「ライアー・ライアー」第10巻 感想

この記事は

「ライアー・ライアー」第10巻の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

アニメはいつからだろう?
夏?
いや、秋かな?
なんにせよ、またしてもアニメで見てみたい新キャラが登場しました。

ラブコメ要素ましましだった第10巻の感想です。

感想

ボクっ娘。
ボーイッシュな見た目や性格をしていて、それでいて女の子らしさを垣間見せる。
そのギャップに萌えるのです。
大好きです。

今回登場した梓沢翼は、しかし、典型とは異なるキャラでした。
見た目も言動も女の子女の子してる。
まさにお姫様。
ボクっ娘本来の萌え要素は無かったけれど、これはこれでキャラ付けとしては機能していたので良かった。

さて、彼女の登場は間違いなくラブ要素を高めることが目的だったのでしょう。
今回のストーリーは、王道の「王子様による悲劇のヒロイン救出劇」。
絶望に明け暮れていたヒロインが、ある日逆境をはねのける王子に魅せられ、夢を見て、あがき始めたところに王子様が救いに来るというもの。

らしさがあったのは、緋呂斗が100%打算目的で助けに来たことかな。
若干強引な運びだったけれども、「緋呂斗は翼とカップルにならなければならない」状況が作り出されていたのは、今作らしい。

しっかりと「ヒロイン救出劇」とゲームを絡め、それでいて恋の鞘当てをきちんと描く。
非常に楽しめました。

それもこれも翼のキャラだよね。
庇護欲をそそる今までにないヒロイン。
「ライアー・ライアー」のヒロインって皆「強い」んだよねw
緋呂斗が助けに来なくても、自分の力でなんとかしちゃうような子ばかり。
それじゃ今回の物語は成り立たない。
相当無理すれば可能だけれど、それよりかは「無力なヒロイン」を立てた方が自然だしね。

「あり得ない」ってくらい「今までゲームに勝ったことが無い」翼を最強の王子が救う。
今回のゲーム、僕は今までになく「緋呂斗が楽勝だったなぁ」と感じました。
きちんと追い込まれはしてたけれど、それは序盤のみ。
一番盛り上がるべきクライマックスでは、事前の準備によって計算通りに進んだため波乱も窮地も、もちろん大逆転劇も無かったから余計にそう感じたのです。

ただ、これは「ゲームバランスの調整」だったのだろうと解釈しています。
王子様が姫様をより鮮やかに圧倒的に救った方が物語として映えるじゃないですか。
姫様は王子様に逢う前から絶望的な状況にいたのだから、救われる過程で追い込む理由も特にない。
「ゲーム性が今までになく楽勝」だったのも、翼が救われた時のカタルシスを高めるためだったと考えると納得でした。

ただ、まぁ、こんな王道ラブストーリーを間近で見せられたらメインヒロインは黙ってられないよね。
クリスマスに向けて白雪と更紗が動き出したのも納得でした。

いよいよ緋呂斗の幼馴染が判明するのかもですね。
まぁ十中八九白雪の方だろうけど。

以前も書きましたが考えるときの癖(右手を口元にやる癖)が緋呂斗と白雪で一緒だからね。
1巻の時から何度も何度も描写されてきて、これが伏線じゃ無かったら何なのよってくらいなので、確定だと思ってます。
とはいえ、白雪ルート確定とは考えてないし、そこは一波乱欲しいのだけれどね。

なんにせよ次巻で恋愛方面が大きく進展しそう。

終わりに

「冥星」という新要素は今後どう本筋に絡んでくるんでしょ。
緋呂斗の想像のように「衣織」という少女が「冥星」に苦しみ、越智がそこから救い出そうとしている「だけ」なのか?

それだと今回の物語と同じ構図になるから、もう一捻りあるんだろうけれどね。

恋愛方面と同じく、こちらも気になるところですね。

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