はじめに
電子書籍と紙の本の関係について、過去に僕も触れてみましたが、改めてその関係を知って絶句しております。
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簡単にですが、大事な部分を抜き出してみます。
1の「なぜ、発売直後の売上げをそこまで重視するのか」については、書籍の刊行点数が近年過剰に増加していることが根本的な原因です。
「新刊を電子書籍で買うことで、作者を応援できるかどうか」については、残念ながら現状ではほとんど効果はありません。正直、電子書籍の売上げは、営業や編集といった現場サイドの眼中に入ってないのです。
出版社としては各単行本、ひいては作品全体の成功/失敗の判断は、あくまで紙媒体での収益で計っているのです
顕著な例が、電撃文庫のKindle版です。
ご存知の方も多いかと思いますが、紙の本の出版より1~2ヶ月遅れでKindle版が発売されています。
これは僕は最近「エロマンガ先生」の新刊を買う時に知ったのですが…。
一例を取ってみますと
「天使の3P!×10」の紙媒体が7月7日発売なのに対し、kindle版は9月9日発売となっております。
当然現時点ではダウンロードできず、予約販売という形になっています。
楽天KOBOでも同じなので、全ての電子書籍で統一されているのでしょう。
電撃文庫側でコントロールしてると思われます。
これは、まさに「電子書籍が重視されていない」ことを表しています。
ただ見方を変えると「故に、作家を守っている」ことにもなるんですよね。
初動売り上げは紙の本の売上で決まっているから紙でしか買えませんよという取組なので。
電子書籍ユーザーには厳しい措置ですが、作家側に立ってみると致し方ないのかもしれません。
ただ、このままの状態が続くと電子書籍ユーザーにとってはちょっとなぁとなります。
電子書籍買ってるけれど
僕はなんだかんだ言いつつも電子書籍を愛用してます。
紙の本が大好きで一番なのは事実ですが、電子書籍も買っています。
やはり便利なんですよね。
保管スペースがいらないので、考えずに買えるというのは最大のメリットでしょう。
タブレットや携帯だと漫画は読みませんが、パソコンで閲覧できるというのも大きい。
僕は漫画はパソコン。
ラノベ、小説はタブレットと分けて使っています。
今のところ漫画は基本紙の本で買ってるのですが、今後は分かりません。
やはり本棚のスペース的に限界があるので、徐々に電子書籍にシフトしていくかもしれません。
そうすると、発売日がずれるのは痛い。
1週間2週間ならまだしも、2ヶ月はキツイです。
だったら紙で買っちゃいますよ。
僕は紙であろうと電子書籍であろうと、代金は作者に支払っているという感覚で出しています。
作者に還元し、「面白い本をありがとうございました」というお礼のつもりでいる。
だから、電子書籍が作者の為にならないというのは、悲しすぎます。
終わりに
こうなると、出版社にはそろそろ本腰を入れて見直しに入って頂きたい。
上記記事で触れられている自費出版。
ちなみに著者が自費出版という形で電子書籍を刊行するAamazonのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)では、35%から最高で70%の印税率になります。
Amazonは著者に無断でゼロ円販売するという暴挙を犯しているようなので、やはり出版社と作家の間での契約改善が一番だと思う。
参考:Amazonで佐藤秀峰氏の作品が勝手に無料化されロイヤリティが支払われないという事件が発生し作品名を変える事態に – Togetterまとめ
電子書籍でも紙の本と同等の扱いにして欲しいなと。
難しい問題がいろいろありそうですけれど、クリアーになってくれればと切に願います。