この記事は
電子書籍Kindle体感記事です。
アイマスの漫画が面白くて、得をした(笑
はじめに
今まで電子書籍は興味ないと言っておきながら、先日ひょんなことから手に入れてしまった電子書籍端末。
てなわけで、今回初めて電子書籍に触れてみた感想なんかを書いていきます。
どうせなので、漫画に特化して書いてみます。
端末
僕が購入したのは「amazon」から発売されています「Kindle Paperwhite」です。
無料で3Gが使えるという3Gモデルでは無くて、wi-fi版にしました。
wi-fiを選択した理由としては、3Gはくっそ遅いからですね。
amazonで使用している3Gはドコモ回線を使用しており、日本全国で、しかも永年無料で使えるというのがウリになっていますけれど、実際遅いですよね。
僕はauのスマホでしか3G回線には触れたことがありませんが、まあ大して差は無いでしょう。
偶々wi-fi環境も揃っていたので、わざわざ遅いと思っている方にはせず、安価なwi-fi版を選択しました。
(僕が無知で、実はドコモの3G回線は滅茶苦茶早いのかもしれません。)
また、
コミックなど一部大容量のファイルやパーソナルドキュメントは3G接続でダウンロードできません
という但し書きが有った為、意味ないじゃんという事で選ばなかったという事も併せて記しておきます。
通信回線
今回使ったのは、UQ-WiMAXです。
僕の住んでいる地域では、WiMAX実測スピードマップによれば、大体22Mbps位らしいです。
因みにこの速度が「上り」(送信速度)なのか「下り」(受信速度)なのかは不明www
受信速度では無いと意味ないのですが、まあ、上りも下りもこれ位…なのでしょうか。
対象コミック
今回購入したのは、月刊コミックレックス連載の「THE IDOLM@STER」第1巻。
- 作者: まな,高橋龍也
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/03/27
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (12件) を見る
作画担当はまな氏。
調べたところ、新人さんなんですね。
はっきりいって、滅茶苦茶上手いです。
どうやらアニメ版を下敷きにした「アニメ版のコミカライズ」という位置づけの漫画らしく、アニメ版のキャラデザに忠実と言いきっても良い位。
とはいえ、僕はアニメ版を1話しか見ていないので、ファンの厳しい目から見るとまた違ってくるのかもですが。
ただ、そんな「アニメ版アイマス」初心者の僕でも、すんなりと内容に入っていけます。
基本各キャラにスポットを当てた連作短編という形式を取っている為、アニメのストーリーを知らなくても問題無かったりします。
キャラ一人ずつに「当番回」があるようなので、キャラを知らなくても問題ないですしね。
何も知らなくてもとっつき易く、丁寧な絵と分かりやすい物語。
非常に良い作品をチョイス出来たな〜と嬉しく思います。
これは、このまま買い続けたい作品ですね。
さて、このコミックスですが、kindle版の容量は170ページで23690KB(約24MB)。
同時に購入した例えば「僕は友達が少ない CONNECT」が261ページで2056KBなので、漫画のデータ量の大きさが概ね伝わるんではないでしょうか。
小説の10倍以上の容量な訳です。
ダウンロード
書籍の購入は至って簡単。
kindleからamazonアカウントを使ってログイン。(当然回線が繋がっていないと、ログインできません)
準備はこれだけ。
あとは、パソコンからでもkindleからでも、1クリックで購入できます。
簡単すぎて、買い過ぎちゃうから注意です。
今回僕は合計4冊も買ってしまいましたから(汗
単価が安いとはいえ、ちりも積もればなんとやら…。気を付けねばならない点です。
購入すると、自動的に端末にダウンロードされる訳ですが…。
ここで重要な点は、ダウンロードに要する時間ですよね。
amazonのkindle購入ページでは、約60秒となっていました。
但しコミックなど容量のデカイ本は除くと書かれています。
実際どうだったか。
時間こそ測った訳ではありませんが、「THE IDOLM@STER」第1巻も「僕は友達が少ない CONNECT」も体感のダウンロード時間は殆ど同じに思えました。
どちらも、1分かかった程度でしょうか。
ストレスフリーでダウンロードは完了しました。
ページ読み込み・送り
ページ読み込みですが、本を選択して、ページが表示されるまでが最も時間が掛かりますね。
それでも10秒とかかな。
ページ送りに関しては、タッチとほぼ同時に変わります。
電子インクの仕様で、一瞬だけ画面が白黒反転しますけれど、本当に瞬時なので然程気になりません。
タッチ反応も実に良くて、紙を捲るのと感覚的には大きく変わらないと思います。
読みやすさ
これはkindleも公式で謳っている点ですので、問題無くという感じ。
電子書籍端末で漫画を読む際は、どうやら黒インクの濃さが大事らしいです。
端末によっては、薄く滲んだように表示される事もあるらしく。
その点、しっかりと黒が表示される為、見やすいです。
細かく小さい作者の手書き文字なんかもはっきりと読み取ることが出来ます。
写真では伝わり辛いですが、響の台詞が一部書き文字になってます。
こういう細かい点も明瞭に表示されるので、きっちりと読めます。
kindleには、漫画を読む際の機能としてパネルビューというのがあります。
Kindle Paperwhite(wi-fi版、3G版共に)は、最先端のディスプレイ技術と最高レベルの画素数でコミックの文字も絵も美しく再現します。
また、コミック用に開発されたパネルビューに切り替えると、画面が拡大パネルで表示され、パネルやコマごとにスムーズにコミックを読み進めていくことができます。
下の画像のように、ピンチアウトやピンチインで、自由に拡大縮小を行える機能です。
が、この機能は正直不要かなとw
漫画って確かに一コマずつ目で追って読むものですが、拡大するようなものではないですし。
拡大するとその分次のコマを読むのにドラッグしなければならず、そのドラッグ中は画像が荒く表示されたりと、色んな意味で良い点が見受けられません。
標準の状態で十分な可読性を持っている為、わざわざ拡大する事は無いのかなと感じました。
結論
そんな訳で、kindleでは、漫画をストレスをほぼ感じる事無く、紙と似た状態で読む事が出来ました。
これは「紙至上主義」を掲げる僕には大きな事。
認識を改めないといけないのかもしれません。
勿論通信環境などによって違いは見て取れるでしょうし、可読性なども個人差があります。
こればかりは、自分で体験してみないと何とも言えない事ですので、断言こそ避けますが…。
個人的にはアリかなと思えました。
但し…。
やっぱり漫画を読むには、まだまだ紙には敵わないよねという点があります。
紙ならではの演出を発揮できないという弱点
webコミックと電子書籍媒体で読む漫画。
最大の違いは何か?
同じ…では無いんですよね。
……
電子書籍全般に言える事ですが、表示されるのは1ページ分なんです。
当たり前?
デジタル上ではそうかもしれません。
けれど、紙で読まれる事を前提で描かれている殆どの漫画にとっては、当たり前ではありません。
漫画というのは基本的に、2ページごとに画面構成を考えて作られています。
右のページと左のページ。2枚一組として、ネームが切ってあり。
それを活用した演出が随所に散りばめられています。
例えば、ページを捲った際に読者を驚かす手法。
左ページの内容で、読者に先の展開を敢えて予想させ、ページを捲った次の(右)ページで、その予想を外す展開を描く。
この類の演出も盛んに取り入れられていて、これも基本は「2ページ一組」から来てるものと思っています。
まあ、でも、1ページごとに表示される電子書籍でも、この演出効果は損なわれないかな。
なので、これはそんなに問題では無いです。
問題なのは次。見開きですね。
2ページいっぱいに亘って描かれる大ゴマから、横に細長いコマ等々。
ページを跨いで一つのコマとして描かれる手法が当たり前に使用されています。
当然ですが、今回購入した「THE IDOLM@STER」第1巻にも散見されていました。
これは、2ページ分いっきに画面に表示されないと意味を成さない演出の一つです。
特に下の様なコマ割りだと、1ページずつしか表示できない電子書籍には厳しいです。
左ページの台詞2のように、見開きコマの左ページ側に台詞があったりすると、「漫画を読む順番」も1ページ毎の表示だと守れなくなります。
ネット上で公開されているwebコミックの多くは、紙と同じような構成で読めるようにデータが工夫されています。
しかし電子書籍の本では、データ自体が、1ページ毎にファイル化されている事が多いと思われるため、なかなか実現が難しそうです。
サイズの問題もありますしね。
タブレットになると、サイズの問題はクリアできますけれど。
i-padでwebコミックを読んだことがありますが、その時はi-padを横向きにして読む分には、何の問題もありませんでした。
4コマ漫画など、見開きを使用しない類の漫画には問題ない点ですが、そうじゃない多くの漫画にとっては「まだ紙には勝てないかな」と思えてしまう点ですね。
読みたいシーンへの遷移がやや手間
もう一つ些細な点でありますが、読みたいシーンに即座に行けないという点でしょうか。
紙では、ページを捲って行けば辿り着けるのですが、電子書籍だとそれが大変。
kindleには、画像のようにページ遷移機能が用意されているのですが、ちょっとした手間がかかります。
何ページ目なのか。または、何話なのか記憶しておく必要があるからです。
読みたいシーンに辿り着く速度は、断然紙の勝ちかなと。
ま、これは本当に些細な点ですので、気にしないという人の方が多いと思います。
自炊に関して
そうそう。
自炊についても、雑誌から仕入れた事を自分用メモとして書き残しておきます。
自分でスキャンした本を読みたい場合ですが、雑誌には「楽天KOBOでしか出来ない」と書かれてました。
が、方法はあるようですね。
以下参考リンク。
「Kindle Paperwhiteで自炊(PDF化)した本を読む手順」(「お前は今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?」さん)
昔コミックボンボンに連載されていた「ウルトラマン超闘士激伝」とかを自炊した自分。
(当時は完全版として復刊してくれるなんて夢にしか思えなかったので)
今度試してみようかな。
これは面倒臭いという人は、もっと簡単な方法があります。
雑誌からの受け売りですけれど、kindle専用のメールアドレス宛てにファイルを送ると、自動的に最適化してくれるそうです。
専用メールアドレスはkindleで確認できますが、基本的に
(登録した自アドレスのアットマーク前までの文字列)@kindle.com
みたいです。
これも変換できるファイル形式が定まっているようなので、何でもかんでもOKという訳では無いみたいですけれど。
まとめ
今回生まれて初めて電子書籍を体験しました。
その結果として、抱いていた抵抗感は、わりと拭い去れたと思います。
本当に初めての体験なので、例えば、他の端末や過去の端末と比べてどうだったのかとかは書けません。
過去との比較は出来ない為、どうしても紙との比較にならざるを得ない。
だから、まだまだ紙には及ばない点が目に付いてしまう物の、それでも、「使い続けられる」・「使い続けたい」と思うには十分でした。
参考サイト一覧
Kindle Paperwhite 3G : amazon.co.jp
WiMAX実測スピードマップ
新連載「THE IDOLM@STER」 アニメ版のアイマス漫画が満を持して登場 : 大炎上さん
大炎上さんの記事に載っているような綺麗なカラー扉。
Paperwhiteはモノクロ表示なので、美麗なカラーは堪能出来ません。