このマンガがブレイクして!2015

はじめに

去年に引き続き、個人的にブレイクして欲しい漫画をランキング形式で紹介します。
今回の選考基準は1つ。
コミックスが5巻以下(2014年12月現在)
の作品。
(※去年選んだ作品は外してます)
3巻以下ならばブレイクしててもOKという事で!!(企画意図に反する)
まあ、「ブレイク=メディアミックス化」という大いに疑問の残る考えの下での選考となっていますので、そこは大目に見て下さい。
お願いします。

相変わらず観測範囲が狭すぎるので、かなり偏ってしまってますが、トップ10をお届け!!

10位 「KISS×DEATH」

「少年ジャンプ+」で連載中の叶先生の最新作。
「週刊少年ジャンプ」で連載していた作品群とは少々毛色を変えてSFサスペンス色を強めに打ち出している漫画。
ハッキリ言えば完全に「叶先生だから」という理由でこの位置に載せました。
というのも、今は誰にも感情移入出来ていないからです。
宇宙人同士が身勝手な理由から、主人公達地球人を利用し水面下での戦いを繰り広げている為、キャラに感情移入しようがなくて。
なので、正直今後は主人公次第かなという感想。
女性が苦手な主人公(?)が、彼に寄生している宇宙人を抑えて、感情移入の出来る主人公に成長して行ければ個人的には更に面白く読めると思うんですが…。
優しい内面は見て取れたので、彼が少女達を悪の手から救い出したいという目的で話を動かしてくれると良いな。

9位 「みなみっしょん!」

「マンガボックス」連載のミリタリーコメディ。
といっても、日本一ミリタリーしてないミリタリー系なんじゃないかな(笑

無人島で長期研修をすることになった3人の少女達のドタバタ孤島探索をコメディタッチで描いていて、肩の力を抜いて楽しめます。
過度なお色気要素は無いので「萌え系は好きだけどエロがあるとちょっと…」という方にオススメです。

キャラは増えていってるんですが、舞台が限定されている分お話のシチュエーションに幅を持たせ辛そうなのが若干の不安要素ですかね。
これに関してはいくらでもやりようはあるので、杞憂に終わる可能性が高そうではありますが。
徐々にストーリー性が高くなっていってるので、今後どういった方向性に舵取りをしていくのかも注目しています。

8位 「俺のぱんつが狙われていた。」

「月刊電撃大王」連載。
完全にタイトルに釣られてしまった漫画ではあります。
「なんのこっちゃ」という気持ちで読み始めて、「なるほど〜こういう物語ですか」と唸ってしまったラブコメ。

意外性のあるタイトルだけで釣ろうというあざとさは微塵も感じられないんです。
というのも、タイトルがしっかりとラブコメに落とし込まれているからですね。
俺(主人公)のぱんつが狙われているというシチュエーションの披露だけで終わらせずに、「何故狙われているのか」という理由と、その理由による苦悩の物語が丁寧に描かれている。
バカバカしくもシリアスさを含んだ作品だけに、早期打ち切りだけはされないよう祈るばかりです。

7位 「THE iDOLM@STER MILLION LIVE!」

「ゲッサン」連載の門司雪先生バージョン。
本来はオリジナル漫画のみを挙げるべきなのかもですが、「シナリオはオリジナル(恐らく)だから」という事でw
アニメ版を踏襲したかのようなキャラデザなので、アニメ版大好き人間の僕にとってはそれだけでご褒美。
僕と同じように「錦織監督のキャラデザが大好き」なプロデューサー諸氏であれば問題無く入っていけるはずです。

物語は、これまたアニメ版と地続きかのような世界観で、分かり易い王道プロット。
主人公であるアイドル見習いの未来の成長過程を楽しめればOKなのでしょうね。

うん。
アニマス好きは今作とまな先生版を押さえておけば取り敢えず問題無しですよ。

6位 「火ノ丸相撲」

「週刊少年ジャンプ」の相撲漫画。
もうね、主人公のキャラクターが抜群。
真っ直ぐで芯の通った「少年漫画の主人公」が作品の真ん中でどっしりと構えているから、本当に面白い。

ハンディキャップを背負いつつも、それを乗り越えようと努力し、信念を貫く生き様には心揺さぶられます。
主人公・火ノ丸の言動が熱く、これが作品の原動力となっているかなと。
「人を引き付ける魅力」に溢れた主人公がいる作品って、それだけで強みとなりますね。

物語的には、ここまで王道を地で行く展開。
充分に面白いのですが、ここからは独自の色付けをより濃くしていったものも読んでみたいですね。

5位 「BIRDMEN」

「週刊少年サンデー」で「結界師」を連載していた田辺先生の新作は、いよいよもってエンジンが本格的に掛かってきた感じです。
やや恍けた感じの独特のキャラ達が織りなす会話の面白さは前作同様。
物語に関しては、今回は早くも全体像を見せつつ、肝心の部分は謎のままにしていて前作より明快な作りになっている。
早くも当面の敵が明確になってきたので、作品としての構造が見えやすく、故に没頭しやすいです。

4位 「サマー・ソルト・ターン」

「月刊少年マガジン」連載の競泳×青春漫画。
白状すると第一印象は「女の子かわいいいいいいいいいいいいい」でした(笑
読み始めた動機は単純でしたが、読んでみたら、内容も良いじゃないってことで。

まだ連載が始まったばかりなので、あくまでも現時点の印象ですが、決して「熱血スポ根」という訳では無い。
どちらかといえば心情描写に力を注いでいるような熱血とは正反対の静かな空気感が流れている作品。
傾向的にはあだち充先生の漫画に近しいものを感じる漫画。

言葉で表し過ぎず、絵や間で感情を表現しつつも、しっかりと水泳描写にも力を入れている。
このバランスが心地いい。

3位 「僕のヒーローアカデミア」

「週刊少年ジャンプ」のイチオシです。
発行部数2巻累計60万部という大きな数字を出している為、既にブレイクしていると言えるんですが、取り上げずにはいられない。
こちらも「火ノ丸相撲」同様、主人公に燃えるタイプの作品。
その上、通常の学園ものとは一味もふた味も画す学園ものであり、成長物語であり、青春群像劇でもある。

感情移入のしやすく、王道に則った燃える主人公を核にして、面白味に溢れた要素をぎゅうぎゅうに押し込んでいる。
そりゃ面白く無い訳がない。

この面白さはこの行数では収められないので、後日単独の記事を書いてみたいです。

2位 「恋と嘘」

「マンガボックス」連載のラブストーリー。
政府がその人にとっての最良の結婚相手(パートナー)を決定し、皆がそれに従って生きる世界。
自由恋愛が認められない世の中で、高校生のネジはクラスメイトの高崎さんに恋していて…。

高校生の頃までに政府から「この人と相性が最高なので、結婚するように」という通知が届けられる。
現実で施行されれば確実に暴動ものの政策がまかり通っている世界観に最初は戸惑いこそ感じたものの、その制約の中での少年少女の恋愛劇にドキドキさせられっぱなしです。

恋愛の大きな障害になっているこの政策ですが、細かいとこまでしっかりと設定してあります。
その為ややフィクションの入った世界観にリアルさが生まれ、物語にすっと入っていける作りになっています。
昔からある「政略結婚と恋愛」というテーマを現代風にアレンジした作品とでも言うのでしょうか。

主人公・ネジの想い人である高崎さんと政府が決めたネジの結婚相手の莉々奈の2人がこれまた可愛らしいんですよね。
どっちも可愛いから、どっちと結ばれるのかが気になって、どんどん引き込まれていきます。

1位 「この美術部には問題がある!」

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「電撃マオウ」連載。
ラブコメって男目線で見た場合は、男の子が不快に思えず、女の子が可愛ければ成立しちゃうんですよね。
「最高の二次元嫁を描くこと」にちょっと異常に拘る少年。
「男から見て嫌いなタイプ」にはこれっぽっちも当て嵌まらず、かといって、「こんなのがモテるのはオカシイ」とも感じない。
絶妙な匙加減で成り立っていて、個人的に〇。
見た目的に超絶ストライク(個人的嗜好)で、ちょっと手が出やすいのが偶に瑕だけれど、只管に少年を想う恋する乙女な部分が可愛すぎる少女。
問題無く美少女なので〇。
この2人を軸に、ちょっと変わった個性的なキャラ達が、まったりとした平和な学園生活を過ごしている。

クスッと笑えて、ホッコリ出来て。
ひたすらに絵が可愛くて。
言う事ナッシング。

終わりに

昨年は「SQ.」勢が3本あったんですが、今年はゼロ。
個人的に目ぼしい新作って無いんですよね(汗
「この音とまれ!」が本格的にラブコメしてきて、ここんとこマジ楽しいのですが、他の好きな作品がどんどん終わってしまって。
「SQ.19」の「CHERRY TEACHER 佐倉直生」にはちょっと期待してたりしますけれども。

そんな「SQ.」とは対照的だったのが「月マガ」。
去年はゼロでしたが、今年は1本。
まだ1話しか公表されてないので今回は外しましたが、新連載の「盤上のポラリス」が良い感じなんですよね。
ここ数年青春もので個人的ヒット作を連発してる「月マガ」だけに、同様の路線である「サマー・ソルト・ターン」と「盤上のポラリス」には頑張ってもらいたいな〜。

あとは「電撃」勢力ですかね。
上で2本。
ランキングには入れなかったですが、「三ツ星カラーズ」もコミックスになったら読みたい作品。
まだ2話程しか読んでないんですが、良い雰囲気なんですよね。
萌えとか日常ものには、事欠かない雑誌で今後もチェック必須って感じですね。

今年はもう少し幅を広げていきたいなと。
「ゲッサン」とか良さ気ですし、青年誌の方ももっともっと見ていきたいところです。
第二・第三の「甘々と稲妻」探しを!!
(ちなみに「甘々と稲妻」はまだ2話までしか読んでないので外しました)

まあ、「電撃大王」と言えば、一言あるので、それを締めの一言とさせて頂きます。

「よつばと!」再開はまだですか(>_<)

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