この記事は
「ONE PIECE」の考察記事です。
ネタバレありますのでご注意下さいませ。
はじめに
「ONE PIECE」最大の謎というと何になるのでしょう。
多くの謎を秘め、それが作品の魅力でもあるのですが、中でも気になるのは「世界史」に関してです。
あの世界で、過去一体なにがあったのか?
世界政府がひた隠しにする闇の歴史とは。3つの古代兵器の意味とは。
Dの意志とは?
そして、ひとつなぎの大秘宝とは何か???
全て、この歴史が判明すれば、数珠繋ぎに分かっていく事な気がします。
「ONE PIECE」というタイトル通り、全ては繋がっている筈です。
という訳で、超妄想記事!!
ワンピ世界の歴史を考えてみました。
以降、長すぎる妄想文をお届け。
900年以上昔
「ONE PIECE」名物というと、其の1つは扉絵連載。
毎度毎度脇役や敵キャラなどに焦点を当てて、一つのサイドストーリーを絵だけで語る扉絵連載。
これの面白い所は、必ずといって良い程後々の本編に関わってくる事ですね。
コビメッポの話とか、ハチの脱走話とか。
そんな中で、一つ興味深いエピソードがありました。
空島の支配者である神エネルが主役の「エネルのスペース大作戦」です。
ググったら、大きな画像で全話載せてるブログがあったので一応リンク張ります。
ここで着目すべきは、大昔の月に文明があったという事実ですね。
ビルカという名前の都市が月にはあったようです。
そう。あの世界には、宇宙人が存在しているのです。
そんな月星人達は、どうやら相当な科学力を有していたらしく、資源が乏しくなった月から青色の星に飛んだようです。
“青色の星”とは、当然ルフィ達のいる星でしょう。便宜的に以下、地球と称します。
そう言いきれる理由が、ツキミ博士の作ったロボット達。
月に眠っていたロボットに瓜二つ。
これは「たまたま似たデザインだった」というより、博士が月のロボットから着想を得ていたと考える方がスマート。
博士が月星人の子孫だったのか。地球で月のロボットを見つけたのか。(設計図を見たのか)
その辺は不明ですけれど、何らかの繋がりがあって、必然的に同じデザインになったと考えます。
以上より、ビルカの人々は、地球で一つの文明を築き上げた。
これは事実として認識していいかと思われます。
これが全ての始まりだったのではないでしょうか。
空白の100年〜800年前
やがてビルカの人々は、地球に一つの王国を作ります。
そんな王国の中の一つの都市が、黄金都市シャンドラ。
そこで持ち前の科学力を以て大きな繁栄を築いたのでしょうね。
だが、それを良しとしない人たちが居た。
言うまでもなく地球人です。
元々、地球には人がいて、それなりの文明を築いていたのでしょうね。
何故なら、暦があるから。
287話で、海円歴という暦が登場します。多分探せばここ以外にも出て来てると思われますが…。
兎に角。今から400年程前の時点で1122年となっており、これより900年以上前にも既に文明があった事が証明されます。
そんな地球人達。
翼を持つ異形の姿をした人々に恐れ戦いたのかもしれない。
自分達には無い不思議な力(科学)を欲したのかもしれない。
遂には2つの勢力の間で大きな戦争が起こった。100年にも及ぶ大戦争。
この時、地球人が持ち出したのが3つの古代兵器。
ポセイドンが地球産としか思えない人魚であったから、月側が作った訳では無いと思うのです。
兎も角、ポセイドン、ウラヌス、プルトンを用いた地球側は月側を圧倒。
勝利を収めるに至る。
ただ、この勝利は、世界に大きな変革を齎してしまった。
元々地球には巨大な大陸が一つあったと思っています。
それがこの戦争によってレッドラインとその他の多くの小島に分かれてしまった。
元々一つであった大陸がバラバラになったからといって、世界中に拡散するのはオカシイと思えるかもしれない。
けれど、これもそんな事は無いと思っています。
この地球上の島々は恐らく全て(グランドライン以外の島々も)磁気を有していると思われます。
磁気には当然陽極と陰極があり、互いに引き合う引力と離し合う斥力を有する。
これが元々一つの大陸であったと僕が思いこんでいる理由なのですが、これこそ、多くの島が世界中に散り散りになった理由にもなっているんじゃないかなと。
新世界の島の特徴として、”島の磁力が変化する”というものがありました。
島の磁力をも変える程の異変が起これば、その磁性をも変わるという事実。
古代兵器の力でバラバラになった島々は、その異変で磁性にも変化を及ぼした。
陽極の島と陰極の島が同極同士となり、島間に大きな斥力が働いて、海の上を島が移動した。
考えるだにホラーな光景ですけれど、そういう事が起こって、一つの大陸から小さな島々に分断・世界中に四散したのではないかな。
やがて磁性は元に戻るようですしね。
まあ、ちょっと無理がある妄想かもですけれど、そんな訳で勝つには勝ったけれど、大きな傷を残した。
やがて勝者である地球軍は、月側の科学力を乗っ取ると世界政府を樹立。
この戦争のあった100年間を封印し、秘密を探ろうとした者を極刑にしていくことになった。
今から800年程前のお話。
また、魚人や人魚を迫害し始めたのも、恐らく同様の理由なのでしょう。
古代兵器の存在自体を隠ぺいしたい政府としては、兵器の一つである人魚姫が衆目から目立つのを避けたかった。
少しでも人々の目から隠すため。それだけの為に人魚・魚人族を迫害し始めたのかもしれません。
尚、この100年後。今から700年程前。
天竜人の命で、謎の橋の建設が始まった。これについては後述します。
さて、地球側に負けた月の方はどうなったのか?
ほぼ全滅に近い打撃を受けたのではないかと推測してますが、なんの根拠もないです。
少なくとも「彼らが持ち合わせていた科学力は完全に失われてしまった」筈です。
そして、彼らは2つの者に分かれたんじゃないでしょうか。
地球から撤退を図った人々と地上に残った人々に。
撤退した人々は、風船を使って月へと帰ろうとした。
月の壁画にも、風船のようなものを持っている古代の月星人の姿が写っていますし、同じようにしたんじゃないかな。
その途中、偶然にも積帝雲に辿り着いた。
そこに腰を下ろすことを決め、月と同じ名前のビルカを建国したりして、以後400年間空で過ごす事に。
もう一方の地上に残った者たちは、先ずポーネグリフを作り出した。
世界政府(地球側)がしでかした大罪を綴った歴史の真実を、誰にも破壊できない石に彫り、なんらかの手段を用いて世界中にばらまいた。
恐らく人力で、ばら撒いたのかなと思う。
ジャヤ(シャンドラ)を拠点にして、世界中に散り散りになった。
残った者は、シャンドラを守るべく、長い年月を過ごした。
科学力を失った故に、彼らの文明は酷く退化してしまったけれど…。
こうして空に逃げた人々と地球で歴史を守る事を選んだ人々に分かれて、400年間の時が流れた。
400年前
今から400年前。(これは”作中の2年前”から見ての時間です。”現在”からは402年前という事になるのかな)
海円歴1122年5月、一人の冒険家がジャヤに辿り着きます。
モンブラン・ノーランドですね。
ここで、一つの事実を記しておきます。
第290話で、大戦士カルガラがこのような事を言っています。
世界政府が興ったのが800年前。
その直前の100年間が空白の歴史であり、このセリフは400年前のもの。
シャンドラ(を含む王国)が世界政府と戦っていたと考え、滅ぼされたとすると時間的にも符合します。
話を戻します。
疫病から島を救ったノーランドは、カルガラらと親交を結んだものの、しかし、再会は果たせませんでした。
ノーランドが最初にジャヤに上陸してから4年後。海円歴1126年。
突如起こった突き上げる海流(ノックアップストリーム)によって、ジャヤは天高く舞い上げられ…。
これまた偶然にも積帝雲の上に乗ってしまった。
ここで皮肉な事が起こった。
かつて同胞だったジャヤの人々シャンディアと400年前から空島で暮らしていたビルカ出身の者とで、大地(ヴァース)を奪い合う血の歴史が始まってしまった。
スカイピアはこうして出来上がったのではないでしょうか。
Dの意志
正直”D”が何なのかは全く分かりません。
ですが、彼らは皆、月星人の子孫なのではないかな?
先程、ポーネグリフは地上に残った月星人によって世界中に広められたと推測しました。
その広めた月星人達は、石を残した後、地球の至る所に根を下し、現地の種族と混じりあった。
やがて彼らの血は薄くなり、子孫から”羽”が消えていくも、月の証として”D”の名だけが受け継がれていった。
そう思っていて、世界政府はそれを認知している。
だからこそ、彼ら”D”の意志を煙たがっているのではないか。そう考えています。
この事実に(世界政府誕生後の)歴史上唯一辿り着いたのが、ゴール・D・ロジャー。
そこに辿り着きそうになったのがオハラの科学者達。
共に、世界政府の闇に触れてしまったが故に処刑された。
そうなると、ロジャーの遺した「大海賊時代」を告げた言葉も疑ってかかるべきですね。
「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ… 探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
ひとつなぎの大秘宝
ラフテル。
ひとつなぎの大秘宝―ワンピースが眠ると言われているグランドライン最果ての島。
でも、その存在は非常にあやふやです。
何故ロジャー以外に到達出来るものが居ないのか?
四皇は新世界で何をしてるんだって話ですよねw
一向にラフテルを目指している気配がない。
若しかしたら血眼になって探しているのかもですが、それでも見つからない。
見つからないのならば、それは無いと考えるべきなのでしょう。
ググると、色々と面白い考察が散見されます。
その中で一つしか読まなかったのですが、そこがかなり面白かったです。
ご紹介。
「ラフテル島の場所の謎ネタバレ」 ONE PIECE ワンピースネタバレ白書さん
“ネタバレ”となってますが、本編でまだ明かされていない事に関するブログ主さんの考察なので、ネタバレを気にせずに読めます。
オーズの部分とか、かなり納得するものがあり、事実なんじゃないかとすら思えてきます。
今連載中の「パンクハザード編」で政府が巨大化実験をしているのも、真の狙いはここにあるのかもしれないですしね。
まあ、政府がラフテルを見つけて何の意味があるのかという疑問こそ残りますが。
ただ、今回の僕の考察は少し違っていて。
リンク先の考察を否定する訳ではないですが、ラフテルはやっぱり現存しないと思うのですよ。
少なくとも地上には。
ラフテルが古代王国の島であるというのは、僕自身賛成です。
そう思います。
ジャヤはかつてラフテルと呼ばれていた‥のかもしれません。
そうすると現在ラフテルは空にあるという事になります。
若しかしたらジャヤの髑髏のような地形の左目の部分。
ここにも陸があり、その上にもう一つ都市があったのかもしれない。
シャンドラとは「髑髏の右目」という意味だという事は明かされていますし。
「髑髏の左目」という名前の都市があったとしてもおかしくなく、その古代都市を有する島をラフテルとしているのかもしれない。
でも、誰も見つけていない以上は、やっぱりそれは可能性としては低い。
兎も角、ラフテルは今は存在しない。
存在しない島に上陸など出来ない。
ならば、ロジャーは何故そんな嘘を吐いたのか。
それが”D”の意志なのではないかな。
ひとつなぎの大秘宝とは、リオ・ポーネグリフに記された「滅ぼされた月の王国(ラフテル)」の事であり、”D”の意志とは、その復讐。
「秘宝」という分かりやすい喩えにしたのは、人々の冒険心・野望などを駆り立て、一刻も早く失われた歴史を白日の下に晒すため。
こう考えられるんじゃないかな。
自身が無し得なかった意志を、他の”D”を継ぐ者に果たしてもらいたい。
それがロジャーの真意だったのかもしれないと思うのですね。
世界政府のシンボル
「WJ」付録の連載15周年記念ブック「GRAND WORLD」。
ここに世界政府のシンボルに関しての言及がありました。
五つの丸は、一体何を表すのだろう
実は、この記事の出発点はこの一言だったりしますw
ここから今まで考えていた点をまるっと含めて書いている訳ですが…。
ちょっとググって、軽く他の人が書いた考察を覗いただけで、似たような事が書かれていてビクビクしてますw
そりゃ誰だって月との関連とかは思いつきますよね(汗
ま、まぁ、いっか。
えっと。
この世界政府のシンボル。
5つの丸が何を指しているのか?
普通に考えて5つの海なんじゃないかな。
東の海(イーストブルー)、西の海(ウエストブルー)、南の島(サウスブルー)、北の島(ノースブルー)。
そして偉大なる航路(グランドライン)。
五老星も、この5つの海をそれぞれ統治する人間なのではないでしょうかね。
1人1つの海を担当しているから、5人いる。
では、その5つの丸を繋ぐ線は何か?
ただのデザインかもしれない。
特に意味は無いかもしれない。
けれど、意味はあると考えた方が楽しい。
という訳で、まあ、これも普通に橋なのでしょうね。
世界貴族が作らせているという700年前からの巨大すぎる橋。
これと同じ橋が4本存在し、5つの海を橋で繋ぐ計画なんじゃないかな。
何故そんな事をしているのか?
元々一つだった頃の大陸に少しでも戻したいからなのか?
世界統治をより強固にする為なのか?
理由は分かりませんけれどね。
ただ、700年も前から続いている計画。
空白の100年と何らかの関連があるのでしょうね。
結びに
いや。本当に有り触れた考察になってしまいましたが…。
ま、こんな感じで。
答えが分かるのは何十年後なのでしょうかね。
それまで生きてられたら良いなwww