はじめに
「リトルウィッチアカデミア」。
僕がこの作品を初めて知ったのは、今から2年前。
2013年の初春だったかな。
映画館で見た「アニメミライ2013」の予告編でした。
2010年度から始まった「若手アニメーター育成プロジェクト」の3年目であり、今作を含む4本のアニメが上映されました。
この中で、僕がブッチギリに惹かれたのが「リトルウィッチアカデミア」。
ただただ楽しそう。
寧ろ見ているだけで楽しい。
それが第一印象。
キャラがどうこうじゃない。物語(脚本)がどうこうじゃない。
キャラクターが動き回る姿そのものに惹かれたんです。
ああ、楽しいな〜。
そういうワクワクする映像だったんですね。
これはとても見たい。
早く見たい。
はやる気持ちを抑え、あまりにも抑え過ぎて…。
実際に視聴したのは1年以上経ってからというね orz
とぅたやでDVDをレンタルして見たのですが、いや〜期待以上でした。
脚本まで素晴らしいじゃないかと(笑
短い時間にワクワクドキドキの物語がギュッと凝縮していて、キャラの「動き」を引き立たせているんですよね。
惹かれていたアニメーションも期待以上のモノ。
本当に楽しいアニメだなと。
続編が見たいぞと。
そう思っていたら、続編ですよ続編。
2ヶ月ほど前にeiga.comの上映スケジュールをボーっと眺めていて、偶然見つけた時は思わず声を出しそうな程驚きました。
うおおおおおおまじかああああああああ。
行くっきゃねえええええええええ。
ということで、行ってきました。
簡単ですが、感想です。
感想
普通に前作である「リトルウィッチアカデミア」の上映から始まったのは、知らなかった為ずっこけそうになりました(笑
あ。これもやるんだって。
上映時間80分もあったので、「お〜普通に長編じゃん(横浜訛り)」とか思ってたら違ったwww
前調べた時は60分程ってなってたし、特別料金だったのでおかしいとは思ったんですけれどね。
これは予想できませんでした。
てなわけで、何も知らない人でも安心して鑑賞出来ます。
感想は、本編(という言い方が正しいかはさておき)である「魔法仕掛けのパレード」から。
先程は「脚本が素晴らしかった」と端的に記しちゃいましたが、”何が”、”どういう点が”素晴らしいと感じたのかをちゃんと書きます。
今回も前回も、脚本家は異なりますが、基本となるプロットはまさに王道。
まるで絵本のようなお話なんです。
起承転結がちゃんとあって、その中でキャラクターの冒険を通した成長と友情の過程が描かれている。
深いテーマ。
張り巡らされた伏線。
謎が謎呼ぶ展開。
そういうものは一切ありません。
単純明快痛快爽快。
とっても分かり易いのです。
また、矛盾や破綻など悪い要素も見受けられません。
公式サイト見ても伝わってくるんですが、やはり作り手側としても「アニメーションの楽しさ」をウリにしてるんだと思うのです。
アニメーションは、動き出してそこに命が宿るもの。軽やかに動くそのオリジナル短編アニメーションは、多くの人の心も動かした。
公式のイントロダクションにこう綴られています。
脚本は、アニメーションの楽しさを阻害しないという意味での「素晴らしさ」を秘めているんです。
良くも悪くも、影に徹してるんですよね。
観客の興味が話の筋にいかないようになっているというか。
例えばミステリの場合。
確かに観客は映像に集中します。
眼を皿のようにして、伏線を探すからです。
同時に同じ位台詞にも集中力を割きます。
一言一句まで聞き逃さない様に、台詞の意図を確認しながら手掛かりを探していく。
時には、これまでの展開を思い返しては、どこかにトリックが仕掛けられていなかったか頭を巡らす事でしょう。
全体の構成を読んで、そこから推理展開をする方もいらっしゃるかもしれない。
「考えさせられる脚本」の場合、「集中の矛先」が色々な部分に分散するんですよ。
映像を楽しんでいない・集中していない訳では無いけれども、それ以外の部分にも集中力を割くのが普通です。
今作は話の筋を分かり易くし、かつ、キャラの心情描写も丁寧かつ必要最低限にすることで、映像に集中出来るようになっています。
映像だけに集中出来るんですよ。
凄い技術だと思います。
映像の邪魔にならないって簡単に書いてますが、多分実際は相当難しいでしょうし。
短い時間の中で、新キャラを3人も追加しているのに、そのキャラ達を最低限しっかりと描写しつつも、アツコ達メイン3人にもしっかりとした活躍の場を与えて立たせていますしね。
さてさて、肝心のアニメーション。
これはもう感覚的な事過ぎて、言葉にし辛いのですが…。
TRIGGERのアニメを見たことがある方には、なんとなく理解して頂けるかもですけれど、ここのアニメはお芝居が大袈裟過ぎる嫌いがありますよね。
そう感じてるのは僕だけじゃないと思いたい。
端的に言いますと「キルラキル」系のアニメ。
「異能バトルは日常系のなかで」でも、時折見受けられましたね。
好き嫌いはあるでしょうけれど、とかく見栄えがあって、個人的には見ていて楽しいアニメ。
劇場の大スクリーンに適した大袈裟過ぎるお芝居は、非常に映えます。
主人公達が魔女という設定も良いですよ。
箒に跨れば、自由に飛び回れるんですから。(但しアッコは除くw)
スクリーンいっぱい縦横無尽にキャラクターを動かせますし、実際にダイアナが巨人の攻撃を避けつつ街を滑空するシーンは、まさしく「かっくぅいー(格好良い)」見所一杯のアニメーションでした。
これ以上喋るとメッキが完全に剥がれて、「アニメーションを何も分かってない」という本性がばれるのでこの辺で止めときますw
終わりに
続編見たいな〜。
やっぱアーシュラ先生の過去とか見たいんですよね。
アッコとの感動のご対面とか見てみたい。
まだまだいくらでも続きが作れる要素を秘めているので、いつの日か第3弾が制作されることを祈っています。