよね。
どうしたって、こういうことはあるよ。うん。
都築役が戸塚さんに決定。
と同時に2つの「原作改変」を余儀なくされてしまったと。
1つ目が、真犯人の決定的な証拠(と言っても裁判で決め手になる訳では無いけれど)となった「老眼鏡」。
30代で近眼用と老眼鏡を持っているのはおかしいということで、両眼鏡は橘のものを拝借したと。
ただ、これは中々に上手い改変だったと感じました。
作中で言及こそ無かったですけれど、現場にあった被害者の眼鏡を容疑者が掛けていたと証明できれば、これは決定的な決め手となります。
だからこそ、「老眼鏡を捨てられない状況」を生み出して、都築が最後まで橘の老眼鏡を持っていることに出来ていたら良かったのに。
そこまで踏まえて全体的に改変して欲しかったですが、流石に無理かw
クローズドサークルものだったら出来たかもですけれど、ロードムービー的な要素が濃い事件でしたからね。
2つ目は、誰のために犠牲を払ってきたのか。
原作は小学生の娘でしたけれど、今回は恋人に変更。
これはそのまま原作通りも行けた気もしますけれど、拙い子役呼ぶよりかは良かった…のか?
余談としては「堂本版」の娘役は2代目美雪役の鈴木杏さんでしたね。(有名なエピソードですねw)
娘の為か。
恋人の為か。
どちらの方が感情移入できたかは人それぞれかな。
個人的には悪くなかったとは思います。
なにはともあれ、どうにかこうにか脚本は苦慮して、原作の原型を留めるように努めてくださっていたのかなと。
とはいえ、少なくとも「現代ならではの解釈」とは言えないので、総じて良い印象は持てなかったなぁ。
容疑者絞り過ぎてほぼ一択だったことも含めて、このエピソードは個人的に第5シリーズで一番良く思えなかったですね。
現代的解釈は1つだけあった
批判ばかりしてもつまらないので、きちんと現代解釈されていた点についても触れます。
「空砲を撃て」のメッセージ。
原作ではポケベルで打つと「空砲を撃て」となる数字の羅列を書いたメモを、明智警視が拾い上げてハジメの三文芝居に乗ったものでした。
前回の感想でも触れたように、現代ではポケベルがサービス終了している為、同じことは出来ません。
それでどうするのかと思っていたのですけれど、原作にはいない子役を登場させて再現されていましたね。
少年にメッセンジャーをやらせるなら「空砲を撃て」とそのまま書いたメモを渡してもらえば良かったのではという詰めの甘いところもありましたが、まぁ、及第点でしょうか。(偉そうなw何様なんだ僕は。結局批判してるし)
そうそう。
この少年役の子もジュニアなんですってね。
初のドラマ出演。
記事で知った時に棒読みなんだろうなぁと思ってしまったのですが、なかなかどうして堂々とした演技でしたね。
少なくとも棒読みには聞こえなかったし、自然な演技に思えました。
ぶっちゃけこのエピソードで一番良かったとこなんじゃないかなw
次回は…
今回批判ばかりなのは、言い訳させてもらうと、それだけ期待してるからなのであって。
道枝さんの「金田一少年」は、今回だけで終わらずに続いて欲しいと思ってるんですよ。
折角の新シリーズなのだから。
「次」に繋げて欲しいから、クオリティも高いことを望んでいて…。
故に落胆が先に来ちゃいました。ごめんなさい。
あ。
ドアのトリック、クソ真面目に再現されていたところは凄く良かった。
うん。これは本当に良かったです。
次回は「首狩り武者殺人事件」。
何故かタイトルまで堂本版を再現してしまって笑いましたw
堂本版では飛彈を舞台に出来なかったからという理由がありましたけれど、今回もなんだろうか?
そこは嘘でも飛彈地方ってことにしておいて欲しかったw