はじめに
17年振りの小説が、まさかのジュブナイル小説。
「青い鳥文庫」って初めて買いましたよ。
ちょっと、恥ずかしかったよオジサン。
小学生が大勢集まってる場所に、子供を伴わないオッサンが1人で分け入って、本を1冊取る。
たったそれだけのことなのに、妙にこっぱずかしかったです。
小学生たちの好奇の目が痛い。
え?
誰もオッサンのことなんか見ちゃいないって?
そんな本当のこと言っちゃいけません。
オジサンのナイーブなガラスのハートが傷つきます。
という訳で、発売前日に知った小説を早速買って読みましたので、感想です。
一応事件の核心に触れることはせずに書きますが、完全にネタバレを防止される場合は、この先を読まないで下さい。
感想
小中学生向けの「青い鳥文庫」なので、事件の内容もそれに沿ったような内容でした。
所謂、非殺人ミステリってやつですね。
「金田一」らしさはそんなに無くて、機械的トリックが多く、非常に分かり易い構成になっていました。
子供にも「コナン」がウケているので、殺人ミステリでも良い気はしますが、それやると本編と矛盾が生じるので出来なかったのかなと。
(一応はじめが公式に殺人を扱ったのは、「オペラ座館」が最初のはずなので)
ジュブナイル小説らしい簡単目だけれど爽やかな後味のミステリになっていたかな。
子供向けのテーマもしっかりと織り込まれていましたしね。
本文は、美雪視点で書かれていて、その辺新鮮でした。
既にこの頃からはじめを意識してたのね。
とまぁ、簡単ですが、こんな感じで。
纏めますと、まぁ、熱烈な「金田一」ファンかお子様しか受け付けない小説かなと…。
ミステリ弱めで、オリジナルキャラもそんなに立ってないですし^_^;
純粋な小説としての面白味はそんなにないかもです。
終わりに
続刊するみたいですが、どうなんでしょ。
同じような方向性で続けるのかな。
イブニングの方が37歳という設定(誰得なんだ…)みたいなので、小学生編とオッサン編を同時展開していく予定なのかもですね。
それにしても、もう少し本格要素を強めても、子供は付いていけるんじゃないかなと思ったり。
うん。
とっとと「マガジン」に戻って欲しいぞw