はじめに
「キルラキル」が面白い。
どこか懐かしい感じで、なによりアニメーションとして見ているだけで面白いんですよね。
話は二の次と言うと失礼ですけれど、楽しいハチャメチャなアニメーションを全面に売り出しているように見えて、そこが凄く僕の感性にフィットするんです。
で、ネットで感想とか見てると「昭和っぽい」というのが多い気がします。
永井豪先生の作風に近いというの感想もあって、あ〜確かにと思っているんですが、実際どこから「昭和の香り」を感じてるんでしょうね。
短めに一見解を。
今年初めに書いた「たまこまーけっと」の記事の二番煎じだけれど気にしないw
作風
1つは、作風と言うのかな。
全体から漂ってくる熱さですよね。
「熱血」という言葉がしっくりきます。
1話だけしか見てませんが先日まで再放送していた同スタッフの「グレンラガン」から脈々と受け継がれている要素ではないでしょうか。
この「熱血」という単語を聞くと、どうしても70年代とか80年代を想起しちゃいます。
せいぜいが90年代前半ですかね。「熱血最強ゴウザウラー」!!
兎に角、昔は「熱いアニメ」が多かった。
最近はアニメとか関係無しに「熱血」なんて古いって感じになってますよね。
一部のロボットアニメ等で頑張っているくらいで、やはり少なくなってきてる印象です。
全面で熱血を謳っている事。
懐かしさ、昭和っぽさを感じる点かもしれません。
漫画的誇張を取り入れたアニメーション
でも、最も大きいのはやっぱりアニメーションかな。
目に付くのが、漫画的誇張表現の多さ。
代表的なのが、大怪我を負っても直ぐに元通りに戻る点ですね。
顔をボッコボコに腫らしても、すぐにケロッと治っちゃう。
ギャグ漫画等でよく用いられる現象ですけれど、これを多用しています。
特にヒロイン(なのかな?w)の満艦飾マコに対して。
割と可愛い顔をしてるのに、関係無しに顔をボッコボコにされてますw
本人気にする素振りすら見せない点に、この事をギャグとして描いている事が窺えますけれど、ギャグにしてもこういった描写はやはり「懐かしい」んですよね。
90年代後半になって「萌え」というものが一つの大きなジャンル(というと語弊がありそうですが)を形成。
この手の作品は一般的に「女の子を可愛く描く事」がポイントなので、基本的に崩した顔って無いんですよね。
あったとしても「アイドルが見せる変顔」レベル。
「可愛さ」だけは失わない様に気を使われていると思っております。
これは「萌え作品」以外にも言えるんじゃないかな。
漫画的誇張が加えられた表情ってなかなか今のアニメではお目にかかれない気がしますね。
また、リアリティというものをシナリオ面にしてもアニメーション面にしても大切にしてる節が最近は特に感じます。
マコ(の中の人)繋がりで言えば「たまこまーけっと」は、このリアリティを一先ずは横に於いてシナリオ面を構築されていた印象を持ち、故に懐かしさを覚えたのですが、今作はアニメ部分で同じ事が言えそうかなと。
漫画的誇張を取り入れたキャラの動きやギャグ、表情のバリエーション。
それを全面に活かしているから懐かしさを覚えるのかなって。
そういう面が僕自身は懐かしさよりも面白さに繋がっているんですけれどね。
終わりに
個人的には「昭和」というより、流子がそのうち
「颯爽登場!!銀河美少年」とか言いださないかドキドキしてます。